MDR-NC500D vs. QuietComfort 2 ~総合評価で引き分け

最新ノイズキャンセリングヘッドホン(1)――ソニーが高性能製品を発売、王者ボーズに挑む

日経トレンディネットの特集「ノイズキャンセリングヘッドホン 最新製品・徹底レビュー」に先日発表されたばかりの、世界で初めてノイキャン機能をデジタル化した「MDR-NC500Dicon」が取り上げられています。比較対象はBOSE「QuietComfort 2」。耳への圧迫感・違和感はテストした製品の中で最も弱かったものの、ホワイトノイズとバッテリーの持ちが悪いことやや気になったとか。ややドンシャリ傾向ながら、全体的には硬めで立体感やクリア感のある音質だそうです。5段階評価は音質で満点の5、ノイキャン効果は4.5で「QuietComfort 2」と全く同じでした。なお、電池ボックス付きコードの画像もあります。結構かさばりそう…。

iconicon上司の「お金がかかってもいいから、いいものを作りなさい」という英断と厳しい指導の下、開発されたNC500D。実力の程はまだ確かめておりませんが、音質についても相当の自信作であることは確かのようです。近いうちにショールームで視聴してこようと思います。

ちなみに、特集はまだまだ続くようで、1万円台後半~2万円台前半クラスでNC60、カナル型タイプではNC22などが取り上げられる予定みたいです。番外編でノイキャン機能内蔵ウォークマンについても評価してくれると良いのに…。

12年7カ月ぶりの円高~1円の変動がソニーの業績に与える影響は年間60億円

ソニーは1円で年60億円の影響:円急騰、影響を日本のIT各社に聞く

3/17に1ドル95円台に突入、12年7カ月ぶりの円高水準を受け、ソニーがコメント。「円相場の1円の変動がソニーの業績に与える影響は年間で60億円」とか。

株価も3/17に年初来安値の3,920円になってしまいました。ちなみに、年初来高値は1/10の6,300円>6758 ソニー(株) ソニー NIKKEI NET 株価サーチ

こちらはおよそ2ヶ月前の記事ですが、ストリンガー氏の懸念が的中してしまいましたね…>「売り上げは好調だが円高を懸念」–ソニーのストリンガーCEO

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変わりゆくモバイルコンピューティングの概念

モバイルコンピューティング10年の変化

本田雅一さんの「週刊モバイル通信」。デバイス、ネットワークインフラ、ユーザー自身の意識が同時並行的に変化。IntelのATOM戦略などがモバイルコンピューティングの多層化を生み、これから数年でモバイルコンピューティング自体の概念が最も大きく変化すると予測なさってます。

  • 求めるアプリケーションの内容に応じて、コンテンツのリッチさ、画面サイズ、ユーザーインターフェイスの充実度などは異なる
  • モバイルPC、UMPC、MID(Mobile Internet Device)など、ユーザーの利用スタイルに合わせた多層化された市場が成功し、ユーザーの獲得に成功すれば、今よりもモバイルコンピューティングという使い方にスポットライトを当てることができるだろう

モバイルPC市場の閉塞感を憂う本田さんのメッセージは、「小型軽量化を得意とする日本のPCベンダーに、今後も元気に新しい製品提案を行って欲しい」とのこと。

バイオはカラバリ展開に閉塞感。ソニエリも国内市場へのコミット縮小。クリエはとうの昔に撤退。ソニーのMID、「mylo」は新しいユーザー層を獲得できるのか。はたまたATOMベースの新製品がでるのか。これからのソニーのモバイルコンピューティング戦略はどうなるのでしょうね…。

ついでといってはなんですが、匿名設定さんから読売新聞によるソニエリのドコモ撤退報道についてお知らせいただきました(感謝です)。「やっぱり本当だったんでしょうか」とのこと。906を最後に開発を取りやめ、700番台シリーズも705が最後の機種にあるとあります>ソニー・エリクソン、ドコモ向け携帯・定番機から撤退

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ソニーが国内初のパソコン向けIPテレビサービスを3/31にスタート

フレッツ光を使ったIPテレビサービス“branco:ブランコ”開始(ソニードライブ)

ソニーマーケティングが、フレッツ光回線を利用した動画コンテンツをパソコンで楽しめる無料のIPテレビサービス“branco:ブランコ”を、2008年3月31日正午から開始すると発表。『デスクトップに貼るテレビ』をコンセプトに、パソコンユーザーに向け、高画質動画コンテンツを24時間、365日、無料で番組配信する国内初のIPテレビサービスとのこと。 配信番組は、国内/海外ドラマ、アニメ、音楽、バラエティなどで構成され、サービス開始時は6つのチャンネルの番組配信が行われるそうです。

ユーザーは、パソコンにインストールされたブランコのアイコンをクリックするだけで、DVD並みのビデオコンテンツを手軽に楽しむことができるほか、番組を見ながら他の視聴者とチャットを楽しむことも可能。番組を見た際の感動や思いを、チャットを通じて他の視聴者と共有するなど、パソコンを中心とした新しい番組視聴スタイルを提案。新開発の視聴者別CM提供システム“PPoS(ピーポス)”使い、視聴者の年代、性別、ならびに生活や好みに即したCMの提供が可能となり、ユーザーの嗜好に合わせたマーケティングコミュニケーションを推進するとしています。

視聴環境は、NTT東日本のBフレッツ、NTT西日本のフレッツ・光プレミアム、またはBフレッツ+フレッツ・v6アプリでIPv6対応ルーターを使用。推奨構成OSはWindows XPとWindows Vista。

視聴者別CM提供システム「PPoS」があるから無償化が実現できているのかあ…。一般的なテレビ放送同様の番組編成。オンデマンドじゃないからチャットもリアルタイムになるわけですね。地上波番組の再放送などに使うと、現行の視聴率調査とはまた違った面白いデータが集まるかもしれませんね。タイムシフトが加速している中で、同サービスがどこまで健闘を見せてくれるかに注目したいものの、我が家はいまだにADSLなので当分利用できそうにありません…。

【追記】その後、YouTubeが高画質動画をサポートしたり、TSUTAYAが3/19から主要都市10店でBlu-rayビデオのレンタルを開始することなどもニュースになってます。ネットもリアルもテレビだビデオだと騒がしいですねー。

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スピーカー市場で高額化の動き~3-4万円の価格帯が前年比の3倍の伸びに

静かに広がる高額スピーカー人気、金額シェア1-7位を独占するのは?

BCNランキングによるスピーカー市場動向分析。08年2月の製品別販売金額シェアトップ10は3~4万の高額スピーカーが上位を占め、中でもBOSE製品が人気とか。メーカー別の2月の販売金額シェアではBOSEが21.4%でダントツ。11月以降はコンスタントに20%超えのシェアを維持。ソニーはというと、ロジクールにも大きく引き離され、エレコムとプリンストンと競り合っているような状態。2月の販売数量シェアではエレコムとサンワサプライがが15~20%前後で首位争いを繰り広げており、ソニーはロジクールと10%台のシェア争い状態。エレコムとサンワサプライの販売数が多いのは1000~2000円台の製品が上位を占めているからのようです。また、2月のスピーカー機種別ランキングではソニーの「SRS-A201icon(ソニスタで1,980円)」が4位にランクインしています。

iconicon価格帯別では、販売台数で5000円未満の製品が最も多く、約3割を占めているそうですが、昨年同期との比較すると高額化の動きが鮮明に表れているとのこと。特に顕著なのは、35,000~40,000円の価格帯で、台数シェア自体は低いものの前年比の3倍近くまで伸びているそうです。部屋の中でもポータブルオーディオやPCで音楽を聴くスタイルが定着してきており、音質や使い勝手にまでこだわるユーザー向けの新市場がそこにあるとまとめていました。

iconicon35,000~40,000円の商品が伸びているとのことですが、ソニー製品ではアクティブスピーカーシステム「SRS-ZX1icon」やパーソナルフィールドスピーカー「PFR-V1icon」などがそれに相当しそうです。そして、忘れていけないのが「Rollyicon」。スピーカーの仲間に入れるのはかわいそうかもしれませんが、自分を含めBluetoothスピーカーとして使いこなしている人も多いはず。今週発売予定のBluetooth内蔵のウォークマンA820シリーズと組み合わせれば、ひと味違った音楽スタイルが楽しめますよね。(ところで、Rollyのカラバリ展開はどうなんたんでせうか…)

iconiconこうしたスピーカー市場の盛り上がりの背景にはポータブルオーディオ市場の隆盛、とりわけiPodのヒットが影響していることは紛れもない事実。iPodエコノミーのパワーをまじまじと感じます。ソニーも海外ではiPod向けのオーディオ機器を発売していますが、ウォークマンの製品戦略のこともあるのか、日本への投入は見送られています。これを日本にも導入できたら上のニュース記事にあるような国内の勢力図も今とは違ったものになるのかもしれません。というか、出しましょうよ、Bluetoothのドングルだけでも…(まだ言うか)。

そういえば、Bluetoothスピーカーの新製品「SRS-BT100icon」がソニスタで早くも入荷待ちですね。A820シリーズと一緒に購入した人が多かったんでしょうね。ヘッドホン同様、スピーカーも面白くなってきました。ソニーのオーディオは本当に元気です。

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PS3のHomeはゲームユーザーのためのビジュアルマッチングロビー

SCEJ赤川氏、「Playstation Home」日本語版を実機で初披露 「Home」は“ビジュアルマッチングロビー”と再定義、サービス開始時期は「2008年春」を堅持

OGC2008の現地レポート。SCEEが開発を進めているPS3向けのバーチャルワールド「Home」日本語版の実機のデモが一般向けに初披露されたそうです。HomeはPS3とPlaystation Networkが作り出す仮想世界で、対象はゲームユーザー。「セカンドライフ」のような定住型でも、MMORPGのようなゲームの延長線上に存在するものでもなく、PSタイトルに繋ぐゲートウェイのような場所であり、新たに造語すれば「ビジュアルマッチングロビー」として機能させるとか。

ソニー・コンピュータエンタテインメント、Sony Online Entertainment コンピュータエンタテインメント分野での連携強化(SCE)

また、SCEが、世界的なオンラインゲーム市場の拡大を見据えた戦略の一環として、Sony Pictures Entertainmentのグループ会社でオンラインゲーム制作・運営会社の米Sony Online Entertainment(SOE)を2008年4月1日付でSCEグループに加えるろ発表。今後は、プレステビジネスにSOEのオンラインゲームでの経験・強みを取り入れ、相乗効果を発揮していくとか。同社はPCだけでなくPS3向けのソフト開発も展開していくそうです。米国でのHome展開にも一役買うんでしょうかね。

にしても「ビジュアルマッチングロビー」って…。ちっともピンと来ないっす。セッション自体がBtoBを意識したメーカー向けの内容なのでそういう言い方になったんでしょうけど…。この段階で日本には準備室に相当する部署しかないことや、質疑応答における赤川氏の歯切れの悪さを含めて先行きに不安を感じます。キャラがリアルすぎるし、画面を見ても全然楽しそうじゃない。対象は違うけど、セガのiAのキャラの方が日本人には受けそう…>新しいコミュニケーションプラットフォーム〔iA〕に迫る!

そういえば、先日高校時代の友人と会った時にPS3の話になったんですが、その友人はPS3を購入してから一度もネットワークアップデートを実施していないそうなんです。というか、PS3をネットに繋げる意味を全く理解しておりませんでした。PCこそあるようですが1台だけなので家庭内LANも組んでいないとか。PS3を完全なスタンドアローンのゲーム機として使っているだけなんです。よってもって「PS Network、何それ?」みたいは話に。みんGOLを例に、「オレとオマエが互いに自宅にいながらにして一緒にラウンドできるんだよ」、みたいなことを話してもイマイチピンと来ないようで…。結局、今度本体ごと持っていくからその場でアップデートしてくれ、みたいな話になっちゃいました。ヤレヤレ。そんな彼にHomeの仕組みをどう説明すればよいものか。自分でもよくわかってないのに…。

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