「業界動向」カテゴリーアーカイブ

まだまだあったCESの変わり種モバイル機器

CES2006番外編 会場で見つけた新デザインと新技術~ 今年から来年へのトレンドを探る ~
小寺さんの週刊「Electric Zooma!」。DVB-H受信可能な携帯電話、フルキーボード搭載携帯電話などに混じって、SigmaDesignsのポータブル機のリファレンスボードに無線LANが搭載されていたとか。

【2006 CES Vol.10】Sans Expoの会場で見つけた、ちょっと便利そうなもの、変なもの
ASCII24。ベンチャー企業やアジア系企業などのブースで見つけたちょっと便利そうなモノや一風変わった展示物を紹介。HDDに加え、CF、メモリースティック、SDカードト、xDピクチャーカードなども利用可能なオーディオプレイヤー、第5世代iPodにも対応した3Dヘッドマウントディスプレー、ソニーのロケフリTVのような機能を持ちチューナーで受信した映像をネットに配信できる製品なども展示されていたほか、短距離無線技術のZigBee Alianceブースも設置され、iPodや携帯電話機などを無線で連携させる機器も展示されていたようです。

国内で放送と通信の融合を旗印に色々な動きが活発化していますが、ケータイのワンセグ端末化の動きとあわせて、ポータブルAVプレイヤーの無線LAN対応は今年は大きな注目を集めそうですね。もちろん、こういった流れに対してソニーがどう動くのかにも注目です。

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HDD、大容量化とワイヤレス化によるアクティブストレージに注目

【CES続報】2007年,0.85インチ型HDDは10Gバイト,1インチ型は15Gバイトに(Tech-On!・要登録)
フラッシュメモリに追い越されそうなHDDですが、その容量は2006年も拡大を続けるだろうというニュース。東芝が2007年に10GBの0.85インチHDD投入すると発表。1インチ型HDDを手掛ける米Cornice社は、8GBと10GBの製品を発表。8Gと10Gの1インチ型HDDを量産している米Hitach Global Storage Technologies,も後継機種として15G程度の容量を目指している模様。

【Seagateブース編】世界初のワイヤレスUSB対応HDDをデモ
CESのSeagateブースでは世界初のワイヤレスUSB対応HDDが展示され、ポータブルHDD側の動画ファイルをワイヤレスUSB経由で転送しノートPCで再生というデモを行なっていたそうです。ストレージに記録されている情報を、いつでもどこでも気軽にアクセスできるようにしようというコンセプト「アクティブストレージ」もユニーク。ストレージのユビキタス化と言い換えても良いそうです。

HDDも小型化と大容量化が進み、そこにワイヤレス対応がプラスされるとなれば、ポータブル性能に磨きがかかるというもの。まだまだフラッシュには負けないぞという意気込みが伝わってきます。ポータブルAVプレイヤーへの応用も期待されますね。

HDDといえば、ソニーが発表した「DCR-SR100」は同社初のHDD搭載機。30GB HDD搭載で、高画質モードで7時間、長時間モードで21時間録画可能。USBでパソコンにつなげば録画した内容を簡単にDVDに保存できるそうです。日本での正式発表が待たれますね~>【CES続報】ソニーはHDD,Samsungはフラッシュ,記録媒体を内蔵するビデオ・カメラ(Tech-On!・要登録)

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2006年は「V」の年?~Tivo、Viiv、Vod

CESが閉幕。活気ある4日間だったようで、IT系メディアの報道も活発でした。中でも昨日エントリーで取り上げた「ホーム・ネットワーク」をめぐる各社の陣取り合戦は今年特に注目したい動きの一つです。関連報道も多く、Tivo、Viiv、Vodなど「V」のつくキーワードが多く見られるような気がします。やはり今年のトレンドはテレビやビデオを含むビジュアル寄りってことなのかもしれません。

CES――今年の主役はメディア企業とスターたち

ソニーCEOのサー・ハワード・ストリンガーは、最近のメディアとテクノロジーの緊張関係を次のように表現した。「コンテンツとテクノロジーは奇妙な親密関係にある。切っても切れない」エンターテインメントとテクノロジーのバランスを崩した場合の破滅的影響を同社より認識している企業はほとんどないだろう。

拡張を続ける米国のデジタル放送サービス~ TiVo、XMの最新動向を探る ~(小寺さんの週刊「Electric Zooma!」)

Viivマシンでもそうだが、PC側のプラットフォームとなるTiVo Desltopというアプリケーションに、TiVoのユニークIDを入力しておく。そのPCを使ってポータブル機に転送すれば、ポータブル機側では再生時にIDなどを入力することなく再生が可能。基本的には、管理技術としてのDRMに頼るのではく、フェアユースという、言わば運用方法による解決方法として、今後日本でも参考になる部分は多い。

「デジタル・ライフ」商戦に走り出した米家電業界――今年のCESを総括する【CES】

今年のCESでは、米国市場を狙う家電メーカー各社は、ここ数年は既存商品にホーム・サーバー機能を乗せながら、WMC/VIIVを中心とするホーム・サーバーの商機を待つ状況になっている。

【麻倉怜士CES報告9】ソニーのロケーション・フリーがPSPに載って(要登録)

PSPの次は,携帯電話機がロケーション・フリーになる予定だ。今回のCESには間に合わなかったが,近々お目見えすると思われる。そしてソニー流に言えば「ウォークマン・テレビ」も,将来の出現は確実だ。

「どこでもロケフリ」から「SonyReader」、「PSPとつながる家電」まで

また、このネットワークに参加していたVAIOにはXMB(クロスメディアバー)をインタフェースとして採用したDLNAクライアントソフトがインストールされていた。つまり、PSP/スゴ録/BRAVIA/VAIOのインタフェースがすべて統一されているわけで、こうした利用に際しての利便性は飛躍的に高まるだろう。

Jobs氏は明日「AppleViiv」を発表するだろう

2005年秋,デジタル・テレビ放送のコンテンツは,DTCP-IPを使うのであれば,ホーム・ネットワーク内で再配信できるようになったのである。 デジタル・テレビで再生するコンテンツ(特にHDコンテンツ)の配信メディアは,インターネットだけではない。HD DVDやBlu-rayといったパッケージ・メディアも重要だが,それ以上に重要なのは,やはりデジタル・テレビ放送であろう。Viiv対応メディア・パソコン(Intel Mac機を含む)であれば,デジタル・テレビ放送のコンテンツを録画し,それをホーム・ネットワークに配信できる。これは大きなアドバンテージである。

ビデオオンデマンド、課題も競争もいっぱい

デジタル放送ケーブルテレビ加入者のうち、VoD を実際に利用したことのある人たちは、それをデジタルケーブルサービスの中で最も価値ある機能だと高く評価している

UWB 技術を利用した高速無線ビデオ配信、自動車にも

Bluetooth などの近距離無線技術は、携帯電話機などへの応用に適している。それよりもデータ転送速度が100倍も高速な UWB は動画などに適しており、MPEG2 フォーマットの動画や高品位テレビ (HDTV) のストリームを無線でリアルタイムに転送できる。テレビゲームも、自動車内における UWB 利用として有望分野の1つだ。

【コラム】IT資本論 第95回 e-戦略論(4) ゲーム理論的発想を活用する

デジタルコンテンツ自体の内容(付加価値)にも様々な差別化が考えられる。TV放送で言えば、ドラマはパッケージとして完成されたものを毎回視聴するサービス形式である。しかし、ネット上では、これに様々な付加価値をつけることができる。

米国と日本の温度差こそあれ、デジタルコンテンツとそれをを供給するネットワークサービス、さらにそれを動かすハードウェアの三位一体が新たなライフスタイルを生み出してくれることを期待したいです。色々な課題もあるようですが、据え置きもモバイルも関係なく、自分が見たい(聞きたい)コンテンツを時間や場所に縛られることなく楽しめるようになって欲しいものですね。

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ソニーに必要なのは農耕民族的なアプローチ?

日本式で行こう!

新年1発目の本田雅一さんの「週刊モバイル通信」。盛田ソニーに敬意を表するアップルのジョブズ氏は日本企業的なきめ細やかさと米国企業の合理主義をうまく融合しているというくだりもありますね。個人的に一番目を引いたのが以下のくだり。

昨年のサービストレンドの一つが緩やかなものからタイトなものまで、ユーザー同士あるいはベンダーとユーザーとの関係を強化するコミュニティ機能だったとするなら、そこに”日本式”の入り込む余地はある。領地を取り合う、プラットフォーム化から利益を上げる狩猟民族的手法でやり合うのではなく、畑を耕すがごとくよい環境を作り出し、ユーザーの心地よさを演出する農耕民族的なアプローチを突き詰めることができれば、日本以外の文化にも入り込めるはずだ。

以前のソニーなら未開の大地に真っ先に足を踏み入れ道を造り、後から他のメーカーがその回り開拓するというか、外堀を埋めていくようなイメージがあったのですが、昨今のソニーには開拓精神が足り無いどころか、その畑を荒らそうとしているのではないかと思えることすらありました。そんな負のイメージを払拭する、思い切りの良い、攻めの戦略を今年のソニーに期待したいです。

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デジタル家電はWebサービス型に

「デジタル家電は今後,Webサービス型になる」--米UIEvolution社CEO(要登録)

現在のデジタル家電はすべての機能が最初から盛り込まれた完成品ですが,将来は後で新しい機能が加わったり,ガラッと変わったり,ユーザーの好みに応じて自動的にカスタマイズされるといったサービス提供が当たり前になる。(中略)よいサービスを提供することで,ユーザーを離れがたくできるのです。自分向けにカスタマイズし,蓄積したデータがあると,ユーザーは次に別のメーカーの製品を選べなくなる。iTunesは自分のパソコンの中にデータをためていますが,今後はサーバ側にデータをためてくれるようなサービス付きの製品も出てくると思います。そうなれば,なおさら離れにくくなる。

ベンチャー企業CEOが語るネットワーク家電の今後。Webサービス型のデジタル家電はいつ頃成功を収めると予想するかという問いに、すでに「iPod」が成功しているとして、iPodは直接インターネットに繋がらなくともiTunesのアップデートによってiPodの機能をトータルで改良、強化していると説明してます。

オーディオやビデオのファイルをネットワーク上にある個人のオンラインストレージにストックしておいて、ネットワーク接続に対応したデジタル家電やパソコンから出先からでも利用できる。これぞ真の「ワンソース・マルチユース、ロケーションフリー」って感じでしょうか。

ハードありきの時代からサービスありきの時代に。ソニーは、ソニスタやSo-netが独自のネットワークサービスを数多く手がけていますが、肝心のハードとうまくシナジーしていない感じがします。モノづくりの精神はハードだけにあらず。カタチにならないソフトやサービスにだってソニーらしさを発揮できるはず。久多良木さんには先見の明があるし、CONNECTそのものの理想だって決して間違っていないと思う。あとはやり方。あなた方ならできる。もとい、あなた方にしかできない(と思いたい)。がんばれ、ソニー!

(下にあるような厳しい現実もあるけど、それを乗り切った先に明るい未来が開けるさ…)

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IT系メディアの2005年総括記事あれこれ

IT系メディアの年末恒例企画があちこちに。そこでのソニーの話題をピックアップしてみました。

2005年PC Watchニュース記事年間アクセスランキング
クリエの新機種投入を終了が4位、バイオtypeTが5位、バイオtypeBが12位、バイオtypeS/Aが13位。次点でMDをPC用ストレージにするUSBドライブ。

2005年AV Watchニュース記事 年間アクセスランキング
3月発売のウォークマンスティックが2位、ウォークマンA発表時のコネクト戦略絡みが5位、PSPのWebブラウザ対応と動画配信サービス絡みが7位、PS3初公開が10位、ウォークマンスクエア「NW-HD5」が16位、PSPのボタン不具合が次点。

AV Watch 2005年10大ニュース 結果発表
米ソニーBMGのXCP問題が7位。PS3にブルーレイ搭載が9位、PSPのAV機能が15位、「HDR-HC1」などのHDVカメラ人気が18位、テレビ事業が大幅赤字が20位、CCDの不具合が22位、BRAVIAブランド一新が24位、Xビデオステーションが25位、ウォークマンA発売が32位、

2005年のブロードバンド事情を振り返る(Broadband Watch・清水理史さんの「イニシャルB」)
PSP向けの動画配信サービス「Portable TV」のほか、個人的に最大に注目したのが「ロケーションフリー」とか。

読者が選ぶ ケータイ of the Year 2005 結果発表(ケータイWatch)
W31Sが10位、premini-IIが13位、W32Sが21位、RADIDENが28位。少なっ!W-ZERO3ダントツトップがちょっと怖い。

年末特集:2005年にもっとも読まれた記事を発表!(CNET)
会長兼CEO就任前に掲載されたストリンガー氏のインタビューが3位、ソニーBMG問題が14位。

05年ゲーム市場:DS一人勝ち 次世代機競争で業界再編へ(MSN毎日インタラクティブ)
NDSとPSPの新型携帯ゲーム機の躍進が目立った年ながら、ソフトは大作ゲームの不在もあって低調。PSPソフトはPS2の焼き直しが多く苦戦するも、ゲーム機以外の使われ方に注目が集まったとか。

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