集英社が、“40代のライフデザイン・マガジン”と称して「UOMO」という雑誌を新創刊したんです。創刊号フェチであり、40代の自分が飛びつかないわけにはいかないので中身もろくに確かめずレジへ。一時期のインターネットマガジンかと思うほど分厚く重い本は、きっと40代のオトコ達を満足させてくれるとびっきりの情報を提供してくれるだろうと期待していた自分がバカだったっす。
ただのファッション誌じゃないかと。しかも、紹介されている商品のバカ高い事ったら、もう半端ねーんです。世の40代がこの雑誌にあるようなライフスタイルを送っているならば、自分は完全に世捨て人。銭金に出場したら優勝間違い無しですわ。
創刊号ということでご祝儀出稿なのかわかりませんが、名だたるブランドの広告出稿がすごい。でも、タイアップ記事が多いからバーターなのかもしれないけど…。まあ、とにかくファッション記事が9割、クルマ中心のその他諸々が1割って感じで、自分にとっては全く必要の無いというか興味のない内容で埋め尽くされておりました。
この雑誌が唱えるライフスタイルを実践する気もなければ(できないとも言う)、実践している人とはお友達になりたくもない(なれないとも言う)と感じたのでありました。
で、UOMOを買った翌日、書店で月刊「プレイボーイ」を購入したんです。UOMOと同じく、集英社発行の歴史ある雑誌です。40代のオトコなら絶対に手にしたことがあるあの雑誌です。買った理由は、クラプトン、ベック、ペイジという『3大ギタリストの生き方』が総力特集記事になっていたから。表紙なんてギターマガジンと見間違うほどです。内容も38ページフルカラーとものすごい力の入れようで、インタビューが特にすごい。クラプトンはドラッグから立ち直った後の75年当時のもので、あのパティが同席している中でのインタビューです。ペイジは、ツェッペリン後期に当たる77年北米ツアー直前のインタビュー。ベックは、99年のインタビューですが、あの名盤の制作秘話や、他のミュージシャンとの交流を赤裸々に語る内容になっています。
自分の好きな音楽ネタが多かったこともありますが、他の記事やお約束のヌードやコラムを含め、先述のUOMOに比べて100万倍面白かったと言いたいだけなんですが。(久しぶりに見たプレイメイトのヌードも目の保養になったり。昔と変わらぬソフト路線が目に優しいと感じた時点でオヤジって事なんでしょうね…。)
最後に。
プレイボーイの特集で特に印象的だったのはベックのインタビューで、ジミヘンがベックに語ったという以下のセリフ。
あんたはエレキギターってやつを次のステップまで押し上げるべきだ。実験するんだよ。それがアンタの生きる道じゃないか。ブルースなんてやろうとするなよ
くうううう~~~~。もう言葉もありません。