「テレビ・ビデオレコーダー」カテゴリーアーカイブ

Blu-rayディスクドライブがバイオtype Tに搭載される日が近い?

ブルーレイディスク用など、記録・再生光ディスクドライブの薄型設計とコストダウンを可能にする光集積デバイスを開発(Sony Japan)

ソニーは、Blu-rayディスク用など記録・再生光ディスクドライブ向け光集積デバイス(以下レーザカプラ)を日亜化学工業と共同開発、年内を目処に量産化すると発表。独自の高効率1ビーム光学系採用により、2層メディアでの信号読み出しを最適化し、より安定的な記録/再生を可能にするドライブやオプティカルピックアップの設計を実現。また、有機系メディアにも対応。加えて、厚み3mm未満という業界最薄の本体の実現により、Blu-rayディスク向けドライブの更なる薄型化と一層のコストダウンに貢献していくとか。

有機EL搭載ならポータブルBlu-rayディスクプレイヤーもあり?バッテリに難ありかもしれないけど…。また、type TのようなモバイルPCにBlu-rayディスクドライブが搭載されるのもそう遠く無さそうですね。SSD+Blu-rayなんて構成も出てくるのでしょうか。

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次世代レコーダー市場でBlu-ray陣営のシェアが96%~将来はネット対ディスク?

次世代DVDレコーダー、BD陣営シェア96% ソニー・松下が2強

iconiconBCNが昨年10~12月の次世代DVDレコーダー販売シェアを発表。ソニー(台数:59.6%、金額:58.1%)、松下(台数:27.0%、金額:31.6%)、シャープ(台数:9.6%、金額:7.3%)、HD DVDの東芝(台数:3.8%、金額:3.0%)の順で、BD陣営に属する上位3社の合計は台数で96.2%、金額で97.0%となり、BD vs. HD DVDという構図で見た場合はBDの圧勝としていました。機種別では、ソニー「BDZ-T70」がトップで3位までをソニーのBlu-rayディスクレコーダーiconが占めたとか。

また、同市場について、当面は順調な需要が見込めるが中長期的には分からないとして、「今後はネット対ディスクという競争の軸になる。日本のメーカーがどういう答えが出せるかがカギになる」とBCN幹部は締めくくっています。

【追記】タイミング良く、こんなインタビュー記事が掲載されていました>ソニーが考える“価格競争後”のBlu-ray Disc事業

HDD 内蔵型 DVD レコーダーの2割はテレビ録画では DVD への保存機能が使われない

こちらはテレビ番組の録画機器の利用状況に関するアンケート結果。普段、テレビ番組の録画を行っている人は、66.0%で3分の2のユーザーが録画を行っているそうです。手持ちの機器メーカーは「パナソニック」の27.9%、「ソニー」と「東芝」が同数で21.6%、「シャープ」19.8%。また、主流のHDD内蔵型DVDレコーダー所有者が録画した番組をHDDからDVDに保存する割合は、1~2割が48.9%で最も多く、3~4割が10.9%。ただし、「まったく保存しない」との回答も20.7%を占めており、2割のユーザーはDVDへの保存機能を使っていないことが明らかになったようです。

我が家のレコーダーの現状で言えば、1割も保存対象になっていません。ただし、スゴ録のお出かけ機能でPSP/PS3にムーブして保存しているモノを合算すると2割ぐらいになるのかな…。HD映像を記録できる次世代ディスクとSDクオリティの現行のDVDでは保存の意欲も異なるとは思われますが、現実はやはり見たら消す派が圧倒的に多いのかもしれませんね。

次世代ディスクについては、ワーナーのBD一本化が決定打となりBD陣営勝利との声が多いようですが、国内のアクトビラやアップルが本気で取り組み始めたネット経由のレンタルビジネスの存在感も無視できません。実際、Stage6などのサイトではHDクオリティの動画がビシバシアップロードされてますしね。BCN幹部の言う「ネット対ディスク」という競争が現実味を帯びる時期はそう遠くないのかもしれません。>MacWorld Expo 2008の真打ちはApple TVだった1-Clickで「ダイ・ハード」を入手! 使って分かった「iTunes Movie Rentals」

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ソニーの液晶テレビが今年度に全世界で1000万台出荷を達成

【麻倉怜士CES報告10】ソニーの液晶テレビ,遂に悲願の「全世界1000万台」達成

iconiconソニーの液晶テレビが2007年度に全世界で1000万台を達成することが確実になったとか。トリニトロンの時代も1000万台は達成しておらず、感慨深いものがあると同社テレビのマーケティング戦略を統括する澤村氏が述懐しています。とはいえ、世界一の座を獲得しているのはSamsungでソニーより三割は多いとか。Samsungの液晶テレビがデザイン的に高く評価されているヨーロッパ市場攻略が今後のソニーの課題であり、そのためにテレビのデザインを革新し、大幅に台数を伸ばすとしていました。

ハードとしてでなく、メディアとしてのテレビの現状はどうなのか。こちらでは若者のテレビ離れ、米国に遅れるオンデマンド化、ブラックジャーナリズムなどの話を交えて解説。一部の勘違いなAV機器評論家たちに毒されたAV機器雑誌が面白くなくなり、多くが消えていったなんて記述もあります>メディアは危うきに遊ぶ – 思索の副作用

日本もアクトビラでオンデマンド化に向けて頑張っているようなんですが、対応テレビと一定以上のネットワークインフラが必要なのがネックですよね。ソニーのネットワークTVボックス「BRX-NT1」iconの動きと合わせて今後の動きを見守りたいです>テレビ向け動画配信、作品2000本に拡大・ソニーや松下など5社

アップルのiTunesですら日本ではまだまだこんな状況。Charやギターファンには嬉しいけど、日本のテレビ番組初配信コンテンツとしてはインパクトが薄いような・・・>iTunes Storeで、日本のテレビ番組が初配信-フジテレビがCharの音楽番組のセッション部を販売

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PLANEXのHDMIセレクタを試す~有機ELテレビ「XEL-1」に最適

我が家のテレビは自室で絶賛愛用中の有機ELテレビ「XEL-1icon」、リビングの液晶ベガ、寝室のBRAVIA、全部がHDMIの入力端子がひとつしか無いのですが、Xbox360、東芝HD-XF2、ロケフリHomeHD(LF-W1HDicon)など、それらに接続する機器が昨年末に急増。PS3とスゴ録と合わせるとなんとHDMI出力対応機器が5機種になってしまいました。

年末年始は特番やらドラマの新番組が多く、液晶ベガでゲームは一切プレイできないと言うことで、昨年暮れからPS3もXbox360を自分の部屋に移動して使っているのですが、先述の通り、XEL-1のHDMI端子がひとつしかないので、必然的にどちらか一方しか接続できず、使う時にはいちいちつなぎ替えなくてはなりませんでした。ここにロケフリHomeHDが入るとさらに面倒なことになります。

ということで、今年二番目となるエレキ関連のお買い物とあいなりました。ゲットしたのはPLANEXの「HDMI-SW04P」。4 in 1 outのHDMIセレクタで、アマゾンで買いました。HDMI ver1.3b対応で解像度は1080pまでとスペックは申し分なし。サイズもコンパクトでよさげ。なにより、7,800円という価格が最大の魅力でした。ちなみに、ちょっと前まで9,800円だったんです。

パッケージはいたってシンプル。本体、ACアダプタ、リモコン、保証書のみで説明書もありません。まあ、いわゆるセレクタですから使い方の説明もいらないってことなんでしょうね。実際、機器とセレクタにケーブルを接続して電源オンするだけで使えました。ポートの切換は本体全面の電源兼切換ボタン、もしくはリモコンで行います。出力中のポートは本体のLEDで確認できます。

写真ではわかりづらいかもしれませんが、想像以上にコンパクトですし、ブラック基調の精悍なデザインも結構好みです。ただ本体に重量がないのでケーブルの重みや張力に負けるきらいがあるので置き場所に工夫が必要かも。ブルーのLEDがかなり明るく目障りに感じることがありますが、こちらも置き場所やシールやビニールテープで目隠しする工夫で回避可能かと。

hdmi_sw04p.jpg

ただ、一点だけ気になることがあって、アマゾンのカスタマーレビューにも書いてあったのですが、時間にして1~2秒程度なんですが不定期で一瞬ブラックアウトするんですよ。それも繋いでいる機器に関係なく。まあ、自分はあまり気にしませんが、人によってはこんな仕様じゃNGってことになっちゃうのかも。

あと、セレクタのテレビも接続機器も電源をオフにしているのに、セレクタの電源だけがいつの間にか入っていたりします。スタンバイ状態の機器(PS3とか)からなにかしらの信号が出てるんですかね。まあ、セレクタの電源を入れっぱなしで運用するなら気にしなくて良いことなんですが、にしてもちょっと不気味。といった感じで微妙なところもあるのですが、ケーブルをつなぎ替える手間とコストパフォーマンスを考えたら個人的には十分許容範囲です。ということで、一台どうです?>XEL-1ユーザーの皆さん。

#ケーブル一本で映像も音も伝送できるHDMIは便利このうえないのですが、そのケーブルが複数繋がるセレクタを見ると、配線の煩わしさを感じてしまうという不思議。だからこそのワイヤレスHDMIなんでしょうね>CES2008、ケーブル配線不要のフルHD無線送受信に注目集まる

#ちなみに、携帯電話やデジカメ、PMPなどの携帯機器用のHDMI互換規格もでてくるみたいです。これが最終的にワイヤレスになったらさらにすごいことになりそう…>【CES】いよいよケータイもHDMI,「MHL」が登場へ

2008年、消費者の関心はロケーションフリーを実現するホームネットワークに向かう

改めまして、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。早速ですが、2008年一発目となるソニー絡みのニュースです。

【Senka21】年頭メーカーアンケート - ソニーマーケティング・佐藤倫明氏

毎年恒例、AV&ホームシアターNewsの年頭メーカーアンケート。主要各社が語る2008年の市場環境の変化と需要創造の取り組みということで、ソニーマーケティングコーポレートHQ経営企画管理部統括部長の佐藤倫明氏のインタビューが掲載されています。今の流れから消費者の次の関心はロケーションフリーを実現するホームネットワークに向かうと考えているそうです。よって、2008年はデジタルハイビジョン機器を中心としたコンシューマーエレクトロニクス機器がネットワークに繋がることによる新たな楽しみ方や感動が広がる年になり、ソニーとしてはそのようなライフスタイルを提案、体験していただくための「場」作りと、感動を伝えるための「コミュニケーション」が最も大切だと考えているとのこと。

SMOJの佐藤部長といえば、5年前にクリエのマーケティングを統括していた方だったんですよね。Sony Dream World出展時に「くりえ目安箱」なんて規格を実施して、そこで集まったユーザーの意見を代表で受け取っていただいたのが佐藤さんでした。あの節は大変お世話になりました。ソニー本体が作る「個」の製品を「群」で提案していくのがSMOJの仕事。大変でしょうが頑張ってくださいませ。

ロケフリで思い出したのですが、昨年末の林信行さんのコラムで「Spider Pro」という業務用のHDDレコーダーがソニーのロケフリに対応しているとの記述がありました。こんなレコーダーがあること自体知らなかったのですが、バイオのXビデオステーションよりもタグが充実しているとか。ロケフリマニアとしては非常に興味がある製品なんですが、かなりお高いみたいなんですよね・・・>日本未発売のレアモノ続出! 林信行お勧めの、忘年会で大ウケした「ガジェット5」

ソニーCSL、初心者もDJに・ソフト開発

ソニーCSLが初心者でも簡単に音楽の編曲などができるソフトを開発。6月にもWeb経由で無料配布するとのこと。おそらく、昨年のオープンハウスで研究成果として発表された宮島さんの音楽リミックスソフトそのものだと思うんですが、それが無償公開されちゃうってことなんでしょうか。太っ腹というかなんというか。半年先の話ですが、今から楽しみです。

有機ELテレビ、大型化にはまだまだ壁が多いが今後5年以内にブレイク

07年ハイビジョンムーブメント爆発(下)進化・深化・真価をみせた3製品

麻倉怜士氏が選んだ07年AVニュースの栄えある第1位は有機ELテレビの商品化。同氏の見立てでは有機ELテレビは今後5年以内にブレイクするだろうとのこと。ターゲットはアナログ停波の2011年で、液晶と覇権をめぐり戦争状態に入ると読んでいるとか。

iconiconまた、「デバイス開発だけでなく、テレビとして商品化に成功したのはソニーのものづくりが一定程度前進した証拠であり、ソニーに大きな自信を与え、業界的にもELというリスキーなデバイスに対し、やればできるという自信を持たせ、参入を誘う契機になろう」とまとめておられました。

いたるところで有機ELマンセーの声を掲げる麻倉氏はまさに有機ELテレビの伝道師ですね。とかいいつつ、自分も人のこと言えないです。XEL-1iconのせいで今まであまり取り上げなかったテレビ関連のエントリーが異常に増えちゃいましたから。ホント興味ない人には申し訳ないです。

2008年に期待される新技術 (2/2)

こちらはITmedia +D LifeStyle、本田雅一さんのコラム。来年期待されるテレビの新技術を取り上げておられますが、有機ELに関しては皆が期待する大型化には壁がまだまだ多いとして、当面の目標は20インチ程度でないかと予想されています。有機ELの大型化で壁になっているのは歩留まりでなく消費電力なんだそうです。ただ、「技術的なブレークスルーは、ある日突然、われわれの目の前に現れるもの」であり可能性はゼロではないと締めくくっておられました。

仮に大型化の目処が付いたとして、消費者にとっての一番の壁はおそらく価格。XEL-1が11インチ20万だから単純計算で20インチが40万弱。XEL-1を買った自分が言うのもなんですが、それだけの金額を支払う価値があるとソニーが消費者に納得させられるかどうかにかかっているのでしょうね。

【追記】その後、ASCII.jpにXEL-1のレビューが掲載されていました。「語る前に眺めて感じろ」という見出しがうまい!>【レビュー】世界初有機ELテレビ「XEL-1」は、ひとりじめ感が最大の特徴

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