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ウォークマンA910シリーズのグダグダファーストインプレ

10/2、CEATEC行きを急遽(計画的?)変更して、お台場ソニスタに行ってきたのは、ウォークマンA910シリーズiconを見るため。ということで、初見の印象を画像と共にお届けします。なお、写真と文章は必ずしも一致しませんのでその点ご承知おきを。

ウォークマンA910シリーズはショールーム中央のカウンターに展示されています。限定モデルを含むカラバリ3機種全てが展示されていて実際に触ることができます。自分が行った時はショーケースの上で1台だけが実機展示されていました。ショーケース内に残りのカラバリが展示してあり、常駐の方にお願いすれば3つのカラバリ全て触らせもらえます。

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限定モデルはバッテリー切れで充電中だったので、ひとまずブラックモデルを触らせていただきました。第一印象は「液晶デカイ」。実際に手に持って感じたのは「質実剛健」。また、映像を表示させてみて始めにコイツはHMP-A2だなーと感じました。もう今までのウォークマンの範疇ではくくちゃいけないような、そんな感じです。「もっと音楽とひとつに」が今のウォークマンのキャッチコピーですが、コイツに関しては完全に「もっと映像とひとつに」です。

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ワンセグもキレイでしたし、感度も良かったし、チャンネル切りかえもスムーズでした。普通のビデオ再生も、2.4インチという液晶サイズのおかげで臨場感ありますね。音質はA800シリーズと変わらないと思ったのでほとんどチェックしませんでしたが、ノイキャンの効きは優秀でした。これなら電車での通勤通学時に動画も存分に画面に集中できるのではないでしょうか。字幕を記録してくれるのは、ドラマ好きな人にはありがたい機能でしょうね。リアルタイム派限定かもしれませんが…。

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個人的に気になったのは、ワンセグを横画面表示させた時の使い勝手ですね。アンテナが向かって右側の背面にありますので、右手で持つ場合はアンテナが上に来るので良いとして、左手で持つとアンテナが下になってしまいます。これは背面にあるコインをはさんでスタンド代わりにするスリットの使い方にも影響が出ます。A910シリーズでワンセグを楽しむ時は右手持ち(=本体を左90度傾け操作部が右側に来る使い方)がデフォってことなんでしょう。正面の操作系はシンメトリーになったけど、横にする場合は使い勝手が変わるのは少々残念です。それもこれも自分の今のA800シリーズで映像を見る時に左手で持つのがデフォだからなんですけど。あと、ワンセグアンテナは伸ばしきると本体側の方が細いので、折らないように注意したいです。

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GUIは先行して発表されたS710Fシリーズとほぼ同じですが、解像度が同じでも液晶サイズが大きいのでテキストのジャギーが目立ちますね。昔で言う、A1000とA3000の液晶表示みたいな違いですが、常にテキストとにらめっこするわけでもないので、あまり気にしなくても良いところかもしれません。操作も実に軽快。映像も音楽もA800シリーズ譲りにサクサク動作します。ストレス一切無し。これは本当に素晴らしいことだと思います。A1000/3000を知っている人は、よりその警戒感を実感できると思います(<いいかげん過去の話はやめろ!)。

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ソニスタ限定モデルの愛すもとい、アイスブラックも触らせていただきましたが、コレ、他の2モデルとは質感が全然違います。高いだけあって高級感があります。そして光ります。でも指紋ですごいことになります。液晶保護シートだけじゃなくて、本体保護シートが欲しくなりますねコレ。アンテナがあるから、作るの大変そうだけど、サードパーティーさんに期待したいところです。個人的に本体カラーの好みをランク付けするなら、アイスブラック>ブラック>シルバーの順でしょうか。

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インプレ的にはこんなところなんですが、単純に欲しいかと言われたら素直に欲しいと言えます。ネックはやっぱり値段です。そんなこんなで、ウォークマンA800シリーズiconと価格を比較してみることにしました。A800シリーズには16GBモデルがないので8GBモデルで比較してみます。

A919/BI(16GB):47,800円
A918(8GB):34,800円
A806(8GB):26,800円

iconicon同容量のモデルで差額が8,000円。この8,000円分の差がワンセグとノイキャンと考えるとチョーお得に思えるんですよね。でも、16GBのしかも限定カラーだと差額が19,000円と倍以上になってしまい、お得感が感じられなくなってしまうという…。でも、8GB版のワンセグとノイキャン代を8,000円と考えると、+8GB分のメモリを11,000円で買えることになり、とたんにお得感を感じるという…。

考えれば考えるほど訳がわからなくなってきましたが、それもこれもすでにA808を持っていることからくる葛藤にすぎません。初めてビデオウォークマンを買うという人で、ワンセグとノイキャンに魅力を感じるなら間違いなく買いでしょうし、動画メインで行くか音楽メインで行くかでも変わりますね。ワンセグいらねーな人なら、画面は小さいけどS710Fシリーズをチョイスするのもアリですしね。

ちなみに、自分は今、ワンセグが観られる機器として、ワンセグケータイ(W54T)、新型PSP+ワンセグチューナー、バイオtype Uを持っています。この中でケータイは常に持ち歩いているのでいざというときにはワンセグが観られますので、正直A910シリーズの必要性は感じていません。他の操作を受け付けないという録画機能にしても、録画して観たい番組はスゴ録というか、HDDレコーダーにお任せしているので、全然必要じゃないんですよね。まあ、W54Tにも録画機能があるんですが、買った時に試しで一度使ったきりです。ただ、ケータイの場合は今後の機種変の問題があって、次はワンセグ付きを選択しない可能性もあるわけです。また、バッテリーの問題もあって、ケータイではあまりワンセグを使いたくないというケースも出てきます。そう考えると、使用頻度に関係なく、ワンセグが内蔵されている方がいざという時に役立つなあなんてことも思ったり。

そんなこんなで、買うか買わないかでいまだにフラフラしておりますが、それもこれも、RollyだEX700SLだで、出費がかさんでいるから。その二つだけで軽く50,000円をオーバーしちゃってますからねー。ただでさえ、ボンビーなのに他にも色々と欲しいものが多くてホントに困ってます。そんなこと行ってる間に、先行予約販売が始まっちゃうんだろうなあ・・・。ということで、グダグダなA910のファーストインプレでした。にしても、これからウォークマンは何を目指すんですかね。ハードはともかく、ソフトやサービスはどうなっちゃうんでしょ?なんか、またちょっとよくわからなくなってきましたです。

それはそうと、A910シリーズ絡みでとおりすがりさんからこんなお便りを頂戴していました。

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ウォークマンNW-A910シリーズ登場!~ワンセグ視聴&録画対応のノイキャン付き

ワンセグTVを搭載し、業界最小・最軽量を実現 ワンセグ視聴&長時間録画に対応した”ウォークマン NW-A910シリーズ”発売(ソニードライブ)

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ソニーは、カードサイズの小型ボディに2.4型液晶を搭載し、ワンセグ放送の視聴・録画に対応した”ウォークマン NW-A910シリーズ”3機種を11/17に発売すると発表しました。見やすい2.4型液晶でのワンセグ放送の視聴や大容量メモリーによる最長100時間の長時間録画を実現した”ウォークマン”の最上位機種として発売するそうです。3機種の違いはフラッシュメモリー容量のみで、ノイキャン、ビデオ再生、ダイレクトエンコーディング対応などは共通。以下は、型番、メモリー容量、市場推定価格の順。

『NW-A919』、16GB、45,000円前後
『NW-A918』、8GB、35,000円前後
『NW-A916』、4GB、30,000円前後

ちなみに、ワンセグの録画時間は、NW-A919(16GB)では最長100時間、NW-A918(8GB)では最長50時間、NW-A916(4GB)では最長25時間。なお、録画したワンセグビデオは、PCへバックアップ(コピー/転送)できないそうです。また、気になるスタミナ性能は、ワンセグ放送視聴時で約6時間、録画時が約8.5時間、音楽再生が約36時間、ビデオ再生が約10時間。

型番は欧米のA810をすっとばしてA910。これが隠し球だったのですねー。ウォークマンにアンテナが・・・。なんとなくクリエっぽくも見えたり・・・。うーん。ケータイ、PSPとワンセグ対応機器は増えてきましたが、まさかウォークマンまでとは・・・。ちょっぴり複雑な心境ではありますが、ひとまずご一報ということで。

【追記】ソニスタでも情報が掲載されました。価格は16GBが44,800円、8GBが34,800円、4GBが29,800円。限定は16GBのアイスブラックモデルでちょい高めの47,800円とかー>ウォークマンA910シリーズicon(ソニスタ)

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また、ソニスタに掲載された情報によると、幅 約47.2×高さ約86.0×奥行約12.3mm(最薄部約11.3mm)のカードサイズと約74gはポータブルワンセグプレーヤーとしては業界最軽量を達成しており、携帯よりも圧倒的にコンパクトとか。また、本体は1枚の金属板を絞り出すようにボディを成型する「深絞り工法」を採用していることが明らかになりました。まさにクリエT400!

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新たなスタンダードとして存在感を放つウォークマンS710シリーズ

新スタンダード、ノイズキャンセル搭載のカードウォークマン「NW-S715F」

ITmedia +D LifeStyleにウォークマンS710シリーズiconのレビューが掲載されました。

・手のひらにすっぽりと収まり、胸ポケットに入れても違和感を覚えない大きさと重さ
・ボタンが比較的下部に配置されている影響か、片手操作ではややバランスを崩しやすく感じることがあったが、重量そのものは軽量であり、操作しにくいという程ではない
・利用頻度の高い音量調整についてはハードウェアとしてボタンが独立していることをメリットに感じる場面も多い
・ノイキャンの効き目は相変わらず高い。他社同種製品に比べると音質変化は低く抑えられている。無音時のノイズ(ヒスノイズ)も低く抑えられている。なによりもON/OFFスイッチがハードウェアとして独立しているのはありがたい

などが、ポイントでしょうか。機能がA800シリーズと同等ということもあり、目新しさにかけるのは否めないにしても、ノイキャン搭載の有る無しは大きな違いということですね。これがあるからこその高評価と言えそうです。

iconicon単体のノイキャンヘッドホンは乾電池が必要ですが、一体型のSシリーズにはそれが必要なく、電池の残量を気にするといった精神的ストレスが無いのもメリットですよね。ON/OFFスイッチも付いて、使い勝手が増した新Sシリーズ。これがスタンダードなら、今後のAシリーズ、Eシリーズはどうなるんですかね。欧米のA810シリーズがATRAC対応になるのか、はたまたそれとは全く異なる新シリーズが出てくるのか・・・。楽しみでもあり不安でもある今日この頃です。

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Sony Dealer Convention 2007 視察レポート(13)~その他もろもろ編

今までは、SDC2007の視察を実際にSPAがとった行動に則してご紹介してきたわけですが、今回は少々おもむきを変えて、ウォークマンS710シリーズiconに対しての個人的な感想とSDCのセミナー終了後に担当さんをとっつかまえて聞き出したヘッドホン新製品についてご報告します。「その他もろもろ」というタイトルが象徴しておりますが、いいかげん記憶も薄れてきたので、かなーり手抜きです。すいません!

なお、このレポートの最後に、今回の日本でのSシリーズ発表後にいただいた読者の方からのご意見を載せています。ソニーの関係者におかれましては、是非、そちらにも目を通してくださいと、ここでお願いしておきます。

ウォークマンSシリーズ新製品について

まずはウォークマンSですが、パーソナルオーディオ編で書いたとおり、コンベンション会場では撮影するだけでもう一杯一杯でしたので、今週頭の連休最終日に銀座ソニービルで改めて実機に触ってきました。なので写真が入り乱れてしまいますが、その点はご了承を。

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欧米での先行発表でのATRAC非対応宣言(?)は衝撃でしたが、SDC開催直前に日本で正式発表された新Sシリーズは、ATRACを捨てず、しかも付加価値としてノイキャン搭載やPCM対応してきたことは、当サイトをご覧の皆様であれば周知の事実でございます。本来ならば、Sシリーズの詳細よりも前に、なぜ、今回ソニーが日本市場向けの製品に限って、従来通りATRACを採用したのかを突っ込まなくてはならないところなのではありますが、何分にも時間が無く、その場では確認できませんでした。

ただ、人づてで聞いた話ですと、「ウォークマンは日本生まれの日本育ち。日本のユーザーを苦しめるようなことはできない」というようなことみたいです。いずれそのうち、大手メディアがSシリーズのレビューと絡めて開発者インタビューを載せるものと勝手に思ってますので、その段階で公式な見解が明らかになるのではないか思います(他力本願モード再び)。

ということで、まずは個人的な新Sシリーズの実物を見た&触った感想。先行発表されていましたし、欧米のオフィシャルサイトで外観や作りはすでに確認できていたわけですが、実際に手にしてみるとこれがまた随分と違いました。「小振りで意外に軽い」というのが第一印象。実際の重さはA800とあまりかわらないし、厚みはA800よりもあるんですが、縦が短いのと、Rがかったボディのせいなんでしょうね。持った感じもとてもしっくり来ました。

欧米モデルとの外観の違いは、ノイキャン搭載による本体のヘッドホンコネクタ部分。S710はA800よりも筐体に厚みがあるので、ノイキャンもなんなく収まったんだろうなあと思っていたのですが、実際はコネクタの部分が少し盛り上がっており、すんなりと収まったわけではないんだなと推測されます。とはいえ、ノイキャンのON/OFFスイッチが設けられただけでなく、5極対応の専用ヘッドホンのコネクタ部分が短くなったり、ヘッドホンコードのバランスが調整されたりと、旧Sシリーズでユーザーから指摘されていた点などが改善されているのには驚きました。(コードについてお知らせ感謝でした!>現さん)

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また、FMチューナー搭載や専用ケーブルによるダイレクト録音への対応などもあり、A800と比べてホームのメニュー構造にも変更が加えられています。画像をご覧いただければおわかりの通り、ホームに「FM」と「録音」メニューが追加されています。録音は、ATRACのビットレートを変更できるんですね。また、ノイキャンも効きを調整できる設定項目が追加されるなど、旧SシリーズのみならずA800をも超える使い勝手の良さを実現しているように思えます。細かいところですが、ホールドスイッチもA800より使いやすくなっていたような気がします。

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旧Sシリーズと比べて非常にレスポンスが良いです。チップ構成がA800と同じなんでしょうから当たり前ですね。十字キーや再生、オプション、バックなどのボタンのサイズや配置がA800とは違いますし、クリック感も異なるので最初は少々とまどいましたが、これも慣れが解決してくれるんでしょうね。同時発表の周辺グッズもバリエーション豊かですし、デザインにさえこだわらなければ、出先で使うには現段階で最強のウォークマンかもしれません。

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iconicon最初は自分もスルー気味だったのですが、実物を見てグラグラ来ています。ソニービルで実物を見た日の夜にメール登録までしちゃいました。でも、旧Sはグループ送りができたりと、新Sに無いメリットもあるんですよね。それ以前に他に欲しいものもたくさんあるしー、ということで実際に買うかどうかはわかりませんが、これからウォークマンを買おうという人にはコストパフォーマンスの面でも自信を持ってオススメできそうです。

(蛇足ですが、今回のS710Fシリーズは初期ロットオススメみたいな話を聞いています。理由はよくわかりません。またたくさんあるカラバリの中では特に赤いのが良いらしいです。3倍速くはないけど塗装はかなりこだわってるみたいです。)

Bluetoothヘッドホンの新製品について

パーソナルオーディオコーナーで完全スルーしてしまった、EX700を除くヘッドホンの新製品ですが、セミナー終了後にAVペリフェラルコーナーの前で担当者を捕まえるというゲリラ行為でお話を聞くことができました。コンベンション本会場の再入場はできませんが、こちらのコーナーはホテルのロビーと隣接していて部屋の前を自由に行き来できたのです。差し障りがあるといけないので、担当さんの名前は伏せますが、以前D777の開発者インタビューでお世話になった方ということだけ言っておきます(って、バレバレか)。

ゲームモードが用意されたWi-Fiヘッドホンや有線タイプのヘッドホン新製品についても説明していただいたのですが、モバイル向きではなかったので軽くスルーして、期待のBluetoothヘッドホンラインナップについて聞いてみたところ、少し前にネタとして取り上げたディスコンになったヘッドホンと据え置き型のアダプターが、SCMS-Tに対応して10月にリニューアル発売されるということでした。これにより、既発売のBT22を含め、ソニーのBluetoothヘッドホンは全てワンセグ音声に対応すると、そういうことでした。

また、これ以外にも、携帯電話の平型プラグに対応した新しいノイキャンヘッドホンが発売されるとのこと。ちなみに、先述のウォークマン同様、従来品で不満が多かったケーブルの長さなどが改善されているようです。てことは従来品のケーブルの長さも今は変わってるんですかね・・・確認し忘れましたのでわからないんですけど。さらに、新しいHDMIケーブルについても説明してくれそうになったのですが、正直興味がなかったので、丁寧にお断りしました。

話をお聞きした範囲だと、真の意味でのBluetooth対応新製品は無かったようですが、今後についてどうなんですか?とお尋ねしたところ、一言、「期待していてください!」と言われました。何やら意味深な発言ですが、それ以上のことは教えてもらえませんでした。気になるけど、こればかりは正式発表待つしかありません。とはいえ、AVペリフェラルではEX700のようなプレスリリースが出る商品は比較的まれなようなので、気がつくとe-Catalogだけに載ってる可能性もありますから、今後はそちらも注意深く見ていく必要がありそうですね。

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個人的にはBluetooth内蔵のウォークマンとそれに対応したノイキャンにも対応したBluetoothヘッドホン。そんな組み合わせに期待したいところなんですが、やっぱ一般受けしないんですかね。

ということで、ここまでがウォークマンSとヘッドホンに関する手抜きなレポートです。ひっぱった割に期待はずれでごめんなさい!。

それでは最後に、今回のウォークマン新Sシリーズの日本正式発表があった後に、とらいでんと+さんとSSDさんからいただいたソニーのオーディオ戦略に対するご意見を載せておきます。(ソニー関係者必読です!)

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ウォークマンA800シリーズ、値下げで新Sシリーズと同価格に

ソニーの携帯音楽プレーヤー、大幅値下がり・新型iPodに対抗

日経産業新聞が、ウォークマンA800シリーズの店頭価格が大幅に下落したと報道していました。秋葉原の家電量販店では26,800円と4,000円(13.0%)程安くなったとか。その量販店曰く、ソニーによる新iPodへの対抗で、「値下げで販促を目指している」のではとのこと。

iconiconということで、ソニスタを覗きに行ってみたら、あらあら、いつの間にか安くなってましたよ・・・>ウォークマンA800シリーズicon(ソニスタ)

『NW-A808』:8GB 32,800円→26,800円
『NW-A806』:4GB 26,800円→20,801円
『NW-A805』:2GB 20,801円→16,800円

ということで、新Sシリーズのノイキャン付きモデル「S710シリーズ」と全くの同価格になってます。iPod対抗云々はともかく、S710の機能はA800とほとんど同じで、さらにノイキャンとFMチューナー付きのPCM対応ですから、値下げは当然といえば当然ですよね。ということで、買いやすくなったA800シリーズですが、立ち位置としては非常に微妙になってしまったのは否めません。(ホントはもっと高く売りたかったんだろうな、Sシリーズ・・・)

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新ウォークマンSシリーズはノイキャン付きでATRAC対応の日本独自仕様で登場

「ノイズキャンセリング機能」を本体に内蔵し、クリアな音質を追求 高音質技術「クリアオーディオテクノロジー」を採用した”ウォークマンSシリーズ”発売(ソニードライブ)

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ソニーは、1.8型カラー液晶でビデオ再生も曲検索も快適なボディに、ノイズキャンセリング機能やクリアオーディオテクノロジーを搭載したウォークマン「S710F/S610Fシリーズicon」を10/20に発売すると発表しました。また、同時発表のネットジュークや、USB端子搭載のオールインワンコンポ「CMT-M35WM」と組み合わせれば、PCを介さず、ウォークマン”へ手軽に音楽を転送できるとしています。新Sシリーズの主な特長は以下の通り。

1.原音を忠実<に再現する、5つの「クリアオーディオテクノロジー」 ①音楽もビデオもクリアな音質で楽しめる「ノイズキャンセリング機能」(S710Fシリーズのみ) ②原音を鮮やかに表現する「大口径13.5mmEX ヘッドホン」付属 ③高音域をクリアに再現する「DSEE(Digital Sound Enhancement Engine)」 ④左右の音の混在を抑制し、本来のステレオサウンドを実現する「クリアステレオ」 ⑤音量を上げても、ひずみのないメリハリのある重低音を再生できる「クリアベース」 2.高画質ビデオ・写真再生 3.CD/MD プレーヤーなどから直接録音できる「ダイレクトエンコーディング」対応 4.1.8 型大画面液晶で、使いやすい操作性・検索性を実現 5.HDDコンポ<ネットジュークから、音楽をワンボタンで高速転送 細かいところですが、個人的に注目したところは既発売のA800シリーズとの以下の違い。 ・何はなくともノイキャン。専用スイッチ搭載で手軽にON/OFF操作可能 ・ビデオ転送用の新ソフト「Media Manager for WALKMAN」が付属 ・CD/MD プレーヤーなどから、直接録音できる「ダイレクトエンコーディング」機能 ・約33時間の音楽連続再生と約9.5時間のビデオ連続再生(A800は30時間と8時間) ・FMラジオチューナー搭載 ・マルチコーデック対応でリニアPCMに対応(WMA DRMには非対応) ・「バーチャルホンテクノロジー(VPT)」に、豊かな臨場感を得られる「マトリックス」、ボーカルを減衰させる「カラオケ」のモードを追加 ・対応アクセサリーとして、定番の各種ケースや液晶保護シート、クリップ、アームバンド以外にWM-PORT 専用USB ポータブルケーブル『WMC-NWP10』なども用意 市場推定価格は、『NW-S718F』(8GB)が27,000円前後、『NW-S716F』(4GB)が21,000円前後、『NW-S715F』(2GB)が17,000円前後、『NW-S616F』(4GB)が18,000円前後、『NW-S615F』(8GB)が14,000円前後。なお、ソニスタでは最上位機種のS718Fに初のプリインストールモデル「Organic Style」の限定発売も行われるようです。 iconicon

もしかしたら出ないかと思ったのですが、出ましたね~。しかもノイキャン搭載でATRACにはフル対応、WMA DRMには非対応ながらリニアPCMの再生も可能と、規格的にはほぼフルオープンとなりました。スタミナ性能もA800シリーズと比較して少しですが向上しており、Aシリーズには無いFMチューナーも内蔵するなど、機能的にはA800シリーズを凌駕しそうな勢いでありますが、それらの新機能はあの筐体の厚みがあったからこそ搭載できたのかもしれません。海外で発表されたA810シリーズにノイキャンが載った日本独自仕様版は回路的に厳しいのかなあ・・・。とにもかくにも、日本市場をちゃんと意識して、対応フォーマットも押さえ、なおかつ競合のiPod nanoの新製品には無いノイキャンを載せることができた(S710Fシリーズのみですが)のはひとつの大きな差別化要素になりますね。

とはいえ、世界レベルで総合的に見ると、手堅くそして斬新ながらも一本筋の通ったiPodラインナップと比較してウォークマンの製品戦略には迷いが見られるし、どこか一貫性に欠けている節が感じられます。それが、自ら生み出したATRACの呪縛にとらわれているためとすればこんな悲しいことはないです。今こそ、次の一手に向けた大胆な改革が必要な時なのかもしれませんね。ソニーに付いていくべきか、離れるべきか、その選択を私たち日本の消費者が迫られる日はもしかしたらそう遠くはないのかもしれません。

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