「ソニー全体」カテゴリーアーカイブ

ソニー、Hi-MDウォークマンなどにもC言語設計を適用

ソニー、 薄型テレビやHi-MDウォークマンにもC言語設計を適用

電子機器/LSI設計技術に関する展示会の併設セミナーで、ソニーのSoC(system on a chip)開発におけるシステム・レベル設計の適用状況が明らかにされたそうです。42インチ型の薄型テレビ「KDE-P42HVX」のほか、DVDカムコーダやHi-MDウォークマンなどにも、C言語ベースで開発したSoCを搭載しているそうです。

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守るべき技術と、採用すべきオープンな技術

昨日発表されたソニーの2004年度第3四半期決算に関するニュースが多くのIT系メディアで取り上げられていました。

ソニー、2004年度第3四半期決算。PSPは51万台出荷<-「音楽コーディックには戦略的な誤りがあった」”というAV Watchのニュースでは、

守るべき技術と、採用すべきオープンな技術をどう選択するかという点で混乱があった。パソコンの世界ではMP3が多くのユーザーが利用しているのにも関わらず、なぜ、ソニーはこれを採用しないのか、というのはユーザーの視点からみれば当然の問題提起だが、これをやっていなかった反省がある。結果として、ビジネスにネガティブなインパクトを与えた。もっとユーザーの目線に立ち、採用すべきオープンな技術と、守るべき独自の技術を見極めることが必要だ

という井原副社長のコメントが掲載されていました。事実上のATRAC3敗北宣言ですかね…。内部的には敗北は認めたくない人もいるのでしょうけど、規格をどうこう言う前にウォークマンの成功体験にいつまでもおごりつづけ、新しい音楽体験をユーザーに提示できなかったことが一番の敗因だと個人的には思います。

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ソニー、10-12月期の連結業績を発表~主力のエレクトロニクス部門の不振が響く

ソニーの10-12月期、連結営業益13%減――エレクトロニクス部門23%減

ソニーが2004年10-12月期の連結業績を発表。本業のもうけを示す営業利益は前年同期比13%減の1382億円だったそうです。ソニーの「2004年度 第3四半期 業績説明会」資料はこちら

販売価格が大きく下落したエレクトロニクス部門の売上高は1%減だが、原価率が価格下落の影響を受け悪化し、同部門の営業利益は前年同期に比べ23%減少した。税引き前利益は5%減の1492億円。純利益は55%増の1438億円だった。

とか。デジタル家電の価格下落が進み、主力のエレクトロニクス部門の不振が響いたとしています。出井会長の、「エレクトロニクス商品の競争力強化を、改めて経営の最重要課題として認識している」というコメントも目を引きます。

説明会のプレゼン資料にざっと目を通した段階ですが、またまた蜘蛛男に救われたところも多かったようで…。ソニ☆モバ的にはオーディオ事業の落ち込みが特に目を引きます。今後の改善施策に「コネクトカンパニー」のことが取り上げられていますが、ソニーのオーディオ事業の復権に向け組織が一丸となって頑張って欲しいものですね。

日本人としてソニーには世界に誇れる超大型商品を出してほしい

業績下方修正のソニーは“ミニショック”状態

先週、ソニーが2005年3月期の連結業績見通しを下方修正したことを受けた市場の動きを解説。すでに他のメディアでも報道されていましたが、主力ハイテク銘柄へのマイナス波及はほとんどみられず、「ソニーのひとりミニショック状態」だったのは周知の事実です。ソニーが株式市場に与える影響が無くなったとするアナリストのコメントがここでも紹介されていますが、ここでは準大手証券アナリストのコメントに注目。

(ソニーには、)往年のウォークマンのような、現在でいえば米アップルコンピュータのiPodにあたる超大型ヒット商品がもう何年も出ていないことに尽きる。一般消費者のブランドへの受け止め方のなかには、商品への基本的な機能、品質への信頼はもとより、ソニーに対して日本人として「世界に誇れる超大型商品を出してほしい」という期待を持ち続けていたが、これにこたえていないということだ。これがソニープレミアムのはげ落ちを加速しているのではないか

まさに、今のソニーは過去に培ったブランド力だけで、かろうじて持ちこたえているのでしょうね。
日経BPの連載にもあるとおり、ソニーは再生に向けて走り始めたばかり。取り組みが成果となって現れるのがいつになるかはわかりませんが、まだまだソニーという会社に夢を持ち続けているファンも多いと思うので、再起をかけて頑張って欲しいとエールを送っておきます。

米Transmeta、トランジスタのリーク電流を抑制する電力制御技術をソニーにライセンス供与

Transmeta社、リーク電流削減技術をソニーにライセンス供与

米Transmetaは、トランジスタのリーク電流を抑制する電力制御技術「LongRun2」をソニーにライセンス供与したそうです。ソニーは、90nmプロセスを「スゴ録」や「PSP」の基幹LSIの量産に適用。半導体製造技術の微細化ととも増大するリーク電流への対策が急務となっていたとか。なお、Transmeta社からライセンス供与を受けるのは、NECエレクトロニクス、富士通に続いて3社目とのことです。

SPEが携帯電話向けコンテンツ事業に力を入れる理由

携帯コンテンツに参入するソニー・ピクチャーズの狙い

ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが昨年末に携帯電話向けのコンテンツ事業に本格参入したことをうけ、参入理由や新サービスの狙いについて同社事業開発バイスプレジデントの福田淳氏にインタビューしています。

参入の理由として、第3世代携帯電話の登場で動画展開が可能になったため、映画会社として押さえておく必要があると考えたとコメント。また、目だけで楽しめる読み物としてコミック配信に注目しているそうです。動画もストリーミングではなく、ダウンロード形式を採用とか。「いつでも好きなときに好きなものを見られるのがダウンロード型コンテンツの強みだ」とする同氏のコメントには共感できます。