「業界動向」カテゴリーアーカイブ

ソニーの有機ELテレビがMM総研大賞受賞~日本のものづくり力を代表する製品

「MM総研大賞2008」実施と審査結果のお知らせ(MM総研)

MM総研が、IT分野で積極的に新商品、新市場の開拓に取り組んでいるベンダーを表彰する「MM総研大賞2008」の大賞および最優秀部門賞、ものづくり優秀賞、話題賞を決定し、その結果を発表。最終選考は、石田晴久東大名誉教授を委員長とする審査委員会の厳正な審査のもと行われ、ソニーの有機ELテレビ「XEL-1icon」が大賞に決定したそうです。また、同製品は「ものづくり優秀賞」にも選定されています。

iconicon有機ELは薄型テレビの次世代ディスプレイとして、また、その他の幅広い応用製品への展開など、今後の普及も期待されており、日本のものづくり力を代表する製品としての高い評価も含め、選考対象の全14商品の中で最高の評価に値すると判断したとか。

なお、ブルーレイディスクレコーダー部門では松下のDIGA「DMR-BW900」が、ユビキタス端末部門ではアップルの 「iPod touch」が最優秀部門賞を獲得しています。レコーダーがなんでBlu-rayだけに絞られているのか、ユビキタス端末の定義、そしてこの賞の権威がどれほどあるのか、今ひとつよくわかりませんが、ともあれ、XEL-1が日本の製造業パワーを象徴する製品として高い評価を得たことは意味のあることなんでしょうね。

【追記】富士キメラ総研の調査によると、有機ELは2010年頃から徐々に市場が拡大すると予想。2012年には300億円規模になると予測しているとか>有機ELテレビ市場は2012年に’07年の100倍に

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ソフトメーカーとハードメーカーが一緒に日本のデジタルエンタメを考える団体

DEGジャパン設立。Blu-ray立ち上げに各社が連携-「日本ならではのデジタルコンテンツビジネスを」

ソニーを含む国内ハードメーカーとSPEを含むコンテンツメーカーなど27社が、デジタルエンターテインメントに関する意見交換や情報発信を共同で行なうための団体「デジタル・エンターテインメント・グループ・ジャパン(DEGジャパン)」を設立し活動を開始したそうです。当初はBlu-ray Disc(BD)が中心になるようですが、それに限ることなく、次世代デジタルエンタメの普及活動や宣伝、市場調査、情報交換などを行なう予定とか。なお、広報部会の部会長にはソニーBD戦略室の島津室長が就任なさってます。

一番大事なのはハード(メーカー)とソフト(メーカー)が一緒に勉強する場ができたこととか。日本ならではの特別な環境があり、日本ならではの可能性を追求していくそうです。「携帯電話なども含めてデジタル機器、技術のコンバージェンスを日本のコンテンツプロバイダと一緒にやっていきたい」とのコメントから、パッケージメディアにとらわれない、コンテンツ供給スタイルについても模索していくような感じですね。

自宅では大画面のHD映像で、出先ではポータブルAVプレイヤーでH.264 AVCクオリティで。ソニーがCESでデモした「ポータブルコピー」のような仕組みを、PS3だけでなくBlu-rayレコーダーやBlu-rayドライブ搭載PCで利用できるようになると面白そうなんですけね。ワンソースマルチユースって訳じゃないけど、ハード・ソフトメーカーが結束すれば、マネージドコピーの仕組みを含め、実現できるんじゃないでしょうか。一粒で二度美味しい、というだけでも随分違うような気がします。ダビング10の話もちゃぶ台がえしで振り出しみたいだし、「日本ならではの特別な環境があり、日本ならではの可能性を追求」するという意味では、無くはない話のように思えるのですが…って、根本的に考え方間違ってます?

Blu-rayと言えば、「ブレードランナー ファイナル・カット」が本日発売ですね。北米版の方が魅力的でしたが、購入手続きが面倒だったので、結局国内盤を注文してしまいました。昨日、発送通知が届いたので本日中には手元に届くことでしょう。LDとDVDで何度も見ていますが、ハイビジョンクオリティで見るBRは初めて。今から楽しみです。ちなみに、ワーナーが初回版に特典を同梱しわすれたらしく、個別対応で発送することを発表したようです。>ワーナー、「ブレードランナー」Blu-ray初回版に特典カード同梱されず

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1億回以上の書き換えができるNAND型フラッシュメモリーの性能向上技術

産総研実証 NANDフラッシュメモリー性能向上技術 書き換え能力1億回超える

FujiSankei Business i.のニュース。業技術総合研究所(産総研)というところが、NAND型フラッシュメモリーの性能が大幅にアップする技術を開発。半導体のデータの書き換え回数が1億回以上の同メモリーの実証に成功したとか。微細化技術の進展にもつながり、携帯電話や音楽プレーヤーの小型化の実現も期待されているそうです。

従来は約1万回だそうですので耐久度が1万倍アップって事みたいです。スゲー!ウォークマンも完全にメモリータイプが主流になってしまいましたので、こういう技術の登場は作り手側にとってもウェルカムなのではないでしょうか。

SSDも市場が12年には7267億円と07年の11倍に拡大すると予測されてます>記憶装置「SSD」世界市場、2012年に11倍に拡大・民間まとめ

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BluetoothとWi-Fiが合体?~ワイヤレス伝送規格関連トピック

Bluetoothが無線LANに対応 – 高速化を実現へ

Bluetoothの標準化団体「Bluetooth SIG」が、Bluetoothと無線LANの両方に対応した物理層をもつBluetoothの新アーキテクチャ「Alternate MAC/PHY」を発表。物理層を無線LANに対応させることで、通信の高速化を図るとか。大量の写真をプリンタやパソコンに転送する場合など、既存のBluetoothでは時間がかかりすぎるため、大容量のファイルを扱うときのみ高速な無線LANを用いるようにするそうです。なお、UWB採用については後回しで、まずは技術的に安定している無線LANを採用。将来的にはUWBを含む3つの無線伝送に対応する予定とか。

Bluetooth機能と無線LANがひとつになるというイメージがいまひとつわからないのですが、要はワンチップで両方に対応するという理解で良いのですかね…。

Bluetooth 機器の所有者は5人に1人程度、約4割は「聞いたことがない」

iconiconモバイラーにはなじみの深いBluetoothですが、一般的な認知度はいまだに低いんですね。auが「ワイヤレスミュージック」として訴求しようとしているのも「Bluetooth」という言葉だけでは何も伝わらないからですもんね。

デジモノ家電を読み解くキーワード:「ワイヤレス伝送」――HD映像もワイヤレスの時代

ハイビジョン映像ですらワイヤレスで伝送する時代ですが、大容量データ転送用のワイヤレス通信規格にも色々な種類があって、理解するのも一苦労ですね。ソニーには、ロケフリ Home HDのような、規格そのものを意識せずに使ってもらえるモノ作りに期待したいです。

ロケフリHome HDといえば、ソニードライブで「LF-W1HDicon」の体験モニターを募集しています。体験期間終了後、取材が入り体験モニター記事としてプロモーションコンテンツとして掲載させるとか。条件が合う方は応募してみてはいかがでしょうか>『LF-W1HD』 体験モニター募集

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巻き取り可能なディスプレイ搭載の携帯端末が年内発売に

巻き取り式ディスプレイ付き携帯、2008年半ば発売へ

readius.jpgPhilipsからスピンアウトしたPolymer Vision社が開発した、世界初の巻き取り式5インチディスプレイ搭載の携帯端末「Readius」の製造がスタート。年内に発売されるそうです。電子読書を楽しむための端末らしいですが、通常の音声通話や、3G携帯電話網を介して高速データ通信でインターネットにも接続できるとかで、iPhoneやAmazon Kindleとの競合が予想されるそうです。

もしもし、Sony Readerは?というツッコミはさておき、こういうギミックに弱いです、自分。どうせ、日本語は通らないんだろうなあ。でも、触ってみたいなあ…。

曲げられるディスプレイといえば、ソニーの「有機TFTによるフルカラー有機ELディスプレイ」も忘れちゃいけません。動画を見た感じ、上の「Readius」のような曲げは難しそうですが、ソニーならではの使い方を期待しております。(モバイル系で是非!)

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祝、Bluetooth 10周年!~今年はA2DP対応ヘッドホンがブレイクする?

誕生から10年を迎えたBluetooth技術

Bluetooth通信技術が誕生して今週で10年を迎えるとBluetooth SIGが発表したそうです。誕生から現在までで、約15億台のBluetooth機器が出荷されているとか。なお、昨年には超低電力Bluetoothの仕様策定も開始。今年にはそれらの試作機が登場する予定で、2009年前半にも製品版が投入される見込みとのこと。

【麻倉怜士CES報告1】主催者ブリーフィングで分かったデジタルの四つのトレンド

こちらは麻倉怜士さんのCES2008レポなんですが、メディアブリーフィングでしめされた四つのデジタルトレンドではなくて、今年ヒットすると予想されている商品のスライドに注目。1位がBluetoothのA2DPプロファイル対応ヘッドユニットだそうです。

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近年のソニーはバイオ、PS3、Rollyはもちろんオーディオ製品でもBluetoothへ強くコミットしていますよね。昨年暮れにひっそりと新製品情報が掲載された、「DRC-BT15Picon」も間もなく発売されますね(今年一発目のソニー製品購入になりそう)。mylo2がBluetooth非対応なのが重ね重ね残念ですが、CESでも流行ると言ってるわけですので、次のステップとしてはウォークマンへの内蔵などにも期待したいですねー。

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