「携帯AVプレイヤー」カテゴリーアーカイブ

iPod nanoは素材がとてもデリケートなの

iPod nanoの液晶画面に問題浮上–「簡単に傷つきすぎる」と一部ユーザー

nanoに始まった話じゃないとは思いますが、HDDタイプのiPod(miniを除く)は初代から傷つきやすかったですからね…。家の中だろうが外だろうが、目に見えないぐらいの細かいチリというか砂のようなものはあちこちにあるし、汚れを取るためのクリーニングクロスや本体自体にもそういう細かいチリが付いていたりするので、拭くことイコール傷を付けることになったりすることもあるんですよね。

関係ないけど、初代iPodなんかは、アクリルのエッジが鋭角過ぎて、手を切るのではないかと心配だったこともあります。でも、これは世代を追うごとに改善されていきました。ただ、本体の素材自体については世代が新しくなっても大きな変更はないように思います。そういう素材だからこそ、周辺グッズも売れたりするわけでしょうが、ここまでクレームが大きくなってくるとさすがにアップルも見て見ぬふりはできなくなりそうですね。

ちなみに、自分もnanoを使い始めて2週間ほどになりますが、傷が付きやすいことよりもバッテリの持ちに不満があります。最長14時間って言うけどその半分もいけば良い方です。リチウムイオンバッテリーの特性があるにしても、たった2週間の使用ですし、公称値とかなり差があるかなあという印象。個人的にはこちらの改善を強く要求したいっす。

【追記】アップル側からの回答が出たようです。シラー氏いわく、「もしも傷が心配なら、iPod nanoを保護するケースを利用することをお勧めする」とか。やっぱりそういうことなんだ…>Apple、iPod nanoのディスプレイ問題に回答

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新NetJuke同等品がビクターからも?今後のAny Musicの動きに大注目

「高音質配信」を進めるAny Music――ビクターも参入?

iconicon昨日から開催しているAVフェスタのソニーブースとAny Musicブースに、先だってソニーディーラーコンベンションで初披露された新NetJuke(右画像は現行製品)が参考出展されているそうです。さらにびっくりしたのは、同コンセプトの端末がビクターブースにも展示されていたということ。「製品化も含めてすべて未定」ながら、販売されれば、ソニー、シャープ、オンキヨー、パイオニアに続く第5のメーカーとなるそうです。Any Musicの担当者によれば、「ソニー製端末が年末、その他各社も年末から2006年春にかけて新世代機を投入する予定」だとか。てっきりソニー以外のメーカーはAnyMusic対応オーディオ製品から手を引くのではないかと思っていただけに驚きました。さらに驚いたのが、Any Musicの次のステップに「高音質配信」が検討されていること。長い引用で恐縮ですが、

日本ビクターの「net K2」やオンキヨーの「HD24/96」、ソニーの次世代ATRAC「ATRAC Advanced Lossless」(AAL)、ケンウッドの「Superme」、シャープの高速スイッチ1ビットデジタルアンプ、ヤマハの「AudioMaster」などの高音質化技術も同時に紹介されている。(中略)AALは名前に“Lossless”の文字を含むとおり、ATRACにおける可逆圧縮の符号化方式で、ベースとなっているのはATRAC3plus。CDからの音楽情報をまったく損失することなく、30~80%の圧縮率を実現している。AALは基本層(ATRAC3plus/ATRAC3)に拡張層(原音とATRAC3plus/ATRAC3の差分をロスレス符号化した部分)の2層構造となっており、AAL形式のファイルからATRAC3plus(ATRAC3)の音楽データ部分だけを取り出して、対応ポータブルブレーヤーなどに転送することができる。また、AAL対応製品には高音質なAAL形式のままで転送することも可能だ。

とのことで、これで先だっての新ウォークマンのカタログに記載されていた「ATRAC」のみのロゴの意味がわかりました。色々な意味での互換性に不安はあるものの、高音質化の流れは必然だと思うので動きとしては大歓迎。でも各社各様の規格が機器にどう反映され、ポータブルオーディオとどう連携するのかという点も大いに気になります。一番わかりやすいのは、CDからHDDに取り込む際には一つの共通規格が使われ、使うポータブルオーディオにあわせて適切な規格で転送するなんてことができればユーザーがフォーマットを意識しなくてすむと思うのですが…(あくまで音楽配信のみに使われる規格なら話は微妙に違ってきますね)。詳細は今ひとつ理解できませんが、iTunes&iPodというPCベースのソリューションの対抗馬としてAny Music対応製品がその存在感を増したことは確か。個人的には今後の展開に大いに期待しています。

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iPod nanoが各方面にもたらした衝撃とは

フラッシュメモリー採用「iPodナノ」の衝撃、HDDが消える日

iPodナノが見せた小ささと薄さ、軽さは、今後あらゆる製品分野で日本が立ち向かわなければならない競争の訪れを予見しているのかもしれない

ipodnano_125-125.gif大容量フラッシュメモリーの採用で衝撃の薄さを実現したiPod nano。その登場により電機業界には別の意味での驚きが広がっているとか。アップルが高価な大容量フラッシュメモリーを大量に調達できた背景にはSamsungのしたたかな戦略があったということなんですね。大容量化と低価格化が加速すればHDDの需要がフラッシュメモリーに移行。このことは、HDDメーカーが打撃を受けるだけにとどまらず、後発組でも簡単に小型で薄いモバイル機器を作れるようになるということなんだそうです。そこで他社に差をつけるとすれば、「デザインやサービス、そしてブランド力くらいしか残らない」とか。

冒頭、ソニーの辻野コ・プレジデントがiPod nanoを手にしたときにつぶやいたという「薄くて軽い製品は、本当はソニーのお家芸だったはず」というコメントが引用されるなど、随所にソニーのウォークマンビジネスへの取り組みが引き合いに出されており、業界全体というよりソニーにとっての衝撃の方がが大きいのではないかと感じるコラムです。

ソニーは新型ウォークマンで、本体のデザインもデザイナーに一任する異例の開発体制を取った。使いにくいことから不評だったソフトも、最初から作り直したうえで、音楽配信サービスとの連携を強化した。それらは不得手だった領域にまで踏み込まないと生き残れないという、決意の表れと言える。「ウォークマンのブランド力を再構築する」と力を込めたソニーの辻野氏は、iPodナノを手に取り、その思いを一層強くしたはずだ。

そうあって欲しいです。ただ、すべてがクリアできたとしても、最大の関門となる価格の壁がソニーの前に立ちはだかってます。ブランド力と価格競争力を兼ね備えたアップルにどう立ち向かうのか、辻野氏の手腕が問われるのはこれからです。

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ウォークマンAシリーズ開発者インタビュー&発表会イベントレポート

iconiconソニスタのNetwork Music StyleiconにウォークマンAシリーズの開発者インタビュー第一弾と9月8日に行われた発表会のイベントレポートが掲載されていました。前者では新ウォークマンのテーマとHDDタイプのデザインコンセプトについて語られています。HDDタイプのデザインですが、以前のエントリーでクリエSJ33に似ていると書きましたが、そのSJ33のデザインを手がけた森澤さんが担当したとかで、どうやら予想はビンゴだったようです。後者はCMソングにも採用が決まっている英国出身のバンド“フランツ・フェルディナンド”のミニコンサートの様子などが伝えられていました。

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携帯音楽プレイヤー関連ニュースラウンドアップ

【9月5日~9月11日】アップルコンピュータが携帯音楽プレーヤーランキングを独占
日経BPのSales Week 3200。9月第2週(9月5日~9月11日)の携帯音楽プレーヤーの製品別ランキングに関する考察記事。「iPod nano」が初登場で1位と2位を占め、続く3位から5位までアップル製品が占める結果に。ソニーはメーカー別ランキングで2位にランクインしたものの、ウォークマンAシリーズ5機種の発売が11月19日と約2カ月も先のため、発表後即日販売を開始したアップルにシェアを奪われる形となったと記されています。

小型HDDを脅かすフラッシュメモリの大容量化
元麻布春男さんの週刊PCホットラインでは大容量化が進むフラッシュメモリに関するコラム。Samsungのメモリチップが使われているiPod nanoも2年後には16GBモデルが登場する可能性もあるとか。HDDレスのノートPCやPDA、そして携帯電話と、恩恵にあずかれる製品がこれからますます増えそうですね。HDDメーカーにとっては大変な時代になりそうです。

有機ELディスプレー:音楽端末向けの出荷、14倍に急増
米ディスプレーサーチの調査によると、05年第2四半期の世界の有機ELディスプレー出荷台数は約1421万台で、前年同期比82%も増加したそうです。中でも携帯音楽プレーヤー向けが14倍の614万台を出荷し、普及に貢献したとしています。携帯プレーヤーの有機EL搭載比率も42.2%に達したそうです。なお、最も出荷台数が多かったのは、携帯電話のサブディスプレー向け(707万台)。

東芝、1.8型30GB HDD搭載の「gigabeat X30」-「gigabeat」新シリーズ。筐体小型化/液晶大型化
東芝の「gigabeat」新製品が登場。2.4型カラー液晶搭載で、従来機よりも随分とコンパクトに仕上がりました。液晶の比率が増えどちらかといえばPDAっぽい外観に。価格は直販で37,000円。発売は今週末と、新ウォークマンよりも早いです。

アップル、カメラ内蔵型ラップトップを開発か–米で特許申請
iPodビジネスが絶好調のアップルですが、ハウジング部分にカメラを内蔵したポータブルタイプのコンピュータに関わる特許を申請していたのが明らかになったそうです。認定はまだのようで、アップル側は全くのノーコメントとか。PowerBookやiBookの後継機向けなのか、はたまた全く新しい新世代のポータブルコンピュータなのか、今後の動向に注目ですね。

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ソニーディーラーコンベンション視察リポート(2)~新ウォークマン編(2)

ソニーディーラーコンベンション視察リポート(2)~新ウォークマン編(1)の続きです。】

■Connect Player
ソフトがインストールされたPCこそ複数台展示されていましたが、キーボードはカバーで覆われ全く操作ができなかったため説明員の方に口頭で説明いただきました。既報の通り、ウォークマンAシリーズの新機能を支える大きな役割を担うソフトという位置づけのようです。先述のアーティストリンク機能実現のために、基本的なCD情報以外の独自のデータベースを取得する機能を持つほか、ウォークマン本体に蓄積された再生履歴情報を同期、解析することでデータベースが賢くなっていくということらしいです。コクーンチームのトップだった方が関わっているだけありますね。ただ、聞いたところによると、CDからのエンコードはATRACオンリーでMP3には非対応なんだそうです(MP3ファイルの読み込みはできるようです)。それと、ATRAC3 CDとMP3 CDの書き出しも非対応。SonicStage最新版でできるようになったことが、再びできなくなってしまいました。SonicStageとの共存は可能とのことなので使い分けは可能ですが、ちぐはく感じは否めません。他にも色々と説明してくださったのですが、基本的なことでもできそうでできないことが多く、まだまだこれからという印象を受けました。SonicStageなどで構築した過去の資産との互換性などについては質問するのを失念してしまいました。ごめんなさい。なお、無償配布については現在のところ考えていないとのつれない返事でした。(が、販売店向けに配布された年末プロモーションのご案内には…守秘義務契約でこれ以上はまずいと判断しました。お許しを。)

■その他
新製品向けの専用ケースは触れこそしませんでしたが出来は良いと思いました。別売りリモコンにも触れずじまいだし、ドックスピーカーは本体デザインと今ひとつマッチングしていない印象。ウォークマンビーンズは展示があったのかもしれませんが完全に見落としました。MDウォークマンコーナーは誰も寄りついていなかったのが印象的でした。その他、個人的に大注目のNetJukeの次世代機については別立てで書きます。

□新ウォークマンに関する個人的なつぶやき
一通り触った後でも使いにくいという印象は変わらす、最後まで直感的な操作ができませんでした。携帯電話のテンキーで高速に文字入力できる人でデジタルオーディオプレイヤーを初めて使うという人はもしかしたら抵抗無いかもしれませんが、ネットワークウォークマンやiPodをすでに使いこなしている人が乗り換えたいと思った場合は独特の操作感にとまどうと思います。購入の検討をしている方は、店頭などで実機を触ってみることをお薦めします。とはいえ、正式発表後まもない展示のため、11月に発売される時にはソフトとハードを含めた操作系の見直しや改善が施されるかもしれません。自分も触っていたのは1時間にも満たないぐらいですし、話半分に取っていただければと思います。ちなみに、自分はA1000は買うつもりです。A3000はちょっと大きすぎだし、大容量は初代HD1で今のところ充分。手に馴染むちょうど良いサイズだったことも理由です。それと、ソニーのやろうとしている新しい試みに対してもう一度じっくり触った上で再度評価をしてみたいという気持ちもあります。A6xxシリーズは、個人的にはソニスタ限定モデル含め、今回は見送りするつもりっす。気がかりなのはConnect Playerの仕上がり。最終仕様はわかりませんが、今のままだと下手すると総スカンを食う恐れもあるかもしれないのでは無いかと心配です。

【突然のお便り紹介】
タイミング良く、読者のTMDCさんから以下のメールを頂戴しました。

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