1960年代生まれのギター小僧の皆様、お待たせしました。しょうもないマスタリング状態だったTOTOの初期の4作がDSDマスタリングの紙ジャケ仕様で3/2に同時リリースになりますですよ!新解説付でオールタイトル1,890円。よくよく考えたら80年代のソニーミュージックを支えたアーティストなんですよね、TOTOって…。
TOTO/宇宙の騎士
1978年発表のデビュー・アルバム。「Hold The Line」が全米5位。78年度グラミー賞新人アーティスト部門でノミネート。ダブル・プラチナ。全米アルバム・チャート9位。個人的には1曲目の「Child’s Anthem」から「I’ll Supply The Love」へ繋がり、「Georgy Porgy」へと続く流れがたまらなく好き。「Girl Goodbye」でのジェフのタイトなドラムも素晴らしい。
Hydra/ハイドラ
1979年発表のプログレ色の強いセカンド・アルバム。全米ゴールド・ディスク。当時ギター小僧だった自分がどんなに頑張っても完コピできなかった「White Sister」や「All Us Boys」の早弾き以外に、「Mama」でのハーモニックスプレイなど、ルークのソロが際だつ曲が多い。「99」の流れるようなストラト・ハーフトーンソロも必聴。個人的にはTOTOの中でベストアルバム。
Turn Back/ターン・バック
1981年発表のサード・アルバム。スティーヴ・ルカサーを大きくフィーチャーした作品。日本のギター小僧はこぞって支持したものの、全米ではそっぽを向かれたというか無かったことになっているアルバム。「Goodbye Elenore」のシャッフルは今聞いても鳥肌もの。この曲を聴くたびにジェフを喪失した哀しみがよみがえるのです。
TOTO IV/TOTO IV ~聖なる剣
1982年度グラミー賞6部門を独占。「Africa」は初の全米No.1、「Rosanna」は連続5週2位。アルバムの最高位は4位。トリプル・プラチナディスク。リアルタイムでの個人的な評価は今ひとつ。ルークのギタープレイが減ったからでしょうね。バラエティに富んだ曲構成の妙がポップスアルバムとしての評価を高めたんでしょう。ここでも「Rosanna」のジェフのドラミングが際だつ。微妙なハネがこの曲の要。当時のJ-POPに与えた影響数知れず。