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音楽の楽しみ方は次の百年で大きく変わる

ソニーCSLで開発中のリミックスエンジン「MMG」とは?~ 誰でもリミックスできる音楽の新しい形を提案 ~

AV Watch、藤本健さんのDigital Audio LaboratoryにソニーCSL「オープンハウス2007」で発表・公開された「高精度音楽時系列メタデータを利用したリミックスエンジン」の研究・開発者である宮島靖氏へのインタビューが掲載されました。リミックスエンジン「MMG(Music Mosaic Generator)」と、メタデータ生成ソフト「MetaPong!」の開発背景や意図などが浮き彫りに。

次の百年は大きく変わるのではないかというのが私の思いなんです。百年後の人たちは、「昔の人は再生しかできなかったの?」というようになるかもしれない。だからクリエイター側も今後は変わることを前提に作品を作るようになるのではないか、と。もし、そんな変化のキッカケになることができればな、とずっと思っていたんです。

とは宮島氏の弁。従来受け身だったリスナーがDJというかリミクサー(とでも言えばいいのかな)になることで新しい音楽の楽しみ方が生まれるといった感じでしょうか。MMGのリミックスよりもMetaPong!によるメタデータ作成の方が重要で手間もかかると思われますが、アーティストやレーベル側の理解が深まり、データが増えてくれば本当に面白くなりそうです。

宮島氏の経歴も紹介されていますね。93年ソニー入社で当初はNEWSやQuaterL(懐かしい!)部隊に、その流れでバイオ事業部へと移り、GigaPocketなども開発なさったとか。聞くところによるとあのバイオGTの開発にも携われたそうですよ。

まだ具体的な話はないとのことですが、宮島氏の研究がカタチになって、SonicStageに付加あるいはそれに変わる別ソフトとしてバイオやウォークマンなどにバンドルされるようになったらいいですよね…。ということで、今後のますますのご活躍に期待しております!

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80年代ロック・アルバム・ベスト100の1位は…(無駄に長文)

つぶやきの「60年代ロック・アルバム・ベスト100の1位は…」と「70年代ロック・アルバム・ベスト100の1位は…」で取り上げた、レコード・コレクターズですが、創刊25周年の第3弾でこれが最後となる特集「80年代ロック・アルバム・ベスト100」が掲載されている2007/7号をゲットしました。

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お約束になってますが、手持ちのCDでベスト100に入っているものをピックアップ。ちなみに、トップ5はTalking Headsの「Remain In Light」、U2の「Joshua Tree」、Scritti Polittiの「Cupid & Psyche 85」、Donald Fagenの「The Nightfly」、Policeの「Synchronicity」の順でした。この辺はまだかわいいもので、100位までの顔ぶれは実にバラエティ豊かで、ほとんど耳にすることがなかったアルバムも多いっす。産業ロックの類が少ないのも実にレココレらしいです。

話は変わりますが、上の一番右の写真はいわずもがなのDonald Fagenの「The Nightfly」ですが、下のディスクがなんだかわかりますか?これ、CD Videoなんですよ。パイオニアのLDプレイヤーなどで再生できたんですよね。当時の自分のプレイヤーは忘れもしないソニーのマルチディスクプレイヤー(MDP)。懐かしいなあ…。あ、でもソニークロニクルには載ってないモデルでした。

80年代は音楽・映像メディアがレコード(アナログ)からCD/LD(デジタル)へと急速にシフトした時代でありますね。個人的にも学生から社会人へとコマを進め、オトナへの道を歩き始めた時代でもあります。学生時代は貧乏でレコードを買うお金もなかったのですが、社会人になってからは欲しいと思うアルバムはガシガシ買うようになりました。

にしても、CDって出始めの頃はマジで高かったすよね。先のCD Videoなんてビデオパートが1曲、音楽パートが2曲しか収録されていないのに2,400円ですよ。ちなみにディスクが金色でした(下画像の一番左)。思えば、CDも邦楽洋楽問わず、みな3,200円ぐらいでしたね。そんな中、U2のCDなんて3,500円ですぜ、旦那。そういえば、当時は消費税も無かったんですよね…(遠い目)。

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レコード盤ってどこか丁寧に扱わなくちゃいけないイメージがあったし、なにより埃のプチプチ音が気になって気になって仕方がありませんでしたが、CDは扱いも簡単だったしなによりあのプチプチノイズが一切無いということで当時の自分はそれだけですげー!って感じでしたから。

レコードからCDへの音楽メディアの移行は、業界にも実に様々な影響を及ぼしましたよね。音楽評論家じゃないので何がどう変わったとかうまく書けないのですが、その後のMTV登場を含め、80年代はまさに音楽の大量消費が加速した時代だったように思います。それは90年代のどのへんかまで続くのですが、今では考えられないほどアルバムが売れた時代でもありますよね。まあ、それが今ブックオフあたりで100円で売られているわけですが…。

自分にとっての80年代は、学生から社会人、ちょうど10代後半から20代後半までの期間が該当するわけですが、人間としても大きな変化というか、色々な経験を積み重ねつつオトナへの道を歩き始めた時代にもなるわけです。そんな時代に流れていた音楽って、良かれ悪しかれ、自分の思い出と一緒に真空パックされてしまうのでしょうね。人にはどんなに時間が経っても忘れられない音楽があるのはそういうことなんだろうなって思いますです。

80年代の自分の音楽的な好みというか嗜好も時と共にかなり変化したように思います。ハードロック一辺倒だった高校時代が一転、クリスタルな学生時代はまさにAOR全盛。これが、社会人になるとパンクやテクノ、ニューウェーブへの拒否反応もあってが、いきなりの先祖返りというか、ブルース方面に趣味が変わってしまいました。

極めつけはルーツ探しの旅。26歳ぐらいだから、まさに80年代の終わりですね。メンフィスとニューオリンズに一人旅です。前者はブルース発祥の、後者はジャズの発祥地として有名ですが、この2つの都市のライブハウスを毎日何軒もはしごして過ごしました。メンフィスではSun Studioに行ったり、プレスリーのグレースランドにまで行って墓参りまでしてきました。ちょうどU2が「魂の叫び」というドキュメンタリーを作った頃と同時期で、そのドキュメンタリーで彼らがグレースランドを訪れるシーンがあるのですが、それをみて、U2もオレと同じでルーツ探しの旅に出たんだなあ…なんてことを思ったりもしたのですが、まったくおこがましいヤツだな当時のオレ。

その後の自分は仕事が忙しくなって、どんどん音楽に無関心になっていくのですが、80年代後半から制作現場にもデジタルの波が押し寄せ、シンセや打ち込みが多用されるようになってきたことも無関係では無かったかもしれません。自宅にあるCDも90年代にリリースされた新作は圧倒的に少ないです。

それが再び音楽に目が行くようになったのは、やはりiPodの登場、これにとどめを刺します。iPodの何がすごいのかをここで語るつもりはないですが、自分と同世代の人たちならわかりますよね、きっと。ソニー(&フィリップス)がCDを生み出してくれたおかげで音楽がより身近でカジュアルなものになり。アップルがiPodを生み出してくれたおかげで新しい音楽の楽しみ方が出てきたんだろうなあ…。ということで、順番的には今度は…(たのんますね、ソニーさん)。

と、相変わらず後先考えずに書いているので、何が言いたいのかさっぱりわからなくなってますが、まあ、所詮はつぶやきなので…。

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Hasta la Vista, CONNECT Player

CONNECT Playerアップデートサービス終了のお知らせ

ソニーは、2005/11発売のウォークマンAシリーズ(NW-A3000/A1200/A1000/A605/A607/A608)に付属の音楽ソフトウエア「CONNECT Player」のアップデートサービスを、本年11/30をもって終了するとアナウンスしていました。同シリーズを利用中のユーザーは以後、「SonicStage CP」を利用するようすすめています。

あれからもう一年半ですか…。CPについては、ホントに色々ありましたね~。自分もCPでトラウマを抱えこんでしまったようなところがありましたが、A800シリーズでその状況から脱することが出来ました。もしかしたら関係者もそうだったのかもしれませんね…。

それはともかく、CP自体はソニーにとって、ひとつの大きなチャレンジであったことは事実。この経験を踏み台に、SonicStageを、そしてiTunesをも超える、素晴らしい音楽アプリケーションが生み出されることを願っております。

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ウォークマンケータイ「W52S」の内蔵メモリーの仕様が判明~ATRACデータは保存できるも512MBまで

内蔵メモリにATRACデータを保存できるか──「W52S」

auのウォークマンケータイ「W52S」ですが、話題のCMよりも気になるのが内蔵メモリーの扱い。ITmediaの【「W52S」の“ここ”が知りたい】でその内容が明らかになりました。結論から言うと、内蔵メモリにもATRAC3データを保存できるようになっているそうです。ただし、2GBのうち使えるのは約1/4の512MBみたいです。ちなみに、保存領域は512MBか無効(0MB)に設定可能とのこと。

M2にも入れられるでしょうから、それほど気にする必要もないのかもしれませんね。プレイヤー側でストレージに関係なくファイルをシームレスに管理できればの話ですが…。

au端末で利用できる骨伝導レシーバー
au、携帯の外部バッテリーになる「ポータブル充電器01」

あと、auがこんな製品を出すそうです。前者はイヤホンジャックに接続するタイプで補聴器(Tコイル付)の利用者でも使用可能とか。価格は10,395円。後者はリチウムイオンバッテリー(1,850mAh)内蔵の充電器。約5時間で満充電となり、通常の端末なら1回分充電できるみたいです。

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iTunes Plusがソニーグループのコンテンツ戦略を変える?

iTues Plusで、AACのデファクト化が進む可能性

アップルのDRMフリーの楽曲配信「iTunes Plus」に関する音楽ジャーナリストの津田大介氏のコメント。DRMフリー&高音質化がユーザーやアップルにとってはインセンティブに、レコード会社には値上げにつながるという意味で、一石二鳥的な意味合いを持っていると分析。最大のポイントは、「この試みがビジネスとして“成功”するかどうか」とのこと。

また、音源がAACで提供され、ウォークマンやPSPなどにコピーして聴くことも簡単にできるようになったことなどから、SMEのiTunes Storeへの音源提供の可能性を含め、ソニーグループ全体のコンテンツ戦略にも変化が出てくるかもしれないと予測なさってます。

ひとづてに聞いた話なんですけど、AACはソニーのATRACベースの技術(特許?)が使われているらしいのです。iPodが売れれば売れるほどソニーも潤うという図式にもなっているわけですよね。なんか不思議ですよね~。それはそうと、ASCIIさんは記事を公開前にちゃんと校正しているのでしょうか。そのうち修正されると思いますけど、「iTues」って…。

iPodといえば、PDA工房がiPodの修理サービスを開始しております。HDDの故障(交換)や液晶画面の破損に対応してくれるそうです。費用は基本工賃が3,000円と機種別に修理代金がかかるそうです。

もひとつ、音楽ビジネス絡みのニュースですが、ソニーとあのマイケル・ジャクソンが出資した合弁会社「ソニー/ATV・ミュージック・パブリッシング」が、映画音楽など12万5000曲を保有する米バイアコムの音楽出版部門「フェイマス・ミュージック」を買収すると発表したそうです。買収額は約450億円で娯楽ソフト事業の強化につなげるとか。映画ビジネスの好調を受け、音楽ビジネスも攻めに転じてますね~>ソニー系企業、バイアコムの音楽出版部門を買収

侮れませんよ、TDKの500円スピーカー

tvlack.jpg先日、アマゾンでBRAVIA20インチ用にテレビラックを注文。構造がシンプルで作りもしっかりしており大満足。なにより1,980円という安さが魅力でした。で、本題はコイツの事じゃなくて、TVラックと一緒に注文してあったTDKのCDキャリングケースの方。

この商品はCDキャリングケースにスピーカーがくっついたもので、あの平面スピーカーの技術を応用して作られております。元々はTDKのWebショップ限定品だったようですが、在庫処分が理由か何かわかりませんが、アマゾンでも取り扱われているのを発見。

しかも、定価が2,000円なのになんと500円で売りに出されていたのです。500円ならダメダメでもあきらめが付くし、単品では送料がかかるということで、先のラックと一緒に注文していたのですが、結局ラックとは別便扱いになって手元に到着しました。(送料を考えたらアマゾンが赤字じゃないんですかね…)

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本体カラーがオレンジのものを購入。パッケージは紙製で、中身は本体と取説のみ。本体は意外に大きめで重量もそこそこあります。もちろんポケットには入りません。ケースのマチの部分に「I’m a speaker」のロゴが付いているだけのシンプルなデザイン。ちなみに、TDKロゴはファスナーと内部の平面スピーカー部に付いています。

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使い方は説明いらず。単三乾電池二本を上蓋のバッテリーケースに入れ、ミニプラグを再生機に接続して、電源スイッチを入れるだけ。で、出てきた音を聞いてびっくり。音はケースの上蓋表面から出るのですが、モノラルながら意外に良い音出すんですわコイツが。ケースがウーハーの役割を果たすのか低音もぎりぎりなんとか出てます。プレイヤーのボリュームを上げすぎると音が割れちゃいますが、普通に聞く分にはそれほどボリュームを上げなくても十分といった印象です。

で、12枚収納のCDファイルをはさんだ底蓋にプレイヤーを収納できるのですが、手持ちのCDウォークマンがどんぴしゃで収納可能でした。って、CD用のケースなので当たり前ですね。ちなみに、フラッシュタイプのウォークマンなどではスカスカ。やはりCDやHDDタイプの大ぶりなプレイヤーがしっくりくるサイズです。

ということで、そこそこかさばるのですが、デスクトップに常備しておいて、ポータブルスピーカーとして使うというのもアリ。行楽のお伴や、CDプレイヤーを毎日持ち歩くような人にも、意外に便利に使えるのではないかと思いました。

これが2,000円ならそれなりに厳しい評価をしたかもしれませんが、500円ですからね~。とりあえず、6/1現在でオレンジブルーの在庫があるようですが、ブルーも買っておこうかなあなんて気になってます。ということで、CDウォークマンユーザーには必携のケースかもです!

【追記】このエントリー書いている最中に同居人に使わせたら気に入ったとかで、速攻で自分用のブルーを注文しちゃいました。ちなみに、同居人はiBookの横に置いてiTunesの音楽を再生しておりました(<わらうところですね)。