「業界動向」カテゴリーアーカイブ

ソニー中鉢社長が率先して推し進めるオープンソース・ソフトウエアの普及促進

ソニー中鉢社長がOSS推進フォーラム幹事に就任した理由

2008年4月にソニー社長の中鉢良治氏が、オープンソース・ソフトウエアの普及促進を目的とした産官の団体「日本OSS推進フォーラム」理事に就任。ソニーがなぜ同フォーラムに参加し、中鉢社長が幹事に就任したのか。Linuxを大規模に採用している家電メーカーはソニーだけではないが、中でもソニーが積極的にその情報をオープンにしコミュニティにコミットしてきたとか。

もともとが研究者の中鉢氏ゆえ、開発成果を外部に向けて発表していくことに対しては積極的。学会のような開かれた場で成果を発表し共有することが、長期的には人材を育て産業と企業を育てていく。また、世界に普及するソフトウエアと、グローバルに活躍する技術者が続々と生まれることへの期待を中鉢氏が期待している事も大きな要因のようです。

CCDは小型で高画素、CMOSは高速性能――ソニーの撮像素子戦略を探

こちらは、ソニーの撮像素子「CCD」「CMOS」といった撮像素子戦略に関するインタビュー。裏面照射型CMOSの優位性や、これからの外販ビジネスについても語られてます。

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Atom + Moblin = Communication MID(パームトップサイズの携帯端末)

Atom+モビリンOSで携帯市場を狙うインテルの新戦略
MIDは新しいカテゴリとして定着するか
Netbookの生きる道

MoblinというLinuxベースのオープンソースOSを使えば、Atomプロセッサ搭載の携帯電話やスマートフォン的なデバイスも作れるし、それがインテルの唱えるCommunication MIDってなことでしょうか。いずれにしても、パームトップサイズの携帯端末であることにはかわりないようです。アプローチとしてはiPhoneに近いとか。

Symbian、Moblin、Android、iPhone。モバイル用のOSは色々ありますねー。ソニー製品ではPSPやmyloがLinuxベースのオリジナルOSを搭載してますよね。これらを発展させて、新しい携帯情報端末作ってくれないもんでしょうか。

ところで、ALPとかT-Engineって今どうなってんでしょうね…。

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モバイル製品のマニュアルは使い勝手が悪い?

家電の「製品マニュアル」、デジタル家電は低評価――アルゴノートが発表

家電製品の「製品マニュアルの使い勝手に関する調査」で、携帯電話、カーオーディオ、ポータブルオーディオ等のデジタル家電、情報家電の評価が低いことがわかったそうです。購入者がデジタル家電で問題を抱えた場面の「調べた方法」や「解決した方法」として「製品マニュアル」をあげる人が最も多いにも関わらず、「マニュアルを調べたけれど問題は解決しなかった」という人も多く、マニュアルの不備が低評価に直結してしまったようです。

ケータイのマニュアルは買った時ぐらいしか目を通さないもんなあ。iPod touchの裏技は全部ネット経由で知ったし…。最近のウォークマンのマニュアルは良くできてると思いますけど、用語一つとっても人によってはなじみがない場合もありますからね。一つのボタンに複数の機能を割り当てることも多いのも問題なのか?でもって、Bluetoothとか入ってくると余計に複雑になっちゃうのか?何にしてもメーカーは大変っすね…。

(デジタルディバイドとはちょっと違うのでしょうが、Windows98以降のPCカルチャーの影響もあるようなないような…。あとユーザ中心設計との関連性も大事かも…>ユーザは使いよう

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ボタン電池一つで一年使える低エネルギーBluetooth

ワイヤレスジャパン2008:Bluetooth、家庭内機器への浸透図る──Bluetooth SIG、低エネルギーBluetoothを公開

Bluetooth SIGが低消費電力型の「低エネルギーBluetooth」をワイヤレスジャパン2008で初公開。標準のBluetoothと比べて5分の1から10分の1の低消費電力性が見込めることから、時計、玩具、スポーツ用品、健康器具、ゲーム機、一般リモコン製品などへの採用が想定されているそうです。機器構造や通信頻度に左右されるものの、ボタン電池で1年程度利用できるとか。

マニアックな存在でわかりにくいとされていたBluetoothですが、auのコミットやiPhone 3G登場(実際はたいしたことはできないみたいですけど規格の存在を知らしめる意味では重要かなあと…)により、以前にも増して認知度が高まりつつあります。ソニーの「TransferJet」を含めた近距離無線技術の発展はモバイルガジェットの可能性をも広げてくれそうです。

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デジタルガジェット新時代

「ゲーム機が無くなる日」を示唆したゲーム白書、「50代のゲーム利用増加」を裏付けたCESA報告書

大河原克行さんの「パソコン業界、東奔西走」。エンターブレイン発行の「ファミ通ゲーム白書2008」とCESA発行の「2008 CESA一般生活者調査報告書」の内容からゲーム市場を取り巻く今を読み解くコラム。前者では「ゲーム機が無くなる」との大胆な表現が用いられるなど、ゲーム市場そのものがあらゆる方向に広がりつつあること、後者ではシニア層、女性層の取り込みが加速し、ゲームを受け入れない層が着実に減っていることなどが報告されているようです。

ゲーム以外のマルチなコンテンツビューワーとして進化を続けるPSPやDS、iPodを筆頭にゲームにも対応し始めたポータブルAVプレイヤー、Flashベースのゲームに対応するmyloや話題のチャンビーなど、カテゴリーの垣根を越えたデデジタル製品が多くなってきました。本日発売になったiPhone 3Gも本格的なゲームプラットフォームとして認知されそうな勢いです(おそらく、Palm OSで動いていたゲームの多くもiPhone/iPod touch向けに移植されることになるのでしょうね…)。>iPhone 3Gにゲーム業界が寄せる期待と不満

任天堂、SCE、MSは独自のプラットフォームと専用ハードを持つ会社ですが、ここにアップルも加わるんですもんね…。かつてNewtonやPippinで辛酸なめ子さんだったアップルがついにここまで来たんですもんね。すごいなあ。とにもかくにも、大河内さんが言うように、「新たな時代に向けての転換点を迎えている」ことだけは確かなようです。

製品の9割をネットワーク対応にとブチあげたソニー。デジタルコンバージェンスも視野に入っていることでしょう。新しい時代をソニー自ら切り開けるのか。ファンの皆さんと一緒に注目していきたいと思います。

(新清士さんのコラムでPSP PhoneやDS Phoneの登場は意外と遠くないのではなんてコメントがありますね。任天堂はともかく、SCEとソニエリを擁するソニーグループだけに可能性としては一番高いっすよね。にしても、悔やまれるのがクリエフォン。ほとんど出来ていたっぽいんだけど、ついに日の目を見ることはなかったわけで…。しかも、当時トップだった某プレジデントが今ソフトバンクモバイルで端末開発の陣頭指揮をとっているとかいないとか。なんとも複雑な心境でございます…)

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モバイル機器の忘れ物で一番多いのはケータイ

相変わらず多い携帯電話の置き忘れ

「モバイル機器忘れ物」に関する調査だそうです。自宅や勤務先以外にモバイル機器を置き忘れたことがあるユーザーは30.5%。置き忘れたモバイル機器の順位は、「携帯電話」、「デジタルカメラ」、「ミュージックプレーヤー」の順。置き忘れたモバイル機器をその後どうしたかについては、「引き取りに行った」、「届けてもらった/送ってもらった」、「探しに行ったが見つからなかった」の順だそうです。

ケータイの置き忘れが多いのはわかる気がします。腰を落ち着けるとテーブルの上に出してしまうことが多いですもん。ちなみに、自分が置き忘れた(無くした)一番高価なモバイル機器はバイオ(U3)です。ええ、酒のせいです。それ以来はかなり注意するようになったのですが、最近は置き忘れよりも物忘れの方が激しくて、何をどこにしまった(置いた)かを忘れることが多くなりました。歳とりたくないですねー。