「業界動向」カテゴリーアーカイブ

FMチューナとBluetoothの複合モジュール

「FMチューナ+Bluetooth」、村田製作所が複合モジュールを開発

村田製作所が、FMラジオチューナICとBluetooth用ICを1パッケージに組み込んだ小型モジュールを開発、先月からサンプル出荷を開始していたようです。量産出荷は2006年第1四半期を予定。モジュールは10月に開催される「CEATEC JAPAN」などで公開されるとか。

これを使えば、HDDオーディオプレイヤーと同モジュール内蔵レシーバーなどとの組み合わせでワイヤレスで音楽再生などができるようになるのでしょうか。やはり、多機能化が進むケータイ向けの用途がメインなんですかね…。

続きを読む FMチューナとBluetoothの複合モジュール

日本版iTMSが業界に与えたインパクト(愛のメモリー大ヒット理由も判明)

アップルの音楽配信、日本の業界に大きな衝撃【解説】

音楽配信メモ」主宰の津田大介さんによるiTMSの解説記事。NIKKEI NETということで、音楽に全く興味がない人が読んでも、業界で何が起こっているのかがとってもわかりやすい解説です。実際、iTMS上陸後の業界の動きは慌ただしかったですからね…。今後は、割高感が増えたケータイの着うたの価格の見直しや、レンタルCDショップの動きなどに注目が集まりそうです。

今は横並びの感のある音楽配信サービス自体にも、リアルなCD/レコードショップのように個性が求められるようになるでしょうし、今後はアフェリエイトなどを使った個人運営の疑似音楽ショップのようなサイトも増えてくるのでしょうね…。

続きを読む 日本版iTMSが業界に与えたインパクト(愛のメモリー大ヒット理由も判明)

メディアソフトの国内流通実態~音楽ファンの未来は?

ネットワーク流通市場に急速な進展、総務省「メディアソフトの流通実態」

総務省がメディアソフトの流通実態に関する調査結果を発表。今後の市場の振興について、「マルチユース市場の拡大が鍵」であり、日本では「ネットワーク流通市場の拡大がキーポイント」と分析、ゲームや音楽の「ネットワークシフトの加速」、オリジナルを含めた「映像配信の今後の進展に注目」すべきと提言しているようです。

音楽関連7団体がiPodなどへの私的録音補償金適用を要望-文化庁の結論は先送り

そんな中、音楽関連団体がこんな動きを。「当面はデジタルプレーヤーへの適用を第一に訴えていく」ですって。現状、PCありきのポータブルオーディオなのに…。搾取の対象として一番大きいのがCDを当たり前のように購入する純粋な音楽ファンというのがなにより許せない…。

続きを読む メディアソフトの国内流通実態~音楽ファンの未来は?

モバイル機器、使いたくても電波が無い?

無線ブロードバンドサービス、2008年には2150万端末の需要満たせず~1.9/2/2.5GHz帯へのWiMAX導入や次世代PHSの開発が急務~(野村総合研究所のニュースリリース)

野村総合研究所は、国内無線ブロードバンドサービス市場動向の分析結果を発表、需要拡大と電波帯域不足などにより、2008年の時点で約2150万端末の需要を満たせない可能性があるとしています。

同社の予測によると、2008年には、パソコン系モバイル(ノートPC、PDAなど)で約770万端末、エンターテインメント等専用系モバイル(携帯AVプレーヤー、デジカメ、携帯ゲーム機など)で約680万端末、宅内無線接続(家庭内のPC、DVR、ゲーム機、テレビなど)で約700万端末の需要が見込まれることが判明。

現在の電波帯域は都心部を中心に既存の携帯電話向けサービスなどですでに飽和しており、このままでは今後発生する無線ブロードバンドサービス対応端末の需要に全く対応できない可能性があるとして、WiMAXの利用を1.9/2/2.5GHz帯まで引き下げ、高速な次世代PHS開発も含め、商用化・実用化することを検討する必要があると提言しています。

続きを読む モバイル機器、使いたくても電波が無い?

中身のないプレステビジネス、中身ありきの中国盛大の新ゲーム機

短期集中連載:E3を振り返る(1)SCE 中身欠くPSP・PS3、爛熟期のプレステ2

ソニー、任天堂、マイクロソフトが相次いで次世代ゲーム機の情報を公開した世界最大のゲーム見本市「E3」の現場で実際には何が注目され、来場者が何を感じていたのかを米国人フリーライターのクリス・コーラー氏が振り返るというコラム第1段としてSCEのプレステが取り上げられていました。展示はPS3中心の展開でPSPの存在感のなさが際だっていたであるとか、PS3のモックを見た来場者の多くがスパイダーマンの題字と同じフォントを使ったロゴやコントローラーの形状をみて失笑していたであるとか、次世代機のXbox 360が明らかに小さく見えるほどPS3のサイズがデカいであるとか、過去の国内メディアの報道では見られなかった内容に少々驚きました。また、ビッグタイトル目白押しの現行機(PS2)が絶好調であるが故に、困難な移行期の到来が予想されるであるとか、マイクロソフトと任天堂の追い上げによって現在の圧倒的な市場シェアを切り崩される可能性が高いなど、安穏としていられないぞとSCEに釘を刺す形で終わっているのも面白いと思いました。

新ハード発表、セガ初出展、DS初登場などサプライズ満載のチャイナ・ジョイ

こちらは、ファミ通による上海で開催されたゲーム関連のイベント「チャイナ・ジョイ」のイベントリポートなんですが、中国最大手のゲームメーカー「盛大」が、ゲームだけでなく、映像配信や音楽配信、ショッピングなどすべてが楽しめる家庭用ゲーム機を開発していることを発表して話題になっていたそうです。詳細な発表こそなかったものの、3つのカテゴリー(娯楽、生活、求知)あわせて国内外48社との提携が発表され、娯楽分野ではタイトーやコナミに交じってアップルの名前も挙がっていたとか。また、生活分野では旅行会社、天気予報、不動産屋が、求知分野では人材派遣会社や教育テレビ局が名を連ねているそうです。同社のゲーム機開発とゲームメーカー以外の提携の意図などについてファミ通の記者は、

家庭内の娯楽を新ハードで掌握することだと思えてならない。映像配信、音楽配信、ゲーム配信、そしてショッピングなどすべてが新ハードで楽しめる。プレイステーション3やXbox 360が目指す方向性と似ている気がするが……提携会社の職種を見ると、両ハード以上のコンテンツが期待できそう。何よりも、ハードより会社の提携をさきに発表したことが非常に興味深い。

とコメント。「コンテンツありきの姿勢」を高く評価していました。単なるハードスペックとゲーム以外のエンターテイメント機能については今ひとつ詳細が見えてこないPS3とは全く逆のアプローチってことなんですね。ハードもソフトも海賊版が横行している中国では、PS2もNDSもまさにこれからが勝負というところ。むしろ次世代機などまだまだ先の話となれば、国内企業でも同じ土俵にたてるって事で、ソニーや任天堂にだって充分対抗できるってことなのかもしれませんね。

続きを読む 中身のないプレステビジネス、中身ありきの中国盛大の新ゲーム機

情報家電、官民一体でジレンマを克服して日本の国力アップに繋げよう

総務省、情報家電に関する検討会の中間報告-官民一体でネットワーク化を推進

情報家電ネットワーク化の現状の課題は、規格が多数存在する状況で一体的なソリューションが見えていない反面、規格の標準化やソリューションサービスを主導する企業がいないというジレンマにあるとか。

政府の取り組みとしても、ネットワーク化は、日本の家電メーカーにおける白物家電やAV機器の競争優位を守るための「高付加価値化の鍵」と位置づけており、官民一体での推進体制を整備するという

情報家電はネットワーク化を含め、モノづくり大国日本の国力ともなるということで、官民の協力が不可欠ということなんでしょうね。「規格の標準化やソリューションサービスを主導する企業がいない」というところをマイクロソフトあたりが突いてくるとパソコンの二の舞になってしまう可能性が高いし、東芝が八方美人ぶりを見せ始めているなど、次世代DVD規格争い含め、前途多難な感じですが、皆で協力し合ってうまく落とし所を見つけて欲しいものです。

続きを読む 情報家電、官民一体でジレンマを克服して日本の国力アップに繋げよう