myloで再生できる動画作りですが、PC+イメコン3の組み合わせ以外に、メモステ対応のビデオレコーダーを選択するという手もあります。ソニーの純正品の「MSVR-A10」はAVCにしか対応していないので使えませんが、昨年の5月に購入してレビューも書いたハギワラシスコムの「い~レコ2」なら大きな問題もなく使えます。メモステを挿すだけで使える手軽さもあります。「い~レコ2」については以下のレビュー(エントリー)をお読みいただければ、どんな製品かはおわかりいただけると思います。
・「いーレコ2」は素性のいーレコーダーなのか(その1)
・「いーレコ2」は素性のいーレコーダーなのか(その2で最終回)
・いーレコ2とメモステPro Duo Hi-Speedの相性は?
とりあえず、オーバースキャンの問題はあるのですが、それを言ったら実はロケフリも同じなんですよね。その辺のことが特に気にならないのなら、価格とiPodやPSPようにも使える汎用性を考えてもなかなかリーズナブルな選択なのではないかと思います。

ただし、以前のレビューでも書いているのですが、16:9の映像はみな4:3に圧縮されてしまいますのでちょっと注意が必要です。液晶サイズが4:3のmyloやiPodで使う場合はハイビジョンレコーダーは避けて、アナログレコーダーと組み合わせて使った方がよろしいかと。
また、メモステDuoはハイスピード版をオススメします。ノーマル系は記録が追っつかないのかコマ落ちします(最新ロットで改善されているかもわかりません。また上記の画像でノーマル版に×をつけましたが、△が正しいですね。すいません)。
ちなみに、先日購入したSanDisk Ultra 4GBは未対応のようで認識してくれませんでした。Ultra 2GBならいけるのかなあ…。なお、ハイスピード版で録画したファイルをノーマル版にコピーして使う分には何の問題もありません。録画する時だけハイスピード版を使うのがポイントです。(そういえば、メモステHGっていつ発売になるんでしょうね?)
ところで、この手のメディアレコーダーってONKYOからも出ているんですよね。「VR-1000J」という商品ですが、SDカードにも対応しており、携帯電話や任天堂のゲーム機(PLAY-YAN micro必須)でも使えるのが売りみたいです。フォーマットもMP4なのでmyloでも使えそうですね。ただ、い~レコと比べると値段が高いのが気になります。
とまあ、mylo用のビデオファイルを用意する方法はいくつもあるわけですが、よくよく考えてみたらそのほとんどがクリエが盛り上がっていた時代に確立されていた手法であって、しかもそれを超えられていないような気がします。GigaPocket&専用プラグインやTV ScapeとVR100Kのソリューションしかり…。当時を知っていると何を使ってみても歯がゆいです。

myloは直感的に操作ができるのも良いですね。PDFの説明書を読まなくても基本操作を習得できました。myloの操作は十字ボタンとセンターボタン以外に、キーボードの十字キーとEnterキーの組み合わせでも操作可能です。前者はクリック感がありすぎてパキパキ音がするのがちょっと気になりますが、後者だと非常にソフトな操作が可能でした。Music以外のアプリを使用中でも左上の「INFO」ボタンを2回押せば再生中の楽曲情報が表示され、ジョグレバーによる操作ができるだけでなく、十字ボタン(キーボードの十字キー)の上下でボリューム調節もできます。これ、以外に便利です。

こんな感じで始まったmyloとの生活ですが、一日経って感じたのは、その呼び名の通り、AV機器としてよりもコミュニケーターとしての側面が強い新しいガジェットだなあということです。クリエのようなユーザー自身による拡張性は望めないかもしれませんが、PSPのようにソニーがアップデートで機能を追加してくれる可能性はあるので、PDAともスマートフォンとも違う新しいカテゴリーの製品の将来性に期待したいと思います。
