ソニーはYahoo!やGoogleと組め

マイクロソフトはなぜ「Xbox 360」を家庭に“ダンピング”するのか?

以前のソニーBGM問題のコラムも記憶に新しいマウンテンビューデータ社長のクリフ・ミラー氏のニュース解説。Xbox絡みのコラムですが、「優れたネットワーク機能」によって「さまざまなビジネス、検索、ゲーム、広告、ソフトウエア、コンテンツを結ぼう」としており、Cisco、Tivo、Appleなどの狙いも家庭の中心アプライアンスなのだとか。そして、各社が目指すのは、「特別なことを仕組まなくても、毎月、毎日、ユーザー自身もあまり意識することなくお金を払ってくれる“じゃりんじゃりん”ビジネスモデル」なのだとか。

日本のケータイのビジネスモデルがそのまんま当てはまるような…。ちなみに、ソニーに関する記述もあって、

日本のソニーも、1億人以上のPlayStationユーザーを確保している。どこにも負けない音楽やビデオコンテンツも持っている。しかし、マイクロソフトに比べて、ネットの力が弱い。もし、ソニーがヤフーあるいはグーグルと組んで、ゲームとコンテンツとネットを統合した戦略を立て、実行できれば、競争力を発揮するはずだ。

としていました。クリフ・ミラー氏が見ているのはワールドワイド。So-netもMoraも所詮は日本国内向けのサービスですもんね…。動画コンテンツに関してはグループ企業のAIIだけじゃなくてGyaOなどとも組むなど混沌とした状態。また、PSユーザーが1億人いると言ってもPS2のオンライン機能が使える人はごくわずか。本格的なネットワーク機能はPS3に期待するしかなく、まだスタートラインにすら立たないでいるわけで…。ソニーのリビング制覇に向けたチャレンジはまさにこれからですね。

オンラインのコンテンツビジネスに関連して、以下のニュースに注目すべきセンテンスがちりばめられていたのでその部分をピックアップしてみました。Sunの創業者Scott McNealy氏の言葉です。

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現在高い人気を誇るiPodにもいずれはブームが去る時がくるだろうと述べた。ボイスメールの保存に適しているのが一元管理されたサーバであるのと同じように、楽曲の保存に適しているのは各種の端末からアクセスできるネットワークだと、同氏は語った。「iPodは家庭にある留守番電話のようなものだ。一時的な流行で終わる」と同氏は語った。「5年後には、どこにいようと、携帯電話から自動的にライブラリにアクセスできるようになる。その時には、iPodはあまり売れなくなるだろう」

NintendoDSの品薄問題も、Wi-Fi機能を活用した「どうぶつの森」や「マリオカート」が面白いからという話を聞きます。iPodにしてもネットワーク対応になれば話は変わってくるはず。今後はモバイル製品もネットワーク活用は必須になりそうですね。


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