テレビの楽しみがVAIOで広がるGiga Pocket Digitalを試す(後編)

みんぽす経由で参加中の「Giga Pocket Digital」体感イベントもいよいよ終了。後編は前編で触れなかった「おでかけ転送」機能についての雑感とさせていただきます。

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ちなみに、最初に借りたVAIO Jは不具合があったらしく、その後VAIO Fに交換していただきました。ノート型でもこんなに動作が速いのかとびっくりしましたが、それでも何度か録画に失敗することがあり、しかもその理由がはっきりしないため困惑することしばしば。別に他の作業をしていたわけでもなんでもないんですけどね…。専用機ではないにしても、HDDレコーダー機能が大きな売りになっているわけですから、とにもかくにも、せめて録画に関しては確実性と信頼性を追求して頂きたいと切に思いました。

さておき、PSPやウォークマンなどのソニー製モバイル機器に録画したお出かけ番組のデータを書き出すのが「おでかけ機能」。ソニー製Blu-rayレコーダーにも搭載されており、他社製品との差別化にも一役買っている機能です。

モバイル機器との接続はBDレコーダー同様USB経由。PSP goは内蔵とメモステM2両方マウントされます。また、カードリーダー経由でのメモステ単体への書き出しにも対応しており、付属のWindowsソフト「Memory Stick Video Player」をインストールした他のVAIOで視聴可能とのこと。

動画の転送は非常に簡単。書き出したいデバイスをVAIOにつなぎ、お出かけ番組から転送したいタイトルを右クリックして「書き出し>任意のデバイス(のメモリー)」を選択すると転送されます。複数タイトルを一度に転送する場合は、画面下の書き出し先を選択後、ctrlキーを押しながら転送したいタイトルを選び、転送開始ボタンを押せばOK。

なお、モバイルデバイスへの書き出し時は、テレビの表示もビデオ再生もできなくなります。また、書き出し時はなぜか録画済みの番組の編集が可能でした。

GigaPocket Digitalが生成するお出かけ用の動画ファイルは解像度が320×240、ビデオコーデックがAVC 393kbps、オーディオコーデックがAAC 130kbps、サンプリング周波数が48,000kHzと、Blu-rayレコーダーの標準画質と同等となっています。地デジの30分番組で約110MB程度。

サイズが小さいので転送時間が短くてすみますがその分画質が今ひとつ良くないんですよね。ウォークマンの液晶程度ならまだしも、PSPぐらいの画面サイズだとちょっと厳しいです。ということで、Blu-rayレコーダーのように高画質モードなどの選択ができれば良いなあと思いました。

ちなみに、ハイビジョン番組を消去しても、おでかけ番組を消さない限り、商品情報、店舗情報、CM等の情報はHDDに残ります。動画のファイルサイズが小さいからこそ、こうした付加情報も数多くストックできるというメリットもあるようです。

Giga Pocket Digitalはパソコンならではの使いやすい機能も多々あるのですが、正しく番組が録画できないとほとんど意味がないんですよね。今後の課題はとにもかくにも録画の安定化並びに信頼性の向上、そこにつきると思いました。

先日発表されたBlu-rayレコーダーの新製品ではついにチューナー2基で同時にAVC録画も可能になり、マルチタスクの動作も改善されているとのこと。

そんなこんなで、Giga Pocketの優位性が一つ消えてしまいました。PCならではの柔軟なコンテンツハブ実現に向けがんばってください>関係者の皆様。

最後に、長期間にわたりGiga Pocketを試用できる機会を設けてくださったソニーならびにSMOJ、WillVii関係者の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。