「ソニー全体」カテゴリーアーカイブ

3Dアニメ化技術「モーションポートレート」の今後~遺影にだって使えます

社長も「ぶったまげた」リアルさ 顔写真を3Dアニメ化する「MotionPortrait」

ソニーCSLのPlaceEngine技術を持ってスピンアウトした「クウジット」と同じタイミングに設立されたSo-netの子会社「モーションポートレート」の今をレポート。まだ明確な収益モデルは固まっていないそうですが、アイデアはいくつもあるようです。設立後は、様々な業種の方から問い合わせがあったそうで、同技術を遺影に使いたいという写真屋さんもあったとか。

記事では動画で同技術を紹介していますが、同社のオフィシャルサイトにいけばトップページだけでなく、「モーションポートレートとは」というページで実際の動きを体感できます。確かにリアルなんですが、角度によっては目が怖いんですよね。遺影に使われたらかなりびびりそう…。

ランチタイムだけで4,000人が利用するソニー新本社の社食

Ziddyちゃんの「私を社食に連れてって」:ソニー 本社編

ZDNet Japan、Ziddyなるお面キャラの女性が港南のソニー新本社を訪問。12Fにある社食をレポートしています。社食はNorthとSouthの2エリアで構成されており、別々の業者が運営。パスタやカレーの専門店のみならず、給仕さんが料理を運んできてくれるコーナーもあるそうです。席数は1340で、昼だけでなんと4000人が利用するのだとか。

Edyが使えるのは当然として、メニューをBRAVIAで表示するなど、自社製品を多方面に活用しているんですね~。以前オンエアされたNHKのサラリーマンNEOで、この社食でヘッドホン用の耳型集めに奔走する松尾伴大さんのお仕事が紹介されていましたっけ…。とにもかくにも、食わなきゃ人間働けません。カラダによいものをたくさん食べていただき、素晴らしい商品を私たちに届けてくださいね>ソニー社員の皆様。

米ソニーが2つの企業ブログを開設~ソニーファンとの対話を目指して

ソニー、企業ブログを開設–ユーザーとの対話を目指す

「秘密主義で有名なソニーが、ソニーファンらに手を差し伸べている」として
ソニーが米国で、Sony Electronicsの「SEL External News Blog」とPlayStation.comの「PlayStation.Blog」という2つのブログを開設したことがニュースになっています。この手の情報公開はソニーの苦手な分野であったが、今回のブログ開設は大きな一歩であるとするアナリストもいるようです。SELでブログを執筆するRick Clancy氏は、「ソニーのユーザーが何を求めているかについてリアルタイムなフィードバックが得られることになるだろう」とコメントしていますが、このニュースを配信したCNETはGoogleの例を引き合いに、「慎重な行動をとった方がよいだろう」とまとめていました。

じっくりとは見てないですが、PS.comのブログのコメントがえらい数ですね。目を通すだけでも大変そう…。ちなみに、日本でこの手のブログをやったらどうなりますかね。ウォークマンの件もあるし、ある種のトラウマになっているとも思われ…。やったとしても、コメントは開放しないのかもしれませんね。

ソニー、イタリア職人技が生んだ大理石スピーカーなど

ソニーといえば、4月にイタリアミラノで開催された「Salone Internazionale del Mobile」にソニーが出展したデザイン・プロトタイプが国内で本日からソニービルで披露されるそうです。入場無料ということで誰でも入れます。

Sony Design × Master Craft Lombardia
・会 期 : 2007年7月19日(木)~27日(金)
・会 場: 東京・銀座 ソニービル8階 OPUS(オーパス)
・開館時間: 11:00~19:00 ※初日 7/19のみ 16:00~19:00

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バーチャルとリアル、架“空”と現“実”、それらをつなぐ「クウジット」

So-net、PlaceEngineなどソニーの要素技術を用いた新会社の説明会

So-netが新会社「クウジット」と「モーションポートレート」に関する事業説明会を開催。クウジットはソニーCSLの「PlaceEngine」技術を、モーションポートレートは静止画からアニメーションを作成できる「MotionPortrait」技術を活用したビジネスを展開するということは周知の通り。

モバイル好きとしてはやはり注目したいのはクウジット。特別顧問に就任した暦本純一氏がクウジットの中心技術であるPlaceEngineの技術概要を説明したそうで、すでに製品化されているPSPの「みん地図2」以外に、先日のオープンハウスでも公開していた、サイバーショット「DSC-G1」で撮影した画像に位置情報を埋め込む実験についても言及。また、代表取締役に就任した末吉氏は、同社のビジネス展開について説明。ゲームやモバイル機器、Wi-Fi搭載機器などソニー製品以外のデバイスを含め、ビジネスを展開していくことを明らかにしています。暦本氏も会社設立意図を、「ソニー以外の製品でもPEを搭載するためのスピンアウト」と説明。ちなみに、ニンテンドーDSでも動作確認したとのこと。

ふと思ったんですが、myloに「PlaceEngine」が入ったら面白いんじゃないですかね。音楽を聴きながら徒歩ナビなんてどうでしょう。もちろん、Wi-Fi搭載のウォークマンやソニエリケータイでも良いのですが…。(追記:いわんやクリエも!)

ちなみに、こちらのニュースでは「MotionPortrait」技術を動画で確認できますよ…>PSP版「ハルヒ」にも 顔写真を“3D顔アニメ”にするソニー発の技術

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「ノンPC」で「個」「群」奮闘

個々の商品をより一層強化しながら「群」としての楽しみ方を訴求する ソニーマーケティング(株)代表取締役社長 宮下次衛氏

Phile-webの「ビジュアルグランプリ2007SUMMER」でBRAVIA「KDL-40J5000」が金賞を受賞。受賞者インタビューということで、ソニーマーケティング代表取締役社長の宮下次衛氏が受賞の手応えについて語っています。

受賞したBRAVIAだけに関わる内容ではないのですが、これからのソニーの戦略を占う上で重要だなと思ったのが以下のコメント。

「個」は、各商品を強くするということ。事業部制、事業本部制を敷いていますから、商品を強くするのは事業の強化につながると言う意味での「個」です。「群」は、基本的に「個」の商品が強いという前提の上で次のつながりを提案することです。ソニーはこれまでどちらかというと「群」の商品づくりがあまり得意ではありませんでしたが、今回は「群」という言葉を使って、ソニー製品同士をつないで、新しい楽しみ方を訴求していく、それに基づいたものづくりを行っていこうとしているのです。

「つながる」ということを考えた場合、PC経由、ノンPC経由という2つの流れがあると思います。たとえば現在、当社のウォークマンの販売が好調な一因は、ノンPCのソリューションを提供している点があると思います。何でもPCを経由するというのはあり得ないと、私は思います。ノンPCの世界でどうつないでいくかというところを、深く掘っていきたいです。

すでに、PCビジネス無くして今のソニーは存在し得ないですが、ノンPC商品(AV製品)で培った経験があったからこそ独自のPCビジネスを展開できたわけですからね。アップルや任天堂に真似できない、ソニーならではのノンPCのソリューション提供に期待してます。

それはそうと、Phile-webの「ビジュアルグランプリ」での受賞ってそれほど意味があることなんですかね。サイトには、「選考結果はユーザー様にとっての製品選びの指針となるとともに、有力販売店様やメーカー様から実際の販売現場に大きな影響を持った賞としてご評価をいただいています」とありますけど、一度も参考にしたことがないんですよね…。

ソニー、『復活』から『利益を伴った成長』へ

ソニー、定時株主総会を開催。「利益を伴う成長へ」-「ソニータイマーという言葉は認識している」中鉢社長

6/21に都内のホテルで開催されたソニーの第90回定時株主総会のレポート。レポーターはソニー本の執筆でもお馴染み、大河原克行さん。

総会ではストリンガー会長兼CEOと中鉢社長が共同で議長を務め、中鉢氏が2006年度の事業報告を、ストリンガー氏が今年度の事業方針について説明したそうです。以下はストリンガー氏の説明で注目したいコメント。

・2007年度は中期経営計画の最終年度で極めて重要な1年。エレキ、ゲーム、エンタメの3つのコア事業の拡大を図るとともに、『復活』から『利益を伴った成長』へと転換していく
・コンスーマ製品では、個々の商品の競争力に加えて、商品を『群』として、魅力を伝えていく。「商品『群』がつながる」をコンセプトに、機器間接続、ホームネットワーキング、インターネット接続の手法によって、ソニーが持つ「群」として強みを訴える
・製品を使ってもらうためのエンタメコンテンツとの組み合わせによって、新時代の消費者に対して感動を届ける。革新的な製品やサービスを創出し、他社にはない強みを提供していく
・事業と事業、人と人、ハードウェアとコンテンツなどによるSony Unitedを徹底する

また、質疑応答では様々な議論が交わされたようで、ウォークマン事業の低迷、ゲーム事業の赤字計に対する責任問題、有機ELテレビの取り組み、次世代DVD規格のみならず、「ソニーらしさ」や「ソニー・スピリット」に対する認識についての質問もあったとか。以下はその質疑応答での注目コメント。

【ウォークマン事業の低迷について】
・著作権の問題と製品投入とのバランスで遅れをとったのが弱くなった理由。春には高音質、ビデオ再生機能を盛り込んだ製品を投入した。結果として国内シェアは倍増。だんだん元気になっている(オーディオ事業本部長吉岡氏)
・ソニエリのウォークマンケータイは大成功している。出荷台数はiPodに匹敵しそれを超すものになっている。ソニーは、同じ間違いを繰り返すことはない(ストリンガー氏)

【ゲーム事業の赤字計上責任問題について】(全てストリンガー氏)
・当初はハード面での損失はあるが、ソフトの販売促進、ハードの製造コストを削減することで回収していく
・PS3は、Blu-ray戦略にとっても鍵となる製品。ソニーの将来にとって重要であり必ず成功させる
・(久夛良木氏について)退任は彼が考えていたことだが、会社との関係をすべて絶って離れていくわけではない。経営陣に対してアドバイスをしてくれることになっている。彼自身も今後数年で輝かしい発明をするであろうと期待している

【「ソニーらしさ」や、「ソニー・スピリット」に対する認識について】
・ソニーは、ソニー・スピリットに対してコミットしている。ソニーは、グローバルカンパニーであり、ソニースピリットが全体を結びつけ、Sony Unitedを実現している。偉大な商品を出すという点で、ソニースピリットのもとに団結している。ソニーは、イノベーション、熱意、多様性に彩られた会社。ソニーのスピリットは、イノベーションのスピリットであり、多くの方が信じてきた偉大な会社として、これからもこの強みを推し進めていく。この精神は国籍を問わず、グローバルに息づいている(ストリンガー氏)
・ソニーらしさとはなにか、という議論の結論は、ソニーらしさという枠にはめた時点で、ソニーらしくはなくなるということ。自分なりに考えているのは、ソニーらしさとは、社会から尊敬されなくてはならないということ。商品、サービスが他社に比べて良質であること。最先端の技術を開発し製品に盛り込むこと。従業員が全員がいきいきしていること。社会貢献ができる企業であること(中鉢氏)

【エレキだけに事業を集中しない理由について】(全てストリンガー氏)
・ソニーの強み、あるいはブランドの強さは、事業に多様性、幅を持っているところにある。アナログの時代からデジタル時代に変化し、競争相手はコンスーマ向けエレクトニクスメーカーでなく、アップル、マイクロソフト、インテル、中国メーカーなどとも対峙しなくてはならない
・ソニーが誇る、エレクトニクス、ゲーム、エンタメといった事業を統合的に提供するとともに、ソフトの力でシームレスにつなぎ、総合力を発揮することが、ソニーが将来に向けて圧倒的な力を持つ最善の方法

【今後のPSP事業について】(SCE平井氏)
・ゲームを楽しむだけでなく、デジタルカメラとして利用したり、GPS信号を受信して利用するポータブルデバイスとして発展する。野外に持ち出して楽しめるソフトやアクセサリーを継続的に開発する
・PSPをネットでつなぎ、PS3のコンテンツにアクセスして、野外から楽しんでもらうという使い方も提案する

【「ソニータイマー」と呼ばれるようなソニー製品の信頼性について】(全て中鉢氏)
・ソニータイマーという言葉があることは認識している
・社内にホットラインを設置し、お客様の声や不満などを製品設計にフィードバックする体制を強化した
・全社をあげて、商品の最終品質の向上に取り組んでいる

たくさん引用してしまいましたが、ちゃんと記憶にとどめておきたかったのです。お許しください>AV Watch様。

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