解説:年末商戦でiPodを逆転したウォークマンの「復活」は本物か?
大河原克行さんが国内携帯オーディオ市場の年末商戦でソニーが過半数のシェアを獲得できた背景にについて解説。iPhoneやソニエリケータイの数字をどうカウントするか。BCNの集計ではアップルストアの販売台数や直販サイトの販売台数がカウントされていないこと。また、今回の数字はあくまでも日本国内だけのシェアであることも考慮すべきとか。ケータイについてはアップルとソニーでは販売数量にかなりの差があるし、米国市場におけるウォークマンのシェアはごくごくわずかで北米市場での巻き返し無しにウォークマンの好調を手放しでは喜べないとしています。
【コラム】暮らしのサウンドビジュアル (73) ウォークマンがiPodを再び抜いた件に関して
タイミング良く、マイコミジャーナルのコラム「暮らしのサウンドビジュアル」でもこの件が取り上げられてます。クリスマスや忘年会・新年会の景品などに利用された、高音質を求める層から支持された、語学学習機能や歌詞ピタなどの機能が買い得感を生んだ、などが要因も、何か決定的な要素が1つあって逆転したのではなく、いくつもの要因が重なって起こった逆転とするのがソニー側の見解とか。
ZENオーナーの筆者村田さんは、今回の一件はあくまでも国内市場だけの話としながらも、「デジタルオーディオプレーヤーの市場全体にとってはプラス」として、「市場がiPod(あるいはウォークマン)のみに集束してしまい、ショップに行ったら、一種類の製品しかなく、それを選ばざるをえない世界よりも、多くの選択肢があった方が、我々ユーザーにとっては、望ましい」と締めくくってます。
また、Xシリーズの後継モデルについての話題もちらっと出てきます。Xシリーズのような高機能モデルが発売される可能性はあるが、それがウォークマンブランドの製品になるのか、まったく別のものになるのかは、なんとも言えないらしいです。ちなみに、X1000シリーズが発売されたのが2009年4月。かれこれ2年の月日が流れつつあるのですね…。