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ワンセグ内蔵ポータブルDVDプレーヤー「DVP-FX860DT」のレビュー

【レビュー】発売直前 – ソニー、ワンセグ内蔵ポータブルDVDプレーヤー「DVP-FX860DT」

iconicon9/1発売予定のワンセグ内蔵ポータブルDVDプレーヤー「DVP-FX860DTicon」をマイコミジャーナルがレビュー。800×480のWVGA液晶パネル搭載でDVD Videoの映像を間引くことなく表示できること、サイズも8V型と大型なことから、至近距離でDVD Videoを見るにはなかなか面白いモデルとか。ワンセグについてはQVGAをアップスケールしているため、8V型という大画面が災いしてもやっとした絵になってしまうとか。このことから、ワンセグを楽しむ場合は、少し距離を離して見るのが良いだろうとしていました。

ワンセグ付きとはいえ59,800円はかなり強気な価格設定。ワンセグ無しのDVP-FX850との価格差25,000円をどうとらえるかですね。これが防水仕様で風呂やビーチなどでも使えるとなれば随分とまた違った評価を受けると思うんですけどね…。

欧州のPSPがすごいことに

オプションで地デジレコーダー化するPS3もすごいけど、PSP単体でできることもすごいことになってきています。

SCEE、PSP向けのビデオダウンロードサービス「Go!」-欧州初。英Skyがスポーツ、映画、アニメなど提供

SCEEが欧州初となるPSPでの公式ビデオダウンロード配信サービス「Go!」を英国とアイルランドで2008年早期にスタート。英British Sky Broadcasting (Sky)、協力のもと、スポーツや映画、音楽、アニメなどSkyが持つコンテンツを配信。映像は無線LAN経由でPSPへ直接ダウンロード可能なほか、PCでダウンロードしてからの転送にも対応。

BT、PSP 向けワイヤレス通信サービス パッケージ「GO!MESSENGER」を発表

こちらはPSPで利用できるワイヤレス通信サービス パッケージ「Go!Messenger」。英BTとSCEEが共同開発したワイヤレス通信サービスのパッケージで、PSPで高品質なビデオ通話、音声通話、およびインスタントメッセージ(IM)などの通信機能を利用できるというもの。PCを利用したBTソフトフォン製品への無料の通話、メッセージの通信、通常の固定電話および携帯電話への有料通話も可能とか。まずは、英国、フランス、ドイツ、スペイン、イタリアで販売促進を行い、その後、SCEEの定義する世界市場まで拡大する予定とか。

PSP向けGPSパッケージ「Go!Explorer」発表

こちらは同じくSCEEが発表したPSP向けのGPSパッケージ「Go!Explorer」。GPS受信機とUMDソフトで構成され、PLAYSTATION Network経由で地図データの更新、追加ダウンロードが可能とか。運転時にも歩行時にも利用可能だそうです。

うらやましいPSPの新サービス ビデオメッセンジャー

こちらには新型PSPの欧州限定カラーモデルの情報が。『スパイダーマン』レッドと『シンプソン』イエローの2種で、いずれもUMDソフトが同梱された特別パックとか。しかも日本よりも早い9/5発売。価格は199ユーロ。スパイダーマンはともかく、日本には赤に反応する人が多いっすからね…。

SCEJ、新型PSP「PSP-2000」対応ポーチを発売。「PSP『プレイステーション・ポータブル』用ポーチ」

かたや日本ではPSP専用ポーチ新製品のアナウンス…。ギャップが激しすぎてがっくり来てしまいますが、国内の新型PSP発売日となる9/20はTGS2007開催初日。朝一の基調講演にはSCE CEOの平井氏が登壇します。新さんのコラムにもPSPに関して大きな発表があると予想されるとありますので、今回発表された欧州向けのサービスが、全てでないにしても、国内向けサービスとして発表されることを期待したいですね。>今年の秋はゲームイベント目白押し・経産省も参入で現場は混乱?

【追記】アマゾンで新型PSP専用ワンセグチューナーの受注が再開してます。(8/24 12:30現在)

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Bluetooth搭載機器は価格がネック

BluetoothヘッドセットをPS3やPSPに使う! ブルーテークのヘッドフォンやPSP用送信ユニットを試す

ゲームグッズ研究所の第124回。タイトルまんまですが、PS3やPSPで使えるBluetoothヘッドセットとBluetooth送信ユニットの検証記事。検証に使われたのはいずれもブルーテークのi-PHONO miniシリーズで、前者が「BT450Rx-L」、後者が「BT450PX」。

個人的には、汎用性とコストパフォーマンスを考えて、ヘッドセットは先日レビューしたソフトバンクの純正品をオススメしたいです。トランスミッターは新型PSP向けの新製品(できれば純正)に期待したいです。

【追記】その後、タイミング良くケータイWatchの本日の一品にソフトバンクのヘッドセットが取り上げられました>ワンセグをワイヤレスで楽しもう

スタイルにこだわるBluetoothワイヤレスキーボード「Bluetooth Elysium」

こちらはシグマA・P・Oシステム販売のBluetoothワイヤレスキーボード「Bluetooth Elysium」のレビュー。ノートPCと同じパンタグラフ式なので、あえてノートPCと組み合わせて使うのもありみたいです。機能的にも配慮されたキーボードで、身の回りのデザインにこだわる人にはお買い得と言えるかもしれないとのこと。

ヘッドセットのレビューもそうなんですが、Bluetooth製品は価格がネックって書かれることが多いですよね。PSPやケータイにBluetoothが当たり前に搭載されるようになれば、もう少し安くなるのかな…。

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ケータイキャリア純正のBluetoothレシーバーを試す

ソニーのBluetoothヘッドホン「DR-BT50」のレビューを2回(WM編W54T編)に渡ってお届けしましたが、今回はそのおまけ編と言うことで、auがBluetooth搭載携帯電話のオプションとして販売しているBluetoothレシーバー01(01TSQRA)と、ソフトバンクが同社のBluetooth搭載ケータイ用に販売しているステレオBluetoothヘッドセット(ZTBAC1)について、ソニーのBluetoothヘッドホンとの比較を交えながら紹介したいと思います。

■Bluetoothレシーバー01(01TSQRA)

先日、自分が機種変した東芝製au「W54T」のオプション品で、地元のauショップの店頭で取り寄せてもらいました。取説に2006年5月現在との記載があったので、2006年6月28日発売の東芝製au「W44T」に標準で付属したBluetoothオーディオレシーバーと全く同じものと考えて良さそうです。正確な価格はレシートが見あたらず失念してしまいましたが、税込で7,000円弱だったはず。

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味も素っ気もないオプションらしいパッケージで、中身はレシーバー本体と単4乾電池1本と取説のみでイヤホンは付属しません。本体重量は16gなんですが、乾電池を入れると約30gとそこそこの重さになります。なんのひねりもない本体デザイン、バランスを考えてないクリップ位置、ストラップが取り付けにくいストラップホールは所有欲のかけらも感じさせてくれません。とってつけたような東芝のロゴもねえ…。せめてBluetoothマークにして欲しかった。

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自分は良く下調べもしないで注文してしまったのですが、こいつはHSP/HFPプロファイルを持たないためハンズフリー通話ができません。A2DP/AVRCPプロファイルのみに対応しており、W54Tの音楽プレイヤー、ワンセグ、デジラジ、FMラジオのステレオ音声出力と、再生・停止、曲送り・曲戻しが可能です。

ボタン・スイッチ類はセンターの再生・一時停止ボタン、一体化した正方形の4方向キー、ホールドスイッチのみのシンプルなもので、音楽プレイヤーやワンセグなどで再生や停止、送りや戻しといったごくごく当たり前の操作が可能です。なお、音楽再生時のグループ送り・戻しはキーがないためできません。

W54Tとのペアリングは、電源オフ状態から、送りまたは戻しと再生ボタンを同時押しして、LEDが速く点滅した状態にして行います。その状態からW54T側で初期登録を開始し、表示される「receiver01」を選択。パスキー「1234」を入力するとペアリングが完了。とは、W54Tのワイヤレス機器選択から「receiver01」を選択すれば、先述のAV機能の音声がレシーバーから出力されます。

W54T以外の機器との接続ですが、ウォークマン+NWB1は無理でした。そりゃそうですよね、パスキーが「1234」なんですもん…。Bluetooth搭載のPCとのペアリングならパスキー入力でいけるのかもしれませんが、PCと組み合わせて使う気もないので検証はしてません。

■ステレオBluetoothヘッドセット(ZTBAC1)

大半がBluetoothを搭載しているソフトバンクのケータイ用純正オプションで、楽天のエスディーショップから通販で購入(自分は楽天に口座がないので同居人に代理購入してもらいました)。価格は税込6,426円で送料無料でした。W54TのWikiでW54Tで使えると知り、ネットで色々調べてみたらデザインも悪くないし、Bluetooth v.2.0にも対応していることからウォークマン+NWB1との組み合わせでも使えるのではと思い、ソニーのBT50と東芝のレシーバーを持っていたにもかかわらず、速攻でゲットしてしまいました。

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パッケージは上の東芝製とは雲泥の差。中身は本体、本体内蔵電池専用の充電器、イヤホン、取説。本体の重量は内蔵電池込みで約18gと非常に軽量。実物はネット上の画像で見るよりもプラスチッキーでしたが、マットな質感は手持ちのウォークマンA808ブラックモデルとの相性は良さそう。ストラップホールことありませんが、背面の全面がクリップなので使い勝手は決して悪くありません。ボタン・スイッチ類は、前面に再生・一時停止のセンターボタンと4方向キーが一体になったものと、その下にある通話ボタンに加え、側面にホールドスイッチというこちらもシンプルなもの。

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SoftBankのロゴマークがLEDになっており、Bluetooth接続時に点滅するんですが、まあ、別にそこまで凝らなくてもといった印象。まさかauケータイで使われるとは思っていないでしょうから文句は言えませんが、関係ないロゴは正直うざったいもんですね。また、パッと見ではわからないのですが、クリップの内部にBluetoothマークが付いてました。

ペアリングは、電源オフの状態で通話ボタンを5秒以上長押しして行います。W54T側で初期登録を開始し、表示される「SBM Headset」を選択。パスキー「0000」を入力するとペアリングが完了。他の機器同様、W54Tのワイヤレス機器選択から「SBM Headset」を選択すれば、先述のAV機能の音声がレシーバーから出力されます。なお、東芝のそれとは違い、こちらはA2DP/AVRCPだけでなくHFPにも対応しているのでハンズフリーによる通話が可能です。なお、コイツも音楽再生時のグループ送り・戻しはハード的にキーがないためできません。

また、購入動機のひとつでもあったウォークマン+NWB1との組み合わせでもなんの問題もなく使えてしまいました。ペアリングの手順はBRM1やBT50と全く同じです。レシーバーのBluetoothのバージョンが2.0ということもあって、相性も良いのでしょうね。心なしか音も良いように感じました。BRM1と比べても遜色ありません。ただ、これはあくまでソニーのヘッドホンでの感想。付属のイヤホンは、おまけなんでしょうがないですが、音楽向きではありませんので、音にこだわるなら別のイヤホンを用意したいです。

やはりこのレシーバーで特筆すべきはやはり本体の軽さですね。BRM1とは10g程しか変わらないのですが、手に持ってみると全然違うんですよ。ストラップホールが無いので使いにくいかなあと思ったのですが、クリップのヒンジ部分を使えばネックストラップっぽく使うこともできます。それと、このクリップが意外に強力で、ポケットのないTシャツにラフにガバッと付けられるし、本体が軽いのではずれにくかったりします。あと、4方向キーが周りのボディーに対してフラットにはめ込まれているせいか、まれに誤操作してしまうことがありますが、それほど気になるものではありません。

ただ、BT50のレビューでも書いたとおり、オーディオはウォークマン+NWB1でハンズフリーのみW54Tという接続は残念ながらできませんでした。これができたらBRM1から完全の乗り換えられるのにと思ったのですが…。できたよと言う人がいたら、是非その手順を教えてください。PCとの接続もたぶんOKなんでしょう。SonicStageの音楽を再生しながらSkypeチャットしたりみたいなことは、たぶんいけるのではないかと思われますが、具体的な検証は一切してません。

参考までに、このレシーバーの製造元はBluetoothシリアルポートアダプタなどを手がけるSMKでした。

■ソニー製品との比較

最後はソニーのBluetoothヘッドホンを交えて、スペックやそれぞれでできることとできないことをまとめてみました。

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表にしてみると、ソニーのBluetoothヘッドホンのスタミナ性能が目立ちますね~。ソフトバンクのレシーバーは、再生時間こそ短いですがトータルではコストパフォーマンスも高く、軽さの点でもBRM1と十分競合できるのではないかと思いました。音楽もワンセグもW54Tだけで十分ということであれば、コスト的にも内容的にもソフトバンクのレシーバーがベストでしょうね。ロゴも気に入らなければ削るなりシール貼るなりしちゃえば良いですから。東芝のレシーバーは、正直金の無駄遣いですね。自分も今後メインで使うことは無いでしょう。自宅でワンセグを楽しむときに外部スピーカーなどと組み合わせて使うことにします。あと、表では触れなかった感度についてですが、レシーバータイプのものは、トランスミッターとの位置関係にもよりますが、ソニーのBRM1含めどれも似たり寄ったりといった印象です。

■多くのBlueotoothレシーバーとヘッドホンに触れてみて

bt_recievers.jpgとまあ個人的にはめずらしく時間をかけて色々と検証してきたわけですが、自分のメインの使い方としては、W54Tはハンズフリー通話のみで、オーディオ(ウォークマン+NWB1)をBRM1で使うパターンが一番多くなりそうなんですよね。ということは、BT50もキャリアの純正オプションも必要なかったということになります。どぶに捨てたとまではいいませんが、かなり無駄遣いしてしまったことには変わりなさそうです。機種変費用の2倍も金使っちまいましたもの…。結局、BRM1がSCMS-T方式に対応してくれると個人的には一番ベストってことになるのかな…。次世代機に期待してます>ソニーさん。にしても、塩田さんもおっしゃるように、Bluetoothヘッドホンって実際に使ってみないとわからないことが多いですよね…。

そんなこんなで、ニッチではありますが、このような情報がBluetoothヘッドホンに興味を持っている皆さんにとって少しでも役立つのなら幸いでございます。ということで、長々と続けてきたBluetooth絡みのレビューを終わりたいと思いまーす。

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一癖も二癖もあるBluetoothオーディオスタック

Bluetoothのオーディオスタックを追求する

iconicon塩田紳二さんのPDAレポート。BluetoothヘッドホンとPC、PDAのオーディオ接続を検証しつつ、Bluetoothのオーディオスタックについて詳細に解説。ソニー製品では、Bluetoothオーディオコントローラー「VGP-BRM1icon」が取り上げられており、Windows Mobileとの接続検証も行っておられます。残念ながら結果は、頻繁に音が途切れるとのことですが、それはさておき(<おくな)、個人的に一番興味深かったのは塩田さんの以下の感想。

・A2DPによる音楽再生自体、かなり複雑な動作であり、相当のノウハウがないと、さまざまなメーカーの製品と組み合わせて、正しく音を鳴らせられないという感じだ
・A2DPでは、一定の処理をPCの負荷や通信状態にかかわらず行なわねばならないので、これがうまく動く環境は、全般的によい環境や機器の組み合わせだと評価できるだろう

iconiconBluetoothのオーディオ再生ってそんなに複雑なことをしているんですか…。ソニーは、BRM1の発売後、DR-BT50iconDR-BT21Giconを始め、実に多くのBluetoothオーディオ製品を世に送り出していることから、実績もさることながら相当のノウハウも蓄積しているはず。色々と難しいところはあるようですが、今後も音質のみならず使い勝手のさらなる向上等々、大いに期待してますので今後もBluetoothへの注力、よろしくお願いします!>ソニーのオーディオ部隊の皆様。

ここ数日Bluetoothヘッドホンのレビュー(WM編W54T編)をお届けしてきたので非常にタイムリーな内容。というか、ほとんど技術的なことを知らずに使っている自分のつたないレビューを補足してくれるという意味で非常に有意義なコンテンツとも言えそうです。って、実際のところ、技術的なことは読んでも理解できないのですが…。

Bluetoothといえば、最近工人舎のUMPC「KOHJINSHA SH6WP10A」がとても気になってます。Bluetoothはもちろんワンセグも標準搭載。バイオ「type U」と比べて打ちやすそうなキーボードもさることながら、なにより魅力はその価格。type Uの次世代機は色々な意味で相当気合いを入れて作って欲しいです~>真夏のUMPC徹底攻略:第3回 LOOX UとSH6をメディアプレーヤーとして活用する (2/3)

【追記】Bluetooth絡みで、Eternal Harvestさんからお便りをいただいていたのに、紹介するのをすっかり失念しておりました。

Bluetooth時代がやっと到来って感じになってきましたね。SoftBankなんかほとんどが、Bluetooth対応携帯ですから。しかし、Bluetooth規格を策定した本家のEricsonがBluetoothに対応した携帯をあまり出していない(日本国内で)のは残念に思います。SonyEricsonの携帯を所有していて今後もSonyEricsonの携帯にしようと思っている自分には新機種がでてもBluetooth対応じゃないというだけで興味がなくなってしまいます。できるだけ、はやい時期にBluetooth対応の携帯を出してほしいものです。

本家(ここではEricson)違いで随分と対応が違うんですね…。ソニエリ本家はBluetoothに強力にコミットしていますから、日本の端末に載せられないわけはありません。とにもかくにも、キャリアやメーカーを問わず、普通にケータイでBluetoothが使えるようになると一番良いんでしょうね…。ということで、お便り感謝&ご紹介が遅くなってすいませんでした!>Eternal Harvestさん。

Bluetoothヘッドホン「DR-BT50」を試す~Bluetoothケータイ連携編

前回に引き続き、今回はケータイ編ということで、ソニーのBluetoothヘッドホン「DR-BT50icon」とBluetooth搭載の東芝製au「W54T」との連携について書きたいと思います。またもや長文のエントリーになってしまいましたが、その辺は何とぞご了承を…。

■BT50とW54Tの連携でできること

iconiconBT50とW54TをBluetooth接続することで、ハンズフリーによる通話以外に、W54T側のAV関連のアプリの基本操作と音声出力が可能になります。これらは、BT50とW54T両方が対応するBlueotoohプロファイル、「HSP/HFP」(ハンズフリー)、「AVRCP」(リモコン操作)、「A2DP」(ステレオ音声)によって実現できています。ちなみに、BT50のBluetoothのバージョンは2.0、W54Tは1.2準拠となっていました。

■W54TとBT50のペアリング

W54Tは「HSP/HFP」だけでなく、「AVRCP」と「A2DP」に対応しているため、初期登録段階で「ワイヤレス機器」と「ハンズフリー機器」の二つの選択肢があります。以前使っていたBluetooth搭載の東芝製「W21T」はハンズフリーのみ対応だったので深く考えなくても良かったのですが、BT50は両対応なのでどちらで登録すればよいのかと悩んでしまいました。

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結果的には、W54T側でBT50の対応プロファイルを認識してくれるので、どちらを選択しても違いはないみたいでした。ペアリングは、

  1. BT50の電源ボタンを長押ししてペアリングモードに移行
  2. W54T側から初期登録で機器検索で表示される「DR-BT50」を選択
  3. W54Tがパスコードを要求してきたら「0000」を入力

以上のステップです。W54T自体がソニーのケータイではないのでこれ以上の詳細は書きませんが、ペアリング後はBT50とハンズフリー(HFP)のみと、ワイヤレス操作と音声出力にハンズフリー通話をひとまとめに(HFP/AVRCP/A2DP)して接続する2通りの選択肢が用意されます。

あと、これは非常に大事なことなのですが、W54Tはコンテンツ保護に対応したSCMS-T方式を採用しているため、接続する機器も同方式に対応していないと肝心の音声が出力されません。自分がBT50を購入したのも、そもそもがこのSCMS-T方式に対応していたからです。

■BT50で楽しめるW54TのAVアプリ

BT50とW54Tのペアリングでできることは先述のとおりですが、具体的には音楽プレイヤー(LISMO)やワンセグ・デジラジ(EZテレビ)、FMラジオ(EZ FM)の音声をBT50でワイヤレスで楽しめるほか、曲やチャンネルの送りをリモコン操作できるようになります。

全部を有効にするにはW54TのBluetoothメニューまたはトップのショートカットから「ワイヤレス機器選択」にアクセス。ペアリング済みの機器一覧から「DR-BT50」を選択します。

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W54TとBluetooth接続した状態でBT50のプレイボタンを押すとW54TのLISMOがバックグラウンドで立ち上がり、同アプリで直前に聞いていた音楽の再生が始まります。曲の再生中にFFとREWボタンで曲の送り、戻しも可能です。ただし、早送り、巻き戻しは機能しませんでした。最高のビットレート(128kbps)でエンコードしたファイルを再生してみましたが、音質も悪くなかったです。

ただ、BT50で曲を連続再生すると、曲間にブツッとノイズが発生します。曲の終わりでBluetooth接続のオフ、曲始めでオンのような動作が行われているのでしょうか。音楽好きには少々イタイ仕様です。イタイといえば、LISMOも相当ですね…。検証のためだけに使ってみたようなものですが、PC側のソフトもケータイアプリも動作が重くて使いにくいことこの上ない。まあ、LISMOのダメっぷりをここで書くつもりはありませんし、使い続ける気もないのでどうでも良いのですが…。

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ワンセグはアプリを立ち上げた段階で接続が確立。音楽同様に普通にBT50側から音声が出力されます。が、出てくる音声には微妙に違和感があります。音声の遅延はともかく、定位が右よりで全体的にサラウンドがかかったようなイメージ。ヤマハが開発した音声出力効果「DBEX」のせいかもと思い、これをオフにして試してみましたが改善されませんでした。ということで、これはヘッドホンの問題でなく、W54T側、あるいはワンセグの音声そのものの仕様なのかもしれません。

デジラジとFMは音声をどこういう前に、本体のみでは受信が安定しないのが難点です。屋外ではそこそこ拾えるけど、室内はかなり厳しいです。注意書きにもラジオを楽しむ場合は平型イヤホンプラグを接続してアンテナ代わりに使うようにと書かれているぐらいです。さらにデジラジの場合はテレビアンテナも使わないとほとんどのプログラムがまともに受信できません。ちなみに、デジラジもワンセグ同様、音声の定位に違和感が。しかも、「DBEX」をオフったら音がこもって聞くに堪えません。

デジラジ、個人的には期待していたんですけどね…。内容で勝負するにしても、この音で音楽ファンが果たして納得するかどうかと一抹の不安が…。ということで、Bluetoothでどうこうする以前の問題でケータイでラジオを積極的に楽しむこと自体が厳しいと感じました。なお、ワンセグ、デジラジ、FMラジオ共に、BT50側のFF/REWボタンで局送りが可能でした。

なお、ケータイ専用に携帯動画変換君で作成した動画の音声出力はできませんでした。

■BT50でハンズフリー通話

ハンズフリー通話は、歴史も長いですし、Blueotoothを使ってできる機能の基本中の基本でもあります。ですので、こちらについては言うまでもなく、全く問題ありません。オーバーヘッドタイプということもあり、相手側の音声も聞き取りやすいです。BT50のマイク音声についても、同居人に協力してもらい試してみましたが、聞き取りやすいそうです。

ちなみに、BT50のマイクは右ハウジングの下にあり、ヘッドホンを装着することで口に近い位置にマイクがくるのが良いのでしょう。なお、BT50で通話を受ける場合は右ハウジングのマルチファンクションボタンを押します。通話を終了する場合もこのボタンを押します。もちろん、音楽再生やワンセグ、ラジオの視聴中に電話があった場合は、再生ならびに音声出力も停止。通話終了後は再び再生が始まり音声も出力されます。

また、W54Tの場合、設定いかんにもよるのですが、CメールやEメール着信時にも、ヘッドホンにアラーム音でお知らせしてくれます。お知らせ時はもちろんオーディオ再生がストップしてアラームが鳴り、アラームが終わるとオーディオ再生が再び開始されます。

■複数のBlueooth機器との組み合わせは?

上に書いたとおり、W54TのLISMOをメインにしたくないので、音楽再生はウォークマン+WLA-NWB1iconの組み合わせ、ハンズフリーのみW54TとBluetooth接続することができたら良いなあと思い、複数の機器を異なるプロファイルで同時に接続できるかどうかを試してみました。この組み合わせは言ってみれば、BRM1&ウォークマン+NWB1&Bluetoothケータイのごくごく一般的な接続とイコールなんですが、これがなかなか大変で、思った以上に悪戦苦闘してしまいました。

結論から言うと、少々コツがいりますができます。悪戦苦闘した様子を書いても仕方がないので省略しますが、ステップ的にはこんな感じ。

  1. BT50とウォークマン+NWB1を接続
  2. W54TのBluetooth接続待ち開始(※1の前に接続待ち状態にしない)
  3. ウォークマンの電源が切れるのを待つ(※音楽再生をストップしてほったらかしにしておくと数分後にPOWER OFF画面が出るのでそれまでじーっと待つ)
  4. BT50のマルチファンクションボタンを押す
  5. BT50がW54Tを見つけてHFP接続する
  6. ウォークマンの再生ボタンを押し音楽再生

なお、W54T、BT50、NWB1はあらかじめペアリング済みであることと、W54TはBluetooth接続とワイヤレス機器選択がOFFになっていることが前提です。でなんとかかんとか、BT50でウォークマンの音楽を楽しみながらW54Tのハンズフリー通話が可能になりました。これねえ、この順番を見つけるまで結構時間がかかったんですよ。

ちなみに、後述するソフトバンクの「Stereo Bkuetooth Head Set」ではできないんですよー。BT50で可能なのはどうやらマルチファンクションボタンがあるからみたいなんですよね。これを押すと、自動的にペアリング済みのBluetoothケータイを探しに行くようなんです。ソフトバンクの方も通話ボタンがあるのですが、押してもそういう動きをしてくれませんでした。と、その辺ことについて書き出すとどんどん長くなってしまうので、ソニーのBluetoothオーディオコントローラー「VGP-BRM1(VGP-BRM1Dicon)」と、W54Tの純正オプション「Bluetoothレシーバー01」、さらに勢いでゲットしてしまったソフトバンクの「Stereo Bkuetooth Head Set」とW54Tの連携、やBT50を含めた比較については別エントリーで後日に…。

■BT50とW54Tの相性は

W54Tのワンセグ、ラジオ(デジタル、FM)、音楽再生機能をワイヤレスで手軽に楽しめるだけでなく、ウォークマン+NWB1の組み合わせとの使い分けができるのは大きいです。コツこそいりますが、どちらの組み合わせでもハンズフリーもOKだし、相性としてはばっちりでしょう。

なお、BT50の兄弟分でリーズナブルな価格の「DR-BT21Gicon」もBluetoothでできることは全く同じなので、こちらもW54Tとの相性は良いと思います。あとは、デザインと値段、そして本人のライフスタイルにマッチするかどうかが選択のポイントでしょうね。個人的には、総合的に判断してとても良い買い物だったなあと思っております。

bt50_07.jpg長々と書いてきましたけれども、使ってみて感じるはこういう楽しみをソニエリにも提供して欲しいよなあってこと。auのウォークマンケータイがBluetooth対応だったらW54Tに機種変することはなかったですし、ソニーファンからしてみたら、やはりソニー製品はソニエリの製品と組み合わせて使いたいですよ。まあ、海外というか本家のソニエリケータイでは当たり前にやっていることなんですけどね…。

ということで、パティーナもいいけど、その前に国内向け端末には標準でBluetoothを載せましょうってば…>ソニエリジャパンの皆さん。

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