ソニーファンを呼び戻し新しいファンを創造するために一番大切なことは…


nasneは「One Sony」を実現する戦略製品~ソニーファン創造に挑むSMOJ河野社長に聞く~

大河原克行さんのデジタル家電 -最前線-にSCEJ/SMOJの社長を兼務する河野弘氏が登場。注目コメントが目白押し。

・SMOJでは、業務のすべてが「ソニーファンの創造」に向かい、そのために原点に戻る必要があると言っている。
・ソニーの独自性を支持してくれる従来のファンはがっかりしていたし、期待に応えられていないという状況が続いていたのではないか。販売店などのパートナーにとっても同じだったのではないか。
・わかりにくい言葉を使うのではなく、直感的に理解をしていただけるような言葉を使わなくてはならない。言葉づかいから変えていかなくてはならない。
・良さや違いをきっちりと伝えなくては製品が売れない時代。発表の仕方、伝え方なども変わってきた。サプライチェーンやカスタマーサポートも、ファンを作るために重要な要素。
・支持されるハードウェアとコンテンツを持っているのに企業全体の評価が低い。持っている切り札を有効に活用していかなくてはならない。
・ソニーにとって一番大切なのはエンジニア。なにかを誰かが作らない限り始まらない。ソニーの存在意義や、ソニーに求められている価値を実現するのはエンジニア。ソニーらしい製品を作り続けるためのモチベーションを持てるような環境を、エンジニアに提供していきたいし、市場の評価をエンジニアにフィードバックしていきたい。
・いまのような右肩下がりのときには、新たな発想や、チャレンジする勇気が必要。反転材料となりうるような「やんちゃ」なことを、やっていかなくてはならない。ソニーは、そうしたDNAを持った人の集まりだと信じているし、みんなそうしたことをしたいと考えている。今の自己の否定から始まって、会社をよくするということに挑んでいく必要がある。
・場面ごとに「主役はやはり主役である」ということを明確にする。ゲームの利用シーンでは、プレステやPS Vitaが主役で、そこにつながる機器はわき役。「なんでもつながる」ではなくて、それぞれのシーンや、お客様によって真ん中に主役がいて、それによって個人それぞれの環境が出来上がる。

ここ数年の凋落ぶりにがっかりしてソニーを見捨てたファンは少なくないだろうし、かくいう自分も随分と距離を置くようになったと思う。具体的な戦略を語っているわけじゃ無いので、このレベルの発言でどん底に落ちた株価が上がるとも思えないけど、目指したいこと(言いたいこと)はよく分かる。あとは有言実行あるのみ。話題には上がってないけど、SOMCとの連携も当然大事だよね。ソニーストアにしても、かつてのようにファン(メンバー)と一緒に盛り上げようというような提案も無くなって久しいので、その辺のテコ入れも是非。

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