「業界動向」カテゴリーアーカイブ

ワンセグ対応モバイル機器花盛り

携帯向けで地上波テレビへの新規参入なるか

ワンセグ放送に対する消費者の反応もまずまずのようだ。今後,HDD付きの機種なども投入されれば,好きな時に番組を録画して,どこでも視聴できる「モバイル・タイムシフト視聴」も可能になる。そうなれば,かなりの普及が見込めることになるかもしれない。

専用機以外に、ケータイ、ノートPC、携帯ゲーム機など、モバイル機器に続々と搭載されるワンセグ。ニュースでもワンセグというワードを見かけることが多くなってきました。ドコモからもついに対応端末が登場でauと並びましたね。

ドコモ、ワンセグ対応「P901iTV」を3月3日発売
P901iTVに見る「ワンセグ端末としての」こだわり

モバイル機器にどんどん搭載されるワンセグ。ソニーの本格的な対応製品はまだバイオ「type T」ぐらいですが、何か展開を考えているのでしょうかね…。PSPやソニエリのケータイは想像が付くとして、無線LANでロケフリ対応が考えられるサイバーショットの多機能化の流れもあったりして。コネクト事業部(当時はカンパニー)が推し進めるとしていたコンバージェンス戦略にも注目したいのですが、組織変更もあり想像付かなくなってしまいました。自分にとって一番しっくりくるのはAV機能を充実させたクリエなんですけど、それは叶わぬ夢なんでしょうね…。

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3人に2人はノートPCでソニーを指名買い

ブランド支持状況調査 – 指名買いのソニーに、吟味買いの松下、東芝は?

日本ブランド戦略研究所が調査、発表した「ブランド支持状況調査2006デジタル家電編」に関するニュース。最初から購入するメーカーを決め、そのまま同じメーカーの製品を購入したケースが最も多かった製品はノートPCで、3分の2以上の人がソニーを選択したそうです。また、各メーカーを比較検討する場合は、デザイン、機能、性能を吟味する傾向があり、松下電器の製品を優れていると評価する人が多かったそうです。ちなみに、同研究所のレポートには、

企業や商品のブランド力を高めることは、できるだけ早い段階で消費者の購入検討対象に入るために極めて重要な要因であることが示された。また、デザイン、機能、性能、サポート体制なども消費者を自社ブランドに誘引し非価格競争力を高めるための重要な要素であることが示された。

と書かれています。ブランド力が低下したと言われるソニーですが、まだまだ余力十分という結果に。ノートPC(VAIO)ばりに、薄型テレビ(BRAVIA)のブランド力がアップしてくれれば言うこと無いですね~。

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ノートPCと携帯電話・スマートフォンの間の領域は激戦区

Intel、モビリティ事業部ガディ・シンガー氏インタビュー「超小型PC“Ultra Mobile PC”の現状」

Intelが提案した「HandTop」という新プラットフォームに関するニュース。現在は、「Ultra Mobile PC(UMPC)」として計画が進んでいて、ノートPCと携帯電話やスマートフォンの間に位置するデバイスなんだそうです。PDAや携帯ゲーム機などに近いポジションながら、Windowsがそのまま動作するという点が大きく違うとか。4~8インチ以内の液晶搭載、450g以下の重さで、丸1日動作可能…ってすごいモバイル機器っすね。量産製品の登場は2~3年後とか。UMPCのモックアップ画像もあります。

ほとんどのPDAやスマートフォンは、UMPCよりもスクリーンが小さなものになるだろう。また、PDAやスマートフォンに独自の機能があるなら、それを要求するユーザーは、PDAやスマートフォンを選ぶことになる。しかし、PCとの互換性を重視するならばUMPCが選択される。このように、両者は共存するだろう

というコメントがありますが、実際にはPDAなどが大きく影響を受けることになると思われ、PSPのようなデバイスもあることから、「ノートPCと携帯電話の間の領域は激戦区になるかもしれない」としていました。

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がんばれUOPF、放送と通信の融合のために

UOPF、家電でネットを利用するためのオープン規格

ソニーを含む国内の家電メーカーや通信企業14社により発足したユビキタス・オープン・プラットフォーム・フォーラム(UOPF)が、ネットワーク対応家電で手軽かつ安全にインターネットを使用するための技術仕様をオープン規格として公開したと発表。公開されたのは、ネット家電からインターネットサービスを利用する際の「簡単設定・簡単操作」を実現する上での要求事項をまとめた「UOPF11:簡単設定・簡単操作実現のための要求仕様 Version 1.0」と、UOPF11の要求仕様に基づき、ネット家電からインターネットサービスの利用を実現するための技術仕様「UOPF12:認証・設定インターフェイス仕様 Version 1.0」の2つ。

つぶやきにも書きましたが、最近のデジタル家電の大半がネット接続が当たり前というか前提のものも多いので安全性の追求は最重要課題なのでしょうね…。手軽に、簡単に、そして安全に。誰でも安心して使えるカデンの普及に期待したいです。

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CES 2006を映像で振り返る~ソニーの話題も多いです

映像特集で振り返るCES――IT業界の展望、デジタル家電の行方

NIKKEI NET、IT-PLUS。CES 2006の振り返り企画ということで、小池良次氏がCESから読み取った現在のIT業界と今後の展望と基調講演の内容を、麻倉怜士氏が次世代DVD規格とディスプレーの主導権争いの行方を、江口靖二氏がCESから読み取った映像コンテンツ事情と放送業界に与えるインパクトをそれぞれ映像で解説しています。

ソニー絡みでは、小池さんの基調講演解説でストリンガー氏の講演内容、麻倉さんの解説では82型液晶テレビ、江口さんの解説では動画再生に対応したポータブルプレイヤーの隆盛などをPSPやiPod 5Gなどの話を交えて解説しています。

ソニーはYahoo!やGoogleと組め

マイクロソフトはなぜ「Xbox 360」を家庭に“ダンピング”するのか?

以前のソニーBGM問題のコラムも記憶に新しいマウンテンビューデータ社長のクリフ・ミラー氏のニュース解説。Xbox絡みのコラムですが、「優れたネットワーク機能」によって「さまざまなビジネス、検索、ゲーム、広告、ソフトウエア、コンテンツを結ぼう」としており、Cisco、Tivo、Appleなどの狙いも家庭の中心アプライアンスなのだとか。そして、各社が目指すのは、「特別なことを仕組まなくても、毎月、毎日、ユーザー自身もあまり意識することなくお金を払ってくれる“じゃりんじゃりん”ビジネスモデル」なのだとか。

日本のケータイのビジネスモデルがそのまんま当てはまるような…。ちなみに、ソニーに関する記述もあって、

日本のソニーも、1億人以上のPlayStationユーザーを確保している。どこにも負けない音楽やビデオコンテンツも持っている。しかし、マイクロソフトに比べて、ネットの力が弱い。もし、ソニーがヤフーあるいはグーグルと組んで、ゲームとコンテンツとネットを統合した戦略を立て、実行できれば、競争力を発揮するはずだ。

としていました。クリフ・ミラー氏が見ているのはワールドワイド。So-netもMoraも所詮は日本国内向けのサービスですもんね…。動画コンテンツに関してはグループ企業のAIIだけじゃなくてGyaOなどとも組むなど混沌とした状態。また、PSユーザーが1億人いると言ってもPS2のオンライン機能が使える人はごくわずか。本格的なネットワーク機能はPS3に期待するしかなく、まだスタートラインにすら立たないでいるわけで…。ソニーのリビング制覇に向けたチャレンジはまさにこれからですね。

オンラインのコンテンツビジネスに関連して、以下のニュースに注目すべきセンテンスがちりばめられていたのでその部分をピックアップしてみました。Sunの創業者Scott McNealy氏の言葉です。

サンの創業メンバーが再会–アップルとの秘話も明らかに

現在高い人気を誇るiPodにもいずれはブームが去る時がくるだろうと述べた。ボイスメールの保存に適しているのが一元管理されたサーバであるのと同じように、楽曲の保存に適しているのは各種の端末からアクセスできるネットワークだと、同氏は語った。「iPodは家庭にある留守番電話のようなものだ。一時的な流行で終わる」と同氏は語った。「5年後には、どこにいようと、携帯電話から自動的にライブラリにアクセスできるようになる。その時には、iPodはあまり売れなくなるだろう」

NintendoDSの品薄問題も、Wi-Fi機能を活用した「どうぶつの森」や「マリオカート」が面白いからという話を聞きます。iPodにしてもネットワーク対応になれば話は変わってくるはず。今後はモバイル製品もネットワーク活用は必須になりそうですね。

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