「iTunes」タグアーカイブ

ウォークマンA800シリーズのビデオ再生機能に関するファーストインプレ

明日発売にもかかわらず、一足早く手元に届いたウォークマンA800シリーズiconですが、ひとしきり音楽再生を堪能したので、いよいよビデオ再生を試してみることに。

A800の基本的な動画再生能力については内蔵チップのパワーのおかげもあるのか実に快適。音楽再生同様、再生ボタンを押すと瞬時に動画を再生してくれます。iPod 5GはメディアがHDDということもあって再生までかなり待たされますが、A800はまさに瞬時。待たされるという間隔は一切ありません。早送りや巻き戻しも実に快適。それぞれ3段階のスピードが用意されており、左右のキーを1~3回連続で押すだけ。再生をポーズするとほどなくして電源が自動的に切れますが、その状態からでも再生ボタン一発で再び動画再生が始まります。これがまた恐ろしいぐらい速い。とにかく快適で気持ちよい。開発者インタビューにあったとおり、まさにこれこそがA800の神髄なんでしょうね。

DSC01626.jpg再生可能なフォーマットについては、AVC Main ProfileがNGなので手持ちのスゴ録のお出かけ用データは使えませんでしたが、iPod 5G用に用意してあったAVCファイルやい~レコ2で作成したMPEG-4 SPファイルをイメコン3経由で転送したところ、なんの問題もなく再生できました。液晶も小さいのでMPEG-4 SPの動画でも動きが少ないものならほとんど気になりません。

ちなみに、A800シリーズはMacとのUSB接続も可能です。音楽ファイルの管理や転送はできませんが、ルートディレクトリにある「Video」フォルダに動画ファイルをFinderあるいはiTunesからD&D(コピー)してあげるとA800から認識、再生可能でした。この辺の仕様はPSP同様ってことで、Macユーザーならさほど苦労することなく使いこなせるのではないかと…。ということで、A800を動画再生メインに使いたいと考えているならMacユーザーでも手を出す価値はあるんじゃないかと思いますです。ただ、仕様の問題からか、Mac経由で拡張子が「.m4v」のファイルをコピーした場合に、お馴染みのゴミファイル(ピリオドが先頭に入るファイルです)が作成されてしまうようで、A800のライブラリ上にもそのファイルが表示されるのがちょっと気になりました。ちなみに、イメコン3からはこのファイルを消すことはできないので、Winマシンからはコンパネのフォルダオプションで隠しファイルを表示させる設定にしてから該当ファイルを削除しました。

また、PS3も他のネットワークウォークマン同様、USB接続が可能でした。PS3上にある著作権保護の無い動画ファイルならコピー、削除といったファイル管理も容易でした。ちなみに、PS3からはAVC Main ProfileのファイルでもA800に問題なく転送できてしまいます。ただ、A800側で再生できないので、PS3上に色々なファイルが混在している場合は、情報を確認してから転送することをオススメします。

このように、MacやPS3とも連携して使えることはわかったのですが、これらの経験からA800シリーズには動画用のファイルマネージャーが欲しいと感じました。ゴミファイルもそうですが、視聴後は動画データをすぐに消してしまいたいという場合もあると思うんですよね。もしもアップデートがあるなら、個人的には是非実現して欲しい機能です。

ということで、動画の作成や転送にはそこそこ手間がかかるもののビデオ再生機能は想像以上に優秀でした。液晶こそ小さいですが、iPod 5Gよりも動画再生能力は圧倒的に上。まだほんの少し使ってみただけですが、それでも十分満足。5つ星が満点なら4.5個はあげたい出来です。

いやー、今回のA800シリーズは素直に良いですってば。

サイバーショットG1の開発にはバイオ元開発者が携わっていた 【追記あり】

先週末に電撃的に発表されたサイバーショット「DSC-G1icon」ですが、その開発にバイオの元開発者が関わっているとのお知らせをアラゴロクさんよりいただきました。ソニードライブに開発者インタビューが掲載されており、そちらで詳細を確認できます。

http://www.sony.jp/topics/cyber-shot/g1-interview/it06.html
Cyber-shot G1の開発者インタビューです。
VAIO typeUなどの元開発者が関わっているとか。
どおりで何かVAIOっぽいCyber-shotだと思いました。

なるほど、G1は「写真を楽しむ道具」であり、「デジタルスチルカメラ×PC」でもっと何か楽しいことができないかと考え、開発チームが一丸となって作り上げられたってことなんですね。

実は、G1発表当日、daiyaさんからお便りを頂戴したのですが、素晴らしい考察にもかかわらず、掲載不可とのことなのでその内容をかいつまんでご紹介させていただきます。

G1は今までとは明らかに異なる方向性で、差別化や新提案が出来ていると思う。内蔵の大容量メモリに写真を入れて持ち歩く発想はなかなか興味深い。ただ、各種認識、画像検索などに必要な画像解析は、PCのアルバム編集ソフトを使う必要があり、カメラ単体では出来ない。パワーの必要な処理をPCに任せる辺り、iPodとiTunesの関係にも似ているが、例えばWalkmanなども纏めて管理できるソニーデバイス用のオールマイティなクライアントソフトウェアがあると、もっと利便性があがる(ソニーファンが喜ぶ)のではとも思う。また、2GB内蔵メモリーも、仕様に関する注釈が多く、実際にG1で撮影した写真はそんなに貯めておけない模様…気が早いが、次機種では思い切って20GB位あればかなり思想どおり使えると思うので今後に期待したい。

iconiconとのこと。「ソニーデバイス用のオールマイティなクライアントソフトウェア」というくだりは諸手を挙げて賛成です。「ソフト重視で神話復活」を掲げるソニーに一番必要なものなんじゃないでしょうか。ソニーの場合は、G1のようなデジカメからのアプローチ、ウォークマンのようなポータブルオーディオ製品(かつてのHMP-A1しかり)から、myloのようなコミュニケーターからの、PSPのようなゲーム機からの、かつてのクリエのようなPDAから、それぞれがマルチビューワー的なアプローチをしており、ユーザーの嗜好に合わせてチョイスできるようにしてくれているともとれますよね。かつては付属のソフトもバラバラでしたが、myloやウォークマンA800シリーズにランチャーを付けるなど、ソフトウェアにも統一感を持たせようと努力しているようには見えます。音楽ソフトではコネクトの解体や元アップル社員のヘッドハンティングもありますし、ゲームで培った豊富な開発力を持つSCEとの連携(ストリンガー氏的にはサイロ解体)も今後は期待できるのではないでしょうか。これらの要素がソニー全体のソフト開発力を押し上げ、iTunesを超えるユニークな総合エンタメソフトウェアを世に送り出してくれるものと信じております。

(改めまして感謝です。またこんな形でご紹介してしまって申し訳ありません。問題があるようでしたら修正削除しますのでご連絡くださいませ>daiyaさん)

【追記】その後、daiyaさんから上記の件に関して以下のようなご返事を頂戴しました。

DSC-G1の件でコメントを寄せたdaiyaでございます。私の拙い文を褒めて頂き、うれしいやら恥ずかしいやらです(先の文も恥ずかしいので掲載×にしたのですが…)。でも「総合エンタメソフトウェア」欲しいですよね!欲を言えば、walkmanやCyber-Shotに限らず、PSPやHandycam、スゴ録などもクライアントとしてぶら下がると凄い事になるかなと。コンピュータと組み合わせる事でハードウェアに無い機能を実装したiPodとiTunesの様に、統合されたクライアントがあれば、デバイス(とそのコンテンツ)同士を組み合わせた楽しく便利な使い方が出来るのではと思います。デバイス毎に別々のソフトウェアをインストールし、使い方もそれぞれ覚えるよりずっと利便性も上がりますし。
また、AppleがiTunes Music Storeを成功させたポイントの一つ(と思っています)として、クライアントとなるiTunesを既に普及させていた様に、ハードを買った「その先」の窓口をユーザーに提供する(そして新しいビジネスを作り出す)為にも、単一の強力なクライアントが必要じゃないか、と考えます。OSをMicrosoftが、Webブラウザをgoogleが、iTunesでappleが自社とユーザーを直接結び付けようとしています。そう言う意味では、それが出来る強力なクライアントとして、PC上のソフトウェアも必要ですが、PS3がその役割を担う事にも期待したいです(十分な性能もある事ですし)
話変わって(戻って?)サイバーショットG1かなり魅力的ですよね。自分はDSC-T100と一緒にGPS-CS1Kを買い、写真と地図の組み合わせの面白さに目覚めたのですが、G1には是非GPS機能を内蔵して貰って、”場所”と言う分類も出来ると更に魅力的だな、と思います。
長文・駄文失礼致しました。SPAさんの記事、これからも楽しく読ませて頂きます。

実質的な掲載許可、ありがとうございました。PS3が担うべき役割についても全くの同感でございます。GPS搭載はG1のみならず全機種に載せてもらっても良いぐらいです。今度ともdaiyaさんならではの鋭い考察を期待しておりますので、どうか気兼ねなくお便りしてくださいね。それでは、今後ともよろしくお願いします!

続きを読む サイバーショットG1の開発にはバイオ元開発者が携わっていた 【追記あり】

マルチプレイヤー対応音楽ソフト「BeatJam 2007」の実力は

ウォークマンから携帯電話まで対応、さらに使いやすさを高めたオーディオソフト「BeatJam 2007」

ジャストシステムのオーディオソフト「BeatJam 2007」のレビュー。ATRACだけでなくWMAにも対応しており、フォーマットの違いを吸収してしまうマルチプレイヤー対応ソフトとして注目されているようです。ATRAC Advanced Losslessにも対応しており、自動変換機能を利用してWMA対応のオーディオプレーヤーに転送できるとか。

無償のSonicStageと違い、税込1,980円と有償のソフトではありますが、複数のオーディオプレイヤーやケータイを使い分けている人にとっては最良の選択肢かもしれませんね。自分も試しに購入してみることにしました。使ってみた感想は後日お伝えします。

続きを読む マルチプレイヤー対応音楽ソフト「BeatJam 2007」の実力は

薄さ9.4ミリのM2対応ウォークマンケータイ~デザイン・設計は日本

ソニエリ、薄さ9.4ミリのウォークマン携帯を発表

se_w880.jpgソニエリが新機種を発表。なかでも注目はウォークマンケータイの「W880(W888)」。薄さがなんと9.4ミリで、1GBのメモステマイクロ付き。BluetoothもA2DPプロファイル対応とか。アルミの質感が際だつシルバーモデルがよさげ。Bluetooth Music RecieverやらBluetooth Music Remote Controlやら、音楽を楽しむための周辺機器も充実してるんですね。いやはやなんともうらやましい…。

ソニエリ好調の原動力がウォークマンケータイやサイバーショットケータイな訳ですが、日本に住んでるとなかなかそれを実感できません。ところが、実は今回のW880のデザインと設計は日本が担当しているようなんです。キャリアのしがらみさえなければこんなにノビノビとした端末作りができるんですね…>ソニーエリクソンの挑戦(番外編)~厚さ9.4mmのスリムなウォークマン携帯『W880』発売。デザイン・設計は日本

以下、関連ニュースですが、ウォークマンケータイなどの複合機に需要が移り、携帯音楽プレーヤー市場は2010年をピークに減少に転じるとJEITAが予測分析しているそうです。数年後にはウォークマンよりもウォークマンケータイが売れる事態になっちゃうってこと?>携帯音楽プレーヤー、10年ピークに減少へ・JEITA予測

日本では音楽もさることながらワンセグが標準になりそうな勢いですね。頑張れ、BRAVIAケータイ!>2007年のケータイ業界はどうなる?──石川温氏が動向を予測

Bluetoothといえば、こんなチップも出てくるようです。こんなのが普通にケータイに入っちゃったら、myloいらないってな話にも…>ついに登場,無線LAN+Bluetooth+FMチューナが1チップに

続きを読む 薄さ9.4ミリのM2対応ウォークマンケータイ~デザイン・設計は日本

ソニーがiPhoneを作れないワケとは

ソニーにもノキアにも作れなかったワケ

日経ベンチャーの経営者倶楽部。「スマートフォンをリードするメーカー」というポジションはソニーなどを筆頭とした日本メーカーが占めてよいはずなのに、何でそれができなかったのかをアップルのiPhoneを引き合いに出して考察しています。「経営トップが作りたい製品や事業コンセプトを明確に打ち出し、形にするまで自ら関与していく姿勢」と、iTunesと同ストアを核にした囲い込み戦略、イコール「ハードとソフトを組み合わせたトータルなビジネス展開」でユーザーの囲い込みに成功したのがアップルとか。

囲い込み戦略はソニーの十八番だったような気もしますが、アップルはさじ加減がうまいのでしょうね。ソニエリのスマートフォンすら使えない日本ですが、iPhoneが上陸してくれれば現状打破のためのカンフル剤になるような気もしています。ソニエリジャパンを変えてくれることへの期待を込めて、アップルを応援したいそんな気分です。

ソニエリといえば、ITmedia オルタナティブ・ブログの「安藤怜のロンドン灯」で、「ソニーエリクソンの挑戦」と題した連載が掲載されています。こちらも要チェックですね。

【追記】国もついに動き出すようです>「携帯開発、メーカー主導で」――総務省が競争促進策

それと、以前のエントリーで出井さんが著書でアップル買収を真剣に考えていたというエピソードをご紹介したことがありましたが、CNETでコラムを連載中の中島氏が、数年前にソニーの経営陣にアップル買収を勧めていたことがわかりました(お知らせ感謝です!>キャビアさん)。中島氏の個人ブログの2004年暮れのエントリーに、“出井さんにも、久多良木さんにも、「ソニーは Windows パソコンを作るのをやめてアップルを買収すべきです」と薦めたのだが中々本気で考えてもらえない”とあります。また、“買収が無理だったらアップルOSをライセンスしてソニーPCのラインナップを一新すべき”とのご意見も。04年のタイミングでその戦略転換はちょっと厳しかったのではと思いますが、もしも実現していたらと思うとそれはそれで興味深いですよね。今なら、PS3のMac化なんてのも面白いのではないでしょうか。って、それじゃあアップルがSCEを買収するようなものか…。

続きを読む ソニーがiPhoneを作れないワケとは

真のウォークマンケータイはiPhone?【諸々追記あり】

Apple – iPhone(米アップル)

iphone.jpgかねてから噂になっていたアップルのiPodケータイですが、開催中のMac World SFで「iPhone」として正式に発表されました。機能の詳細については、米アップルのサイトやメディアの報道などで確認できますが、「iPhone」で何ができるのかを一番わかりやすく解説してくれているのはJobs氏の基調講演でのデモ。1時間以上ありますけど必見です。

ポータブルオーディオ市場で頂点を極めたアップルが次に狙うのは携帯電話市場。満を持してという表現が的確な実に革新的な製品だと感じました。ソフトであらゆるコンテンツを同列に扱え、操作性を極限まで高められるからハードをあそこまでシンプルにできるのでしょうね。なにより、iTunesの存在が大きい。そして、それらのソフトの全てを自社で開発できるところが同社の強みでもありますね。

日本での発売にも期待したいですが、どうなることやら…。ちなみに、ソフトバンクの孫さんが会場にいたらしいですね。iPhoneについては、takeoneさんから

私にとってはまさに「クリエの理想型」のような製品であり、激しく興奮いたしました。こういう製品はぜひソニーにやって欲しかった!!

という感想をいただきました。自分も同感です。たらればの話になりますが、クリエビジネスが今も継続されていたとすれば、iPhoneのような製品がひとつの到達点だったのかもしれませんよね。(公にはなっていませんが、04年頃にすでにクリエフォンの話もあったようなんですよね。製品化まではこぎ着けていたのに、キャリアとの折り合いが付かなかったようなことを聞いております。当時、もしもそれが実現していたらと思うと…)

また、現行のソニー製品ではmyloやPSPと競合しそうですね。両方ともソニーオリジナルのOSで動く製品ですが、iPhoneでできることを目の当たりにしてしまうと、ソフト開発力の差を感じざるを得ません。元アップルのエンジニアをヘッドハントするなど、ソニーもソフト重視の戦略を打ち出していますが、その成果が実るまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

アップル – Apple TV(アップルジャパン)

iPhoneの反響が大きすぎて、目立たなくなってしまいましたが、iTVもApple TVと名前を変えて正式発表されました。こちらは日本でも来月(2月)に発売されます。iTunesありきの製品ですが、40GBのHDD搭載には驚きました。価格も36,800円とそこそこリーズナブル。HDMIにも対応していますが、解像度が640×480ではHDTVとの組み合わせはちょっと厳しいかも…。また、Apple TV発表に合わせ、AirMac Extremeも一新されましたね。次世代ワイヤレス技術「802.11n」搭載と、これまた新しい技術を積極的に取り入れるアップルらしい仕様です。

なんというか今後はITと家電の境目がますます曖昧になりそうですね。アップルはiPodやiPhoneで、マイクロソフトはZuneやXboxでコンバージョンス戦略を推し進める中、我らがソニーはどう動くのか。楽しみでもあり、不安でもある2007年の幕開けです。

【追記】iPhoneのライバルと言うことで無理矢理ですが、ビサビでTreo 680が全色入荷しているそうです。今回の入荷分には、Palm純正1GB SDメモリ、ステレオヘッドセットのほか、pocketTunesなどのソフトウェアが含まれるCD豪華特典付きとか。価格は税込65,800円。

【再追記】iPhone発表を受け、PalmとBlackBerryの株価が急落したようです。お知らせ感謝です!>匿名さん>激震(Engadget Japanese)

【再々追記】ソニエリがメモステMICRO採用のウォークマンケータイを発表したそうです。デザインは見慣れたストレートタイプ。音楽再生機能つき携帯の入門用(?)の低価格モデルとのことですが、iPhoneを見てしまうとさすがにインパクトが薄いっすね…>ソニエリ、「入門編」ウォークマン携帯を発表

続きを読む 真のウォークマンケータイはiPhone?【諸々追記あり】