ソニー、FY11 3Qは2200億円の赤字~新体制会見レポ


[ソニー(株)]2011年度第3四半期 連結業績のお知らせ

ソニーが2011年度第3四半期(10~12月)の連結業績を発表。売上高は、前年同期比12.6%減の4兆8,927億円、営業損益は-658億円、税引前利益は-827億円、純損益は-2,014億円。タイの洪水の影響、先進国における市場環境の悪化、為替の悪影響などが主要因。

ソニー株売買停止に苦情殺到 東証システム障害

人事発表でソニー株が注目されてたようですが、くだんの東証のシステム障害で売買停止対象となり苦情が殺到。再開後は売り注文優勢で36円安の1328円と大きく値を下げたとか。

ソニー株が10カ月半ぶり急上昇―赤字拡大も想定内の見方-東京市場

でもって、今日は急反発、約10カ月半ぶりの日中上昇率を記録。市場では予想範囲内で意外感はないとの見方が強く、昨日の平井氏の会見を評価する声も出ているとか。

また、新経営体制についての会見の模様が各所でレポートされてたので、TBSの動画ニュース含めてクリップ。

「One Sony」で大胆に選択と集中。ソニー次期CEO平井氏-TVは2年で改善。Vitaからスマートモバイル
ソニー、平井新CEOとストリンガー氏が会見 - 新体制での重点施策4点を発表
ソニー、平井次期社長による新経営体制を発表–メディカル分野をコア事業の一つに
4つの施策でソニーを立て直す 次期CEOの平井氏が会見
【ソニー会見詳報】(1)「環境悪化は自然災害のせい」とストリンガー氏 「時間の猶予はないが立て直す」と平井氏
【ソニー会見詳報】(2)平井氏「テレビは顧客との接点。撤退も縮小もない」
【ソニー会見詳報】(3完)平井氏「会社をトランスフォーメーションする」

またしても、「選択と集中」。これまでもどれだけ聞かされたワードか…。利益が出せないコモディティ商品はばっさり切るみたいなこと言ってますが、その選択と集中を誤った結果が今なんじゃないかとも思えたり…。

【追記】その後、AV Watchにタイムリーな本田さんのコラム。ソニーのこれまでの選択と集中について以下のような記述も…>ユニークで、好奇心を刺激するソニーへ PSNをもたらした平井新社長が描く“One Sony"

この10年、自社が抱えるエンジニアが、自由に、自分が欲しくなる製品を作れてきたかと言えば、流れは逆だ。合理化の元に行なわれた“選択と集中”の“選択”を誤り、エンジニアたちは自由な発想を活かせる場を失い、一歩間違えれば変人と思えるほどの新しい発想をする人たちとは出会わなくなっている。

個人的に注目したのはAV WatchのレポートにあったVita OS活用について。独自OSがソニーのモバイル戦略の大きな位置を占めており、他社にない戦略の一環として差別化について言及。Vita OS搭載のタブレットやスマホへと繋がると面白そう…。

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