「携帯AVプレイヤー」カテゴリーアーカイブ

ウォークマンAシリーズの本当のトピックは転送ソフト

【第2回】 数奇な運命が2メーカーの今後にどう影響を及ぼすか

Aシリーズの最大の訴求点は、映像でも文章でも伝わりにくい「コネクト」という“概念”であった。

デジタルARENAの「ソニーはiPodに勝てるのか? ウォークマンの“One more thing…”探求」の第2回が公開されています。前半はiPod nanoと偶然重なった新製品発表が2社の明暗を分けたとして「ウォークマンはメディア上のプレゼンスで負けた」と表現。後半では、「新型ウォークマンの“One more thing”は、CONNECT Playerによってもたらされる新機能」であり、「ウォークマンAシリーズの本当のトピックは転送ソフト」だとして、アーティストリンク機能を中心にそのインテリジェント機能をざっくりと紹介。次回以降で実際の使い勝手について言及するようです。

問題はこうしたアーティストリンクのデータをユーザーが編集できないことにある。(中略)将来的な販売戦略を持った仕掛けだとしても、これはその性質から言ってユーザーに開放すべき機能だろう。

という記述がありますが、確かにウォークマンに足りないのはユーザー独自のカスタマイズ性のようなものかもしれません。自分も、使えない余計なお世話的な機能を付加したり、お仕着せの使い方しかできない点が面白くないと感じております。そういう意味ではウォークマンもiPodやクリエのようにソフトやハード(周辺機器やグッズ)的にカスタマイズできる楽しみを提案してくれれば、今とは違った評価を得られるのかもしれませんね。ただ、その前に基本ソフトぐらいはまともに動くようにしてもらわないと困りますが…>「ソフトウエアは軟らかい」の幻想(要登録)

【追記】ZDNet JapanにA1000のレビューが掲載されておりました。「本当に求められているのは「アーティストリンク」といったハデな売り文句のための機能ではなく、しっかりした基本性能と、練られた使い勝手のよさだと思う」とか…>本体機能も転送ソフトも刷新──ソニー ウォークマン NW-A1000

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挙動不審なPCアプリが実現するインテリジェント機能

【ソニー インテリジェンス展】ウォークマンAシリーズのインテリジェント検索機能を紹介
【ソニー インテリジェンス展】ソニーが提案するインテリジェントアプリケーションと未来

先週末の二日間、銀座で開催されたソニーのインテリジェンス展で展示されていたウォークマンAシリーズのインテリジェント機能の紹介記事と、同イベントの統括責任者である武藤克巳氏へのインタビュー記事。

インテリジェントアプリケーションというおもしろいものが存在し、ソニーが身近なものとして提供していることを改めて知っていただきたい

のがイベント開催の趣旨らしいですが、ウォークマンAに限って言えば現状では逆効果ではないかと。

実際触ってみないと分からんことってあるんですよ

こちらはITmedia +D Blog、小川夏樹さんの「Gallionic Private Judgment」。このエントリーでは、「実際に触ってみるとリリースの謳い文句の割りに、かな~り使いづらい部分があったりするのが見えてこない」ことがあるとして、一例としてウォークマンAシリーズを取り上げています。

ハードウェア的には無難な作りをしてるんで製品発表会場や発売後に大手量販店の展示モデルなんか触ってみて「なかなか好感触!」ということで購入したとしても、その先にあるCONNECT Playerが「オーマイガッ!」な完成度であることまでは分かりません。再現性のない強制終了や挙動、各種ボタンをクリックした場合、ソフト側で該当処理のプログレスが表示されたり、されなかったり、フォーマットしても終わってるのかどうかも不明・・・(中略)こういった製品としてのトータルでの完成度(ハードとソフト含めた)がリリースや媒体のニュース記事からは見えてこない部分なわけです

機能が中途半端で挙動不審なアプリケーションを使って実現するのがソニーのインテリジェントなんでしょう。それと、メディア側の本音に近いコメントとして以下のような記述もあります。

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バーチャルモバイルエンジンは映像製品でMPEG2とH.264を切り替え可能

エコプロダクツ2005 家電メーカーは省エネ&ローエミッションから一歩先へ

東京ビッグサイトで開催されていた「エコプロダクツ2005」に出展しているソニーブースに関するリポートが各所で掲載されておりますが、中でも注目はウォークマンに採用されているバーチャルモバイルエンジンに関するもの。同チップは消費電力を抑えるというエコ的な側面にフォーカスされているわけですが、

原理的には映像製品においてMPEG2とH.264を切り替えたりといった使い方もできるということで、今後の機能強化が期待されるLSI技術

なのだとか。動画再生対応機器でもソニーが得意とするスタミナバッテリを実現できるかもしれませんね。

ところで、バーチャルモバイルエンジンはMP3用とATRAC用のコーデックを切り替えて消費電力を抑えているそうですが、ATRAC3plusコーデックを開発したソニー技術開発本部の東山恵祐氏のインタビューがリクルートの就職情報サイト「Tech総研」に掲載されていました。興味のある方は是非…>ソニー、Excite技術者を直撃!!音楽配信に生きるスキル

以下、プチつぶやき。

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ZEN VISION:Mレビュー~DivX対応でiPodと差別化

ビデオiPodへの挑戦状? DivX/WMV対応30GB HDDプレーヤー クリエイティブメディア 「ZEN VISION:M」

週刊 デバイス・バイキング。iPod 5Gに激似のクリエイティブメディア「ZEN VISION:M」レビュー。GUIがiPodに似ていると思ったら、UI関連の特許を持っているのはクリエイティブメディアの方だったんですね~。さておき、iPod用のH.264ファイルやPSP用のH.264、ファイルコンテナがMP4系のMPEG-4の転送はできなかったとか。対応する動画の種類の豊富さはHMP-A1をもしのぐものの、転送できるファイルにはなにかと制限があるようです。ただ、「PC用途では人気の高く、過去の資産も多いDivX系のファイル再生に対応したという点は非常に大きな差別化ポイント。また、解像度/ビットレートにおいても720×480ドット/3Mbpsまでと、かなり対応範囲が広いのも重要」とか。

HMP-A1がディスコンになってしまった今、ソニーのポータブルビデオ再生機器はPSPオンリーになってしまいました。コネクトカンパニーがコンバージェンス戦略について明言しているのが救いなのですが、ウォークマン以外の製品について開発が進んでいるのかすらわからない状態。プレゼンのスライドにはHMP-A1が載っていたので期待はしたいのですが、内部的にはそれどころじゃないという感じなんでしょうか…。

個人的にはPSPとHMP-A1を足して2で割ったような、できればPIM機能付きの、ワイヤレス通信(Wi-Fi/Bluetooth)対応マルチAVプレイヤーなんてのが出てきたらうれしいのですが…。

(ああ、クリエが復活してくれれば…。)

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スティックタイプのウォークマンAシリーズ向けアップデートプログラム

NW-A605/A607/A608本体ソフトウェア アップデートプログラムのご案内(パーソナルオーディオカスタマーサポート)

ソニーのパーソナルオーディオカスタマーサポートが、スティックタイプのウォークマンAシリーズ(NW-A605/A607/A608)本体ソフトウェアアップデートプログラムを提供していました。本体ソフトウェアバージョン「1.00」以下が対象でバージョンが「1.01」になり、アップデートにより以下の不具合が改善されるそうです

・USB充電ACアダプター、USB充電カーバッテリーアダプター、またはスタンバイ/休止状態のパソコンで充電後、電池の持続時間が短くなってしまうことがありました。
・「NO DATABASE」、「NO DATA」という表示が出た後、パソコンに接続しても、機器が認識されないことがありました。

…(ノーコメントで)。

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世界初、ワンセグ/地上デジラジオ/アナログFM受信対応の携帯端末がピクセラから

ピクセラ、世界初のワンセグ/地デジラジオ受信可能な携帯端末

ピクセラは、移動体向けの地上デジタルテレビ放送「ワンセグ」と、地上デジタルラジオ、アナログFM放送の受信に対応した携帯受信機を開発したと発表。2006年5月頃に発売予定で直販サイトで販売するそうです。ワンセグ放送と地上デジタルラジオの受信に対応した機器で具体的な発売予定が発表されたのは世界初とか。

本体は2.17inch QVGAカラーTFT液晶搭載でストレートタイプの携帯電話っぽいイメージのデザインですね。バッテリの保ちや値段についての記述が無いのが気になるところですが、なによりも見たい、聞きたいと思う番組が提供されるのか、それが一番のネックかもしれませんね…。