「業界動向」カテゴリーアーカイブ

HDDの小型化は限界~今後はミッドレンジ用でフラッシュメモリと競合

ハードディスクの小型化は限界に

Disk/TrendのアナリストJim Porterは、「ハードディスクでこれ以上大幅な小型化が進むことはない」と語っている。

ハードディスクも構造的に限界が近づいているようです。反対に、 フラッシュメモリの性能向上がハードディスクより速く進めば、フラッシュメモリがマーケットシェアを奪う分野も出てくるとしています。大容量が必要なハイエンド市場では競争力が高くなくても、ミッドレンジ用としてフラッシュメモリの競争力が高まる可能性もあるとか。

iPod Suffleの登場も印象的ですが、フラッシュメモリ搭載・採用製品の成功が、クリエVZ90の開発コンセプトの正しさを証明することになったりするのかもしれません。

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BCN AWARD 2005、ソニーが受賞したカテゴリーは…

「BCN AWARD 2005」の表彰式を開催 PC関連及びデジタル家電商品84部門の国内セールスナンバーワン・ベンダーを決定

BCNは、全国の主要なパソコン販売店、家電量販店のPOSデータ集計に基づき、パソコン関連商品及びデジタル家電商品84部門でのセールスナンバーワン・ベンダーを選ぶ「BCN AWARD 2005」の受賞社を発表しました。今回が第6回となり、84部門39社が受賞しています。

気になるソニーの受賞ですが、ハードウェア部門で1位を獲得できたのは「携帯情報端末部門」、「HDD・DVDレコーダー部門」、「DVDプレーヤー部門」、「デジタルビデオカメラ部門」のみ。クリエの「携帯情報端末部門」とハンディカムの「デジタルビデオカメラ部門」以外は2位以下と僅差のものもあります。(いわゆるメディア製品はのぞいています)

また、かろうじてトップ3にランクインした部門は、「デスクトップPC部門」(3位)、「スピーカ部門」(2位)、「デジタルカメラ部門」(2位)、「デジタルチューナー部門」(2位)、「液晶テレビ部門」(2位)、「プラズマテレビ部門」(2位)。

それにしても、かつてウォークマンのひとり勝ちだった携帯オーディオ部門にソニーの「ソ」の字も出てこないとは…。それと、「ソフトウェア部門」でもソニーの名前は一切出てきません。もちろん販売タイトルも少なく、大半をネットで販売していることもあって数字では出てこないのかもしれませんが…。変わって印象的なのはアップル。iTunesの例を出すまでもなく、ハードだけでなくソフトでもしっかりと競争力を維持できているのが素晴らしいと思います。

どうなるこれからのHDD

「5年後にはHDDが生活の中心的存在になる」──シーゲイトが示した業界の未来像

大手HDD製造メーカー「シーゲイト」の今後3年間における市場予測によれば、ゲーム市場は光ディスクの台頭で市場は減少。DVR市場の急速な成長以外に、ビデオサーバ市場も立ち上がるとか。ハンドヘルド市場では、MP3プレーヤーがCDに代わるものとして爆発的に普及、携帯電話市場ではコンテンツのデジタル化が急速に進むとか。

ゲーム市場に関しては、PSPがUMDなどを採用したように、いわゆるDRMの観点からHDDを採用する方向にはいかないのでしょうね。

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「携帯端末における動画視聴意向」調査結果

Ns総研 ネットアンドセキュリティ総研、flashサーベイ「携帯端末における動画視聴意向」調査結果を発表

インターネットビジネスの総合シンクタンクであるネットアンドセキュリティ総研は、外出時の余暇利用方法、携帯端末テレビ番組の視聴意向、最適な課金形式などから、消費者の「携帯用の端末における動画の視聴意向」を調査、発表しました。

「外出先(移動時間、待ち時間、休み時間、旅行先など)でよく利用しているもの」は、
「携帯電話でメールの送受信」が74.6%、「携帯電話で通話」が65.0%、「書籍」が41.2%、「携帯電話のコンテンツ」が39.6%、「新聞、雑誌」が32.3%と続き、デジタルカメラ、ポータブルオーディオ、ノートパソコンなどは低い水準に留まったとか。

「携帯用の端末を利用して外出先でテレビ番組を視聴したいと思うか?」との問いには、53.1%が「視聴したいと思う」と回答。「どんな端末で視聴できたらよいか」という問いには、「携帯電話」が81.5%と圧倒的多数を占め、以下に、「専用端末」32.7%、「ノートパソコン」29.3%、「携帯用ゲーム機」23.7%、「ポータブルオーディオプレイヤー」22.3%が続いています。

「携帯端末での動画視聴が有料である場合、どのような課金形式を利用したいか?」については、「固定課金」37.4%、「従量課金」14.4%、「ペイパービュー」12.9%という解答があった一方で、「有料である場合、視聴しない」が48.7%もいたそうです。モバイルでもテレビ番組の視聴は、地上波同様に無料であるのが望ましいとの考えが根強く存在するものと考えられるとか。

ラウンドアップ:CES 2005、個人的に気になるニュース

米ラスベガスで開催された家電製品の総合展示会「2005 International CES」のニュースからソニー関連以外で個人的に気になるニュースを抽出。色々と読んでいると、日本と米国との業界全体の温度差を痛感します。携帯電話やPDAもかなりの温度差があるけど、デジタル家電関連も相当なものですね。

コンピュータ・家電製品の総合展示会CES 2005が5日いよいよ開幕
立ち上がるDLNAガイドライン対応のホームAVネットワーク
「05年はデジタル・コネクティビティの年」、米NETGEARがCESで実演
2005 International CES ビル・ゲイツ基調講演レポート
【CESリポート】ビル・ゲイツが考えるデジタルライフ新時代とは?
日本市場に合ったWindowsプラットフォームを~MS古川氏が改善を明言~
Intel クレイグ・バレットCEO記者会見~PCは依然として強力な製品であり続ける
2005 International CESレポート【東芝編】
同床異夢のWintelと家電陣営
無線LAN対応の携帯型インターネット・ラジオ端末「Infusion」が登場