DENONのスポーツ向け防滴抗菌Bluetoothヘッドホン「AH-W150」を試す(1)

AH-W150_13

この春から運動不足解消にとジョギングを始めたのですが、ジョギングコースにしている地元の土手が工事で使えなくなってしまいまして…。そんな折、自宅のポストに入っていたスポーツクラブのチラシを見たらお得な入会キャンペーン情報が。ジョギングも良いんだけど、足ばかり鍛えてもバランス悪いかなってことで、5年ぶりぐらいにジム通いを復活させたんです。

かつてのジョギングやウォーキングのお伴やジムで使っていたのがソニー製のBluetoothヘッドホン「DR-BT160AS」だったのですが、使い始めてからかれこれ4年半ということもあり、バッテリーの減りも早くなってきたことと、専用アダプター経由でしか充電できない不便さから、それにかわるスポーツ仕様のヘッドホンを探すことにしました。

個人的に重視したいスペックは、防滴対応、小型軽量、汎用品での充電、長時間再生。それらに限りなくマッチする製品を探してたどり着いたのがDENONがエクササイズフリークシリーズとしてラインナップしているワイヤレスインナーイヤーヘッドホン「AH-W150」でございます。ソニーは「DR-BT160AS」以降、スポーツ仕様のワイヤレス(Blueooth)ヘッドホンを出してくれないこともあり、泣く泣く(というわけでも無いですが)他メーカーの製品からチョイスすることになった次第。(上の画像はDR-BT160ASとAH-W150のツーショットです)

■「AH-W150」の製品概要

「AH-W150」は、元々昨年初夏に発表され8月に発売される予定だったみたいですが、最終的に発売が10月になったようなので、発売からまだ半年程度ってことっすね。基本仕様は以下の通り。

躍動する心身をサポートする、アスリートスタイル <エクササイズフリーク> インナーイヤーステレオヘッドホン AH-W150

ランニングやウォーキング、ジムやロードで躍動する体が、音楽の奏でるリズムと調和。より軽快にスポーツを楽しみたい、という人のために誕生。汗や突然の雨でも安心な防滴加工と抗菌加工。細部の形状にこだわって装着性を高めることで、スポーツへの集中度もアップ。音楽であなたの体とハートのエクササイズをサポート。

AH-W150_00
【主な仕様】

● 形式:ワイヤレス/ダイナミック/カナル型
● ドライバー:Φ11.5mmドライバー
● 出力音圧レベル:100dBA
● 再生周波数帯域:5-25,000 Hz
● 最大入力:250mW
● 質量(コード含まず):31g
● 無線規格:Bluetooth 3.0
● 内蔵充電池動作時間:約7時間

個人的に注目したのが、激しい動きでもずれにくいという装着性、柔軟そうなネックバンド、防滴・抗菌仕様、Bluetooth 3.0の安定性。用途がスポーツメインなので、音質や遮音性や音漏れについては重要項目にはしません。

そうした前提で店頭で視聴してみたら、自分の耳にしっくりきたし、SBC(特に表記が無いけどたぶんそう)の割に音も悪くなかったので購入を決めました。当初は15,000円ぐらいで販売されていたようですが、検討時は1万円を切っており、この値下げも購入の後押しになったことを付け加えておきます。

■パッケージと中身

AH-W150_01

ということで、前置きが長くなりましたがここから現物を見てみることにしましょう。パッケージは無駄に(!)豪華。

AH-W150_02

表面のカバーをスライドさせると厚紙仕様のボックスが現れ、蓋を開けるとクッションで丁寧に梱包された本体とご対面。

AH-W150_03

検討当初は本体デザインに違和感があったんですが、店頭で現物見たら思ったよりもコンパクトだったのと、31gの軽さのインパクト、シンメトリーなシンプルデザインに惹かれるようになり…。

AH-W150_04

付属品はキャリングケースとそれ用のカラビナ、microUSB充電ケーブル、シリコンイヤーピース、取説の類となっています。

AH-W150_15

イヤーピースは抗菌加工が施されており、XS、S、M、Lの4タイプが同梱されています。見た目よりもシリコンは固めで張りがあります。抗菌加工によるサラッとした付け心地が結構好み。ハウジングにもがっちりと固定されるので、一昔前のソニー製イヤーピースのように簡単にとれたり、油チックな湿り気を帯びたり、裏返ったりするようなことは無さそうな感じ(昔のソニー製がどんだけひどかったんだってな話もあるがそこはあえてスルー)。

AH-W150_16

ちなみに、自分の耳には当初はMがあうかなあと思っていたのですが、今はLに落ち着いています。イヤーピースによっては低音の量感が変わってくるので、装着感との兼ね合いを考えながらチョイスしたいところ。遮音性や音漏れについては装着感含め次回のネタにしたいと思います。

■使ってみよう

AH-W150_06

充電は右ハウジングの根元にあるキャップを取り外し、microUSB端子経由で行います。充電中は同じく右ハウジング側面根元にあるLEDが点滅。充電完了後には消灯します。

電源オンは右ハウジング側面中央の再生・ポーズボタンの短押し(約1秒)。ヘッドホンを装着した状態だと音階が上昇するメロディーが流れ、他の機器とのペアリングが完了すると続けて「ピロリっ」と音が鳴ります。電源オフは約5秒の長押し。ヘッドホン装着時には「ポロロロン」と下降する音階のメロディーが流れ電源が切れます。

AH-W150_08

ペアリングは右ハウジング側面中央の再生・ポーズボタンの4秒長押し。ペアリングの際は側面根元のLEDが赤と青の交互点滅となります。接続する機器によってはPINコード(パスキー)「0000」を入力。LEDが青で約5秒間点灯したらペアリング完了。

AH-W150_09

なお、iPhone 4S(iOS6)とのペアリング時は、ステイタスバーにAH-W150本体の電池残量が表示されるようになります。

ちなみに、本体の電池が切れそうになると、一定間隔でヘッドホンからアラート音が鳴るようになっています。ジョギング中に完全に切れた時がありましたが、アラートが鳴り始めてから10分はもたなかったような…。

連携機器のリモートコントロールも右ハウジング側面中央の再生・ポーズボタンで行います。1回短押しで再生とポーズ、2回連続の短押しで曲送り、3回連続の短押しで曲戻し。ちなみに、2回連続の短押しの最後を長押しにすると早送り、3回連続の短押しで最後を長押しすると曲戻しになります。

AH-W150_05

音量は背面の「+」でアップ、「ー」ボタンでダウン。AH-W150では、音量調節以外の音楽再生に関するあらゆる操作が右ハウジング側面中央の再生兼ポーズボタンで行えるということですね。これはこれで結構便利。

AH-W150_07

電話関連の操作は左ハウジング側面中央のコールボタンで行います。着信時に短押しで通話開始。通話中にもう一度押せば通話終了。一般的なBluetoothヘッドホン同様、着信時は音楽再生が自動的にフェードアウトしながら一時停止し、通話終了後はフェードインしながら再生を再開するようになっています。

とまだまだ長くなりそうなので、装着方法や装着感、使ってみての感想、音質評価などについては、DR-BT160ASとの比較も交えつつ、次回以降に。

—–

そういえば、先週末にフォーカルがエクササイズにも最適な連続再生8時間を誇る軽量ワイヤレス防汗スポーツイヤホン「JayBird BlueBuds X Bluetooth イヤホン」なる新製品を発表しましたね。
運動中でも外れにくい「セキュアフィット」と防汗機能を備えつつ14g以下の重さで、SBCコーデックながら独自の「Shiftコーデック」で高音質を実現するなど、DENON「AH-W150」の強力なライバルになりそうな予感。個人的にも使ってはみたいのですが、価格が18,800円とAH-W150の実売価格の約倍なので現時点ではちょっと手が出ない。発売が5/24なのでそれ以降のちまたの評価に注目でしょうか…>JayBird BlueBuds X Bluetooth ヘッドフォン JBD-EP-000002

【関連リンク・ニュース】
DENON JP | AH-W150
インナーイヤーステレオヘッドホン AH-W150(DENON)
DENON インナーイヤーヘッドホン ブラック AH-W150BKEM(Amazon)
耳かけ密閉型インナーイヤーヘッドホン AH-W150(ビックカメラ)
—–
【レビュー】見た目レトロで中は最新。デノンのBluetoothヘッドフォンを聴く-耳掛け+カナルも。スマホアプリ連携で新たな可能性
デノン、スポーツ向けヘッドフォン「EXERCISE FREAK」 -Bluetooth+防滴の「AH-W150」。実売15,000円
快適ジョギングの必需品!「DENON AH-W150」が売れてるらしい
スマホを意識し、使い手を中心とした新たな提案 変わるデノンのヘッドフォン、米国人PMに狙いを聞く
デザインと用途を明確にした、デノンの新提案ヘッドフォンを聴く
デノン、NC/Bluetooth対応トラベルヘッドフォン-「GLOBE CRUISER」。ネックバンド型AH-W200も
デノンのAH-W200ってAAC対応……だよね?
デノン“GLOBE CRUISER”シリーズ ー ヘッドホン「AH-NCW500」/イヤホン「AH-W200」を聴く