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携帯オーディオプレイヤー新製品のトレンドはワイヤレスか

東芝、クリエイティブ松下に引き続き、Samsungも携帯オーディオの新製品を発表したんですね。

IFA 2007【Samsung編】BD/HD DVDプレーヤーや102型PDP-Bluetooth対応メディアプレーヤー/H.264ビデオカメラも

記事のメインがBD/HD DVD両対応プレーヤーとテレビですが、中盤にBluetooth対応メディアプレーヤーの記述があります。3型ワイド/480×272ドットのタッチパネル液晶搭載で、MPEG-4/WMV動画や、MP3/WMAの音楽再生に対応するほか、Bluetooth 2.0もサポート。同社製ヘッドセットを使用することで、3台まで音声を伝送できるとか。連続再生は音楽が35時間、動画が5時間。サイズが100×52×9.9mmで重量が85g。タッチパネル&Blueotoothが新しいですね。

欧米のソニーが発表した新ウォークマンは対応コーデックと転送ソフトの変更という大きな戦略転換が話題になりましたが、プレイヤー自体の仕様は過去のモデルと比較して目新しいところがありません。オプションでBluetoothに対応するという点でも過去のモデルと同じ。仮に日本向けモデルがATRAC対応になったとしても、他社の製品ほど話題になることはないかもしれません。

次期iPodとiPod nano、どんなのが出る?

そんな中、CNET Japanオンラインパネルディスカッションでは明日発表される新iPodのスペック予想が繰り広げられています。カバーフローそっちのけでWi-Fi and/or Bluetoothの内蔵を予想(希望)する著名人が後を絶ちません。それほど、ワイヤレスiPodを期待する人が多いってことですね。

東芝のWi-Fi、松下のノイキャン&Bluetooth、クリエイティブの16GBフラッシュメモリー、Samsungのタッチパネル&Bluetoothときて、iPodがカバーフロー&ワイヤレスに加え、大容量メモリーとタッチパネルなんぞを実現してきた日には、もう大変なことになりそうな気がしますが、さすがにそれは無いかな・・・。

ということで、この秋の日本向けウォークマン新製品にははなっから期待しないほうが吉かも。ちなみに、Rollyはワイヤレスという観点では期待できそうなところが色々とありそうですが、詳細がいまだに不明なんですよね・・・。

それはそうと、小寺さんが紹介しているヘッドホンアンプ「DR.DAC2」が気になります。ハンディといっても持ち歩けるようなモノではないのですが、高級オーディオにはとうてい手が出せない自分にとっては興味津々なアイテムっす。4万オーバーとそれなりですが、安価なコストで改造も楽しめるようで、なんか楽しそう・・・>ハンディ&ハイエンド、「DR.DAC2」の素敵

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米欧ソニーが新ウォークマンを発表~ATRACとSonicStageを捨てWindows Mediaをサポート

SONY UNVEILS FIRST U.S. WALKMAN VIDEO PLAYERS(米ソニー)
SONY LAUNCHES NEXT GENERATION WALKMAN® DIGITAL MEDIA PLAYERS(欧ソニー)

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米欧ソニーが揃ってウォークマン新製品を発表。A800のデザインそのままに一部機能をバージョンアップしたA810シリーズと、A8xxシリーズ同様の動画再生機能とFMチューナーを搭載したSシリーズの新製品S610シリーズの2機種。注目すべきはATRACを捨てWMAに全面的に対応するという、ソニーのポータブルオーディオ事業における戦略の大方向転換。

ソニー、CONNECT MusicとATRACを切り捨てたウォークマンを米市場で投入
米Sony、H.264ビデオやWM DRM対応の新ウォークマン-楽曲管理ソフトはWMP11。ATRAC非対応に

上記のニュースに記載されていますが、今回の新製品で使用する音楽ソフトはMicrosoft Windows Media Player 11となり、ソニーは今後Windows Media対応のデジタル音楽環境をサポートしていくことを明らかにしたそうです。また、これに伴い、北米と欧州で提供してきた、ATRAC形式による「CONNECT Music Services」を2008年3月以降に終了する予定であることも発表されたとか。

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いやー、これは衝撃です。ソニーが独自に提供してきたフォーマットやソフト、サービスを全否定しちゃったんですもんね。自らリセットボタンを押したと・・・。逆にリセットしてしまうことで、Napster対応やPS3との連携といった、今までできなかったことができるようになったってことなんですかね。

欧米と日本の市場の違いも要素としては大きいとは思うのですが、にしてもこの思い切りの良さはなんなのでしょう。というか、あきらめちゃったんですかね。これからはソフトだサービスだみたいな話をしておいて、Windows Mediaですもの。別にWindows Mediaが悪いとかそういうことじゃないんですけど、なんかなあ…。略称のWMもWindows Media搭載のウォークマンというダブルミーニングかと。

以前、ウォークマンビジネスを統括する吉岡氏はインタビューで自らこんなことをおっしゃってました。

着任当時、大手家電量販店のフロアマネージャークラスの方々にヒヤリングした時、次のようなことを言われたんです。『SonicStageでいいんです。余計なことをしないでください』と。 (動画ソフトを)統合するというのは大変なことです。品質を重視すると、拙速なことはしたくない

当然、これは国内市場においての話ですし、言ってることとやってることが違うじゃないかとは言えません。ただ、欧米という巨大市場でこれだけの戦略転換をしたのに、日本だけは今後も今までどおりってなことになりますでしょうかね。特に日本のウォークマンユーザーは良かれ悪しかれ、SonicStageに慣れ親しんで来ましたし、ATRACフォーマットでライブラリを構築している人がたぶん圧倒的でしょう。なので、日本向けに今回の新製品が投入されるとすれば、何らかの救済措置を講じる必要があるのではないかと思います。

日本向けのハードというか石(チップ)は、今までどおりATRACにも対応しつつ、DRM付きのWMAにも対応するであるとか。そうなれば、 転送ソフトはWMP11も使えるけど今までどおり、SonicStageも使えるってことになるでしょうしね。そうした上で、ソニーのウォークマンビジネスが今後どう変わるのか、そしてその変化にユーザーはどう対応するべきかを、ちゃんと説明してもらえるのなら良いのですが・・・。

とここで、今回の欧米での新製品発表を受け、いくつかお便りを頂戴しておりますのでまとめてご紹介。

ヨーロッパで発表したみたいですが、ドラッグアンドドロップ対応、Windows Media DRM対応のWMA、ATRACを廃止などかなり衝撃的な内容です。これは日本でも出るかは不明ですが正直がっかりです。Sシリーズはジョグタイプであってほしかったしなんか他のメーカーで見たことあるようなデザインでソニーのデザインって感じがしません。ただ、ウォークマンはソニー製品で唯一日本がメインなので日本専用のもっと魅力的な製品が出ることを期待しています。(from テツローさん)

今回新たに発表されたS610ですが、どことなくソニエリのケータイっぽい雰囲気もありますね。液晶が1.8インチで表面積的にはA810よりもコンパクトみたいです。ボタンやヘッドホンのコネクタ位置が変わり、相変わらず一貫性のないことしてますけど、実際に操作しやすいのなら文句も出ないことでしょう。

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ノイキャンもワイヤレスも無しなのは寂しい限りですが、欧米での足固めを考えると価格が最優先だからしかたがないのかな…。とりあえず、PS3との連携、Napster対応というエポックメイキングがあるので、自分は日本でも出るなら是非ゲットしてみたいと思っています。

ATRAC非対応なのは残念なことですが、MP4/AVC H.264に対応したのは素晴らしいことですね。自分はA800買ったばかりにこんな発表があるとは思いませんでした。AVC動画はPSPのために大量に所持しているのですが、ATRACの音質も捨てがたい。A810の方はデザインが変わっていないみたいなのでハードのスペックも変わっていないのかな?だとしたら、ファームのアップデートでA800でも対応しないかなと妄想が止まりません。(from EternalHarvestさん)

SシリーズのH.264対応への評価ってことでよろしいでしょうか。A800のファームアップデート、期待したいですがどうなりますでしょうかね。とりあえず、A800が今のままでNapsterに対応してくれるなら、新製品を買う理由がなくなるという話もあったり…。

にしても、今後、ウォークマンどうなっちゃうんでしょうね。
来週発表されるであろう新型iPodの内容含め、期待と不安がないまぜな今日この頃です。

【追記】AV Watchに欧州での発表会のレポートが掲載されました。、「欧州では、9割のユーザーがATRACを使用しない」のだそうです。ゆえに「Goes OPEN」が売りになるわけですね~>IFA 2007【ソニー編】新ウォークマンは「Goes OPEN」-欧州向けに発売。899/599ユーロのBDプレーヤーも

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Bluetooth&ノイキャン対応のオーディオプレイヤーが・・・松下から

松下、Bluetooth機能内蔵の「D-snap Audio」上位モデル-D-dockとワイヤレス連携。ノイズキャンセル機能も内蔵

東芝、クリエイティブに引き続き、松下がBluetooth機能とノイキャン機能を内蔵した「D-snap Audio」の上位モデル「SV-SD950N」を9/21に発売すると発表。同時に発表された「D-dock」の新製品がBluetoothレシーバー機能を内蔵しており、「SV-SD950N」の再生音をワイヤレスでD-Dockから再生できるとか。BluetoothはVer.2.0でプロファイルはA2DP、AVRCP、HFP。Bluetooth対応のカーオーディオなどと連携できるほか、D-snap AudioをBluetooth機器のレシーバとして使用することも可能とか。驚くべきは、Bluetoothだけでなく、本体にノイズキャンセル機能を内蔵していること。動画こそ見られませんが、91.3×35×12.3mm、約38gの本体にそれだけの機能を詰め込んだ松下の技術力、恐るべし。ちなみに予想価格は1GBのSDカード付きで25,000円前後。

ついに来たかと思ったら松下ですか~。できればソニーに先に出して欲しかったなあ…。それはともかく、東芝の無線LAN、クリエイティブの16GBフラッシュメモリー、そして、松下のBluetooth&ノイキャンと、各社それぞれ新機軸を打ち出してきましたね。さらに、9/5発表予定のiPodにはカバーフローと、もしかしたら無線LAN搭載なんて噂も飛び出しております。

残るは我らがソニーのウォークマン。一大センセーションを巻き起こすような新製品の登場、期待してます!

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携帯ゲーム機やBluetooth対応電子機器が航空機内での利用制限対象に

ニンテンドーDSなど無線機能搭載ゲーム機が航空機内での利用制限対象に

syougaikiki.jpg国土交通省が、「航空機の運航の安全に支障を及ぼすおそれのある電子機器等を定める告示」の一部改正を実施し、10/1より施行すると発表。常時動作させてはならない機器に、無線通信機能搭載の携帯ゲーム機、ヘッドホン、マウス、腕時計などの電子機器が追加されました。また、離着陸時に動作させてはならない機器に、ノイズキャンセリングホン、充電器、GPS受信機などが追加されました。

これを受け、SCEは「航空機内でPSP®(PlayStation®Portable)を使用する場合のご注意」というお知らせをWebに掲載。離着陸時はPSPの電源を切り、飛行中は常にワイヤレスLANスイッチをオフにするよう呼びかけていました。

PC、PDA、デジカメなどのWi-Fi機能ももちろんNGってことですね。ゲームはいたしかたないとして、Bluetooth系がNGなのはイタイっす。ノイキャンヘッドホンは離着陸時のみ機能をオフれば良いのでしょうね。ちなみに、常時使用が許可されている電子機器としてポータブルカセットプレイヤーや電卓があげられていました。あれれ、MDプレイヤーは?

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Bluetoothヘッドホン「DR-BT50」を試す~本体レビュー&ウォークマン連携編

bt50_01.jpg2年半ぶりに機種変したケータイ「W54T」のBluetooth機能を存分に堪能したいがため、ソニーのBluetoothヘッドホン「DR-BT50icon」を購入してみましたので久々にレビューをお届けします。

今回はヘッドホンの詳細とウォークマンとの連携、音質について感じたことなどをお伝えして、次回、ケータイやPCなどとの連携について書きたいと思います。なお、非常に長文ですのでその点はご了承のほど…。

■DR-BT50について

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これがBT50です。ソニーがアウトドアユースのオーバーヘッド式ヘッドホンの最高峰として世に送り出した「MDR-D777SLicon」とうりふたつのデザインと、同じく大口径40mmドライバーユニット搭載による高音質再生をBluetooth機能によりワイヤレスで楽しめるのが売りですね。

採用されているBluetoothの規格はv.2.0で、A2DP、AVRCPといったオーディオ関連と、HFPやHSPといったヘッドセット関連プロファイルに対応。NWB1を装着したウォークマンや、Bluetooth搭載バイオ、またそれらに類似する機器と接続して、音楽や音声をワイヤレスで送受信できます。

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パッケージは、ブリスター製。付属品はヘッドホン本体、リチウムイオン充電池用充電器、ポーチとシンプル。これ以外に説明書や保証書の類が同梱されています。使い始める前に本体内蔵のリチウムイオン電池の充電が必要とのことで付属の専用充電器で充電します。コネクタは右ハウジングの下にあり、約3時間でフル充電になるそうです。充電中は右ハウジングのLEDが赤く点滅します。ちなみに、この充電器は手持ちのCDウォークマンに付属の充電器と仕様が一緒でした。

ヘッドセットのレシーバー部は、先述の40mmドライバーユニット採用の密閉ダイナミック型で、再生周波数は10-25000Hz。マイク部は全指向性のエレクトリックコンデンサー型。重さは約180gで、166gのD777よりも若干増えてます。バッテリー分が+、ケーブル分の-、その差分が12gということになるのでしょうか。

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D777との大きな違いは右ハウジングの作りにあります。電源ボタンや接続するBlueotoothをコントロールするためのスイッチ類、接続状態を視覚化するLED(青と赤の二つ)、ACアダプタ用の端子などがいたるところに埋め込まれてます。また、D777では外装がアルミのヘアライン仕上げでしたが、BT50は同部分にプラスチックが採用されています。スイッチ類の埋め込みもさることながら、Bluetoothの電波送出を妨げないように配慮されたのでしょうね。

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ちなみに、外装部にはPOWER(電源)ボタンと、通話時に使うマルチファンクションボタンが、側面には接続するBluetooth機器を操作するための、ボリュームボタン(+、-)、ジョグスイッチ(上下プッシュ)、グループ頭出し用スイッチ(+、-)が配置されており、D777と比べて非常に賑やか、かつ、サイバーチックな雰囲気を醸し出しています。

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また、使用可能時間ですが、音楽再生時間を含む連続通信で最大17時間、ケータイとのペアリングによる連続待ち受けが最大200時間と、非常にタフなスタミナ性能を持ってます。なお、電池の残量確認は本体の電源が入っている状態でPOWERボタンを押し、赤のLEDの点滅回数で把握できるようになっています。(3回で満タン、2回が中、1回が要充電)

■ウォークマン+NWB1とのペアリング

充電後は何はなくともペアリングということで、まずは手持ちのウォークマン(A808/S705F)+専用オーディオトランスミッター「WLA-NWB1icon」の組み合わせで試してみました。ペアリングの手順は非常に簡単。ヘッドホンの電源が切れている状態でPOWERボタンを7秒以上押し続けるとBT50がペアリングモードに移行します。この時のBT50のLEDは青と赤二つとも同時に速く点滅します。

  1. NWB1とウォークマンを接続
  2. NWB1のボタンを約2秒間押して電源を切る
  3. BT50のPOWER(電源)ボタンを長押しして、ペアリング処理状態にする
  4. NWB1のボタンを約7秒以上押し続けてペアリング処理状態にする(ランプが速く点滅し始めたらボタンを離す)

以上、Bluetoothオーディオコントローラー「VGP-BRM1Dicon」と全く同じ手順で、さらにパスコードなどの入力の必要もなく、ペアリング処理が行われ、すぐに使えるようになりました。なお、ペアリング完了後のBT50のLEDは青いランプのみがゆっくりした点滅に変わります。

■ウォークマン+NWB1のコントロール

AVRCPプロファイル対応により、BT50は右ハウジング側面のスイッチで楽曲の再生・停止、曲戻し・曲送り、早戻し・早送り、グループの頭出し・グループの連続頭出し(A800シリーズは未対応)などが可能です。

BT50はヘッドホンを装着した状態、つまりは右ハウジングのスイッチ類が全く見えない、いわゆる手探りで操作する必要があるため、使い始めはボタンの位置を間違えることもあったのですが、一部のスイッチにはあらかじめ凸点(突起)がついており、慣れてくると思い通りに操作できるようになりました。

ただ、ジョグの動きが思っていた以上にスムーズで、手探り状態からふとした拍子にジョグに触れてしまい、曲が戻ったり進んだりしてしまうのでちょっと注意が必要かもしれません。なお、S705F+NWB1の組み合わせではグループの頭出し・グループの連続頭出し操作が可能でした。

■音質についての雑感

次にW54Tとのペアリング解説をと思ったのですが、そちらについては別エントリーにすることにして、その前にBT50の音質について感想を書いておきたいと思います。BT50はD777と同じ筐体を採用していることなどから、D777に非常に近い音質なのかなあと思いきや、実際はかなり違う印象を持ちました。D777が原音忠実再生でモニターヘッドホンよりのチューニングがされているのとは対照的に、音楽用のヘッドホンよりのチューニングが施されている感じです。ドンシャリとまでいかないものの、中低域が強調されている印象とでもいいましょうか。

サンプルとしてBONNIE PINKのニューアルバム「Thinking Out Loud」に収録されている「Perfect Sky」でBT50とD777を聞き比べてみました。この曲、シングルカットされて大ヒットしましたが、このニューアルバムに収録されているのはオーケストラバージョンで、オープニングからしばらくはストリングスやベル系の楽器が多数フィーチャーされており、途中からドラムやベースが絡んで徐々に盛り上がっていきます。なお、曲はAALでエンコード。BT50はA808+NWB1、D777はA808にショートコードでダイレクト接続。A808はイコライザーやノーマルクリアステレオの類は全てオフってます。

結論ですが、まあ、これはもう言うまでもなくというか、D777が圧勝でした。いくらデザインが同じで同じドライバーユニットを搭載しているといっても、8-80,000Hzという再生周波数帯域を持つD777に10-25000HzのB50がかなうはずがありません。ストリングスやベル系のシンセが多く使われている曲だけになおさらその差を感じました。

ただ、BT50の音も決して悪くはないです。むしろ個人的には好きな音質です。音像は全体的にべたっとしており、定位がぼやけますが、それも比較的静かな部屋でそれ相応のボリュームで聞いてみてわかること。アウトドアで聞く分には十分なクオリティだと思いました。ちょっと低音が強いかなあという気もしないでもないのですが、ロックやポップス中心ならこれぐらいの方が聞きやすいのかもしれません。反対にストリングスや管楽器が多用されるクラシック系の音楽には弱いかも。

(参考までに、オーバーヘッドタイプのノイキャン最高峰「NC60」とも聞き比べてみました。ステレオ感はあるのですが、ノイキャン効果による弊害なのか、全体的に音が痩せるというか、固くて聞きにくいですね。ノイキャンをオフると今度は音がこもってしまいます。ということで、純粋に音楽を楽しみたいなら個人的にはBT50の方を断然オススメしたいです。というか、NC60はどうしてこれで最高峰なのだろうと小一時間ほど…以下省略)

■DR-BT50は買いかどうか、ひとまずの結論

iconicon夏場はさすがに暑苦しいですが、コードに縛られないことがどれだけ快適かを実感してます。BRM1よりも感度が良いような気もするのですが、それはオーバーヘッドタイプであるがゆえの恩恵なのかもしれません。頭に装着しているので自分のカラダが障害物にならないですからね。ちなみに、自宅で自分の部屋にウォークマンを置いたまま、トイレに行ったりしてみましたが、トイレの中でもなんの問題もなく音楽が聞けるし、リモートコントロールも問題なし。これはこれでなんとも不思議な体験っす。

とにもかくにも、ワイヤレス=コードレスの恩恵を身をもって感じることのできるヘッドホンですね。D777と比べるのはこくですが、過去に購入したPlantronicsのヘッドホンと比べたらもう段違いに良い音です。W54Tにマッチするヘッドホンと言うことで成り行きで購入してしまいましたが、こんなことならもっと前に買っておけば良かったと思いました。ウォークマンとの相性については全く問題なし。個人的には大満足というのがひとまずの結論です。

【おまけ】その後、W54T専用の純正Bluetoothレシーバーに加えて、もう一つの怪しげな(?)ブツをゲットしました。こちらについての詳細はまた後日にでも…。

W54Tに最適なBluetoothヘッドホンを探す

先日、衝動的に機種変してしまったau「W54T」ですが、搭載されているBluetoothの仕様がSCMS-T方式のコンテンツ保護付きということで、手持ちのソニーBluetoothオーディオコントローラー「VGP-BRM1Dicon」が使えないという事態に陥り、速攻で別売の純正「Bluetoothレシーバー01」をauショップに前払いで予約注文したのはご報告の通り。

そのレシーバーの入荷までは、1~2週間程度かかるとのことで、Bluetooth中毒者特有の禁断症状(?)が出てきつつあるのですが、そんなタイミングを見計らってか、ななし12さんからこんなお便りをいただきました。

W54T用のBTリモコンですが純正以外にもSONY DR-BT21が密かにSCMS-Tに対応してるので東芝のBluetoothで問題なく使えますよ。(自分のすきなイヤホンが使えないですが)

iconicon前のW21TはA2DPプロファイルには未対応だったし、今まで使ってきた手持ちのBluetooth機器ではほとんとSCMS-Tを意識せずに使ってこれたのですが、W54T購入でついにその洗礼を受けることになってしまいました。そんなこんなで、ななし12さんからお知らせいただいて初めて「DR-BT21Gicon」がSCMS-Tに対応している事実に初めて気がついたのでございました。いやいや、勉強になりました。感謝、感謝でございます~。

【参考】(ソニーのBluetooth対応アクセサリーに関するQ&Aより)
SCMS-T方式のコンテンツ保護とは何ですか?
A2DPでペアリングしたのに、携帯電話から送信された音楽を聞くことができないのですが。

ただ、お知らせいただいた「BT21G」はネックバンドタイプで、個人的には苦手というか、デザイン的に好みでないのですよね…。で、ネットでW54Tに対応しているSCMS-T/A2DPプロファイル対応のBluetoothレシーバー(ヘッドホン)がないものかと探してみたところ、「W54TのまとめWiki」に「Bluetoothヘッドセット」一覧が掲載されているのを発見。東芝の純正品では通話が出来ない、いわゆるヘッドセットとして使えないということが発覚して唖然…ってカタログ見たらちゃんとそう書いてありました。良く読めよ、自分。

ちなみに、このリストで、通話、音楽再生、音楽リモコンの項目、全ての要件を満たす製品は、8/4現在で5機種のみ。個人的には、ソニーの「VGP-BRM1」と同様、レシーバータイプで自分の好きなヘッドホン(イヤホン)と組み合わせて使えるJabraの「BT320S」が良いかなあと…。他ではモバイルキャスト製とモトローラ製が、これまたネックバンドタイプなので始めからパス。

残るはソニー製品ということで型番を確認してみると、先述の「BT21G」以外に、あの「D777SL」の仕様をそのまま引き継いだ「DR-BT50icon」があるではありませんか。昨年度の下半期分で最後まで残っていたソニスタのAV商品15%オフクーポンの使い道として、最後までノイキャン最高峰の「NC60」と秤にかけられ、最終的に敗れ去った「BT50」の名前が燦然と輝いていたのです。(NC60が期待はずれだったこともあって、あの時、BT50にしておけば良かったなあと後悔することしきり…)

iconiconともあれ、消去法で考えるとJabraの「BT320S」とソニーの「BT50」が残り、あとは二者択一になります。Wikiの情報でBT320Sはファームアップデートが面倒そうだったのと、挙動にくせがありそうなことが判明。BT50については特に記述はないのですが、BT50自体のネットの評価は悪くないし、お気に入りのD777ゆずりの音質はやはり魅力。

ということで「BT50」に決定しました~っ!パチパチパチ。でもってポチっとなと…。

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