「ソニー全体」カテゴリーアーカイブ

2014/02/14版ソニー関連トピック~元ソニーの塩田紳二さんがPC撤退理由を分析

どうしてソニーはPCから撤退しなければならなかったのか?
VAIO誕生前、NEWS、Quarter L、PalmTopなど、ソニーのコンピュータ系ビジネスに関わった塩田紳二さんがソニーのPC事業撤退理由を分析。「全世界という市場で台数を大きく伸ばすことができなかった」「ソニーが自社工場を持つ家電メーカーだった」の2つ。「PCもタブレットでまた新しい時代を迎えるはずなのですが、その前の撤退は残念なところです。8インチディスプレイのタブレットなど、いかにもソニーが得意そうな分野だとおもうのですが」とのコメントも。ソニーのNEWSについてはこちらのコラムが参考になります>【IT】日本のITの歴史―SONY『NEWS』の戦略(1)(1989-03-20)

ソニーを苦境に追い込んだ本当の理由は「データマネジメント」の不在!?
あるIT企業のトップは「メモリーデバイスをはじめとする電子部品の調達の巧拙、それに起因する価格(収益性)が問題」と解説。「今日のテレビも中身はコンピュータ。今、収益が得られないからという理由で分離するのは、マイナス面が大きい」と同じ人。

ソニーのVAIOはどこへいく? 日本での影響を考える
日本セキュリティ・マネジメント学会常任理事の萩原栄幸氏のコラム。「一部には、これ(PC部門の別組織への譲渡)によってもっとVAIOらしい製品が出てくると期待する専門家もいるが、筆者は若干疑問を持っている」とのこと。ちなみに、ソニーのVAIO切り捨ては想定外でソニー精神を入魂したVAIOをずっと提供して欲しいというのが荻原氏の今の率直な想いとか。

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2014/02/13版ソニー関連トピック~ウォークマンを逆さに持った人がアップルを語る

ジョブズに教え、競い、そして学んだソニー
林信行さんの『スティーブジョブズは何を遺したのか』からの引用。ソニーとアップルの運命が交差した瞬間があったとして、ソニー元社長の安藤国威氏へのインタビューを通じて、当時のアップルというかジョブズ氏とソニーの関係を浮き彫りにしています。ジョブズ氏のソニースタイルへの並々ならぬ関心と、そこからのアップルストアへの展開は初耳でした。確かに当時のソニスタは素晴らしかった。今のストアはもう…(自粛)。

新興勢力のファブレット! Xperia Z Ultraは予想以上の出来で“買い”だ
辛口のあの方が珍しくべた褒め。確かに出来は素晴らしいと思います。自分も出先ではiPhoneのテザリングで便利に使わせてもらってます。

Xperia Z2来ちゃう? ソニーモバイル、MWC2014で新型Xperiaを発表か?
2/24、SOMCがMWC2014にてプレスイベントを開催予定。Xperiaの次期フラグシップ「Z2」や「E2」、タブレットの新型などが発表されるとの噂。

XPサポートと“ソニーのVAIO”の終了がほぼ同時にやってくることで危惧すべきこと
危惧すべきは、Windows XPのサポート終了によって、消費者がもうパソコンはいらないという判断をくだし、スマートフォンやタブレットで代替するようになってしまうこと。XP終了まで8週間だそうです。あっという間ですね…。

Dellは好調、ソニーは苦戦――明暗分けた2013年国内PC市場
2013年の国内クライアントPC市場の出荷台数は、家庭市場が586万台(前年比22.3%減)、ビジネス市場は976万台(同比21.4%増)。家庭市場の落ち込みが尋常ではありません。それゆえ、家庭市場向け出荷比率の高いソニーが大苦戦を強いられたと。

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2014/02/12版ソニー関連トピック~プロオーディオにおけるレコーダー事業の立ち位置を失ってしまったソニー

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「ニコ玉」から「ニコ生」へ閃きの承継 “向谷クオリティ”がもたらす人という財産
元カシオペアの向谷さんが「技術進歩の流れの中で、何度か転換のチャンスがあったと思われるSONYは、プロオーディオにおけるレコーダー事業の立ち位置を失ってしまった」とつぶやいている。ニュアンスはちょっと違うけど、一昔前、アキバのMIDI関連ショップに行くと、ラック(ハーフもあった)マウントタイプのエフェクターとかが結構な存在感を持って販売されていたものだ。今や見る影も無し…。最近のサンレコとか見てもソニーの名前を見ることはほとんど無いもんなあ…。

MIDEMレポート(2) - 音楽制作者に“ハイレゾ”の魅力をアピールしたソニー
50年近い歴史をもつ国際音楽産業見本市「MIDEM」にソニーがエレクトロニクスメーカーとして初めて参加、ハイレゾオーディオの優位性をアピールしたとか。ソニーがやるべきはプロまたはプロシューマー向けのオーディオだったのではなかったのか…。

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これまでのソニー、これからのソニー~決算・PC撤退発表後の反応

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先日の決算発表とPC撤退を受けた反応が多数あったのでまとめてクリッピング。

VAIOはなぜ存在感をなくしていったのか?──ソニーPC事業売却【前編】
残されたのは“レッツノートが歩んだ道”?──ソニーPC事業売却【後編】

大河原克行さんがソニーのPC事業の低迷理由を分析。新興国へのフォーカスが「事業開始以来、高付加価値を軸としていたPC事業を低価格路線に踏み出させる」ことになり、その新興国市場の需要が急減速して追い打ちに。「グローバル市場での生き残りを賭けて、数を追ったことが裏目に出たといわざるを得ない」とのこと。米国での存在感の無さも浮き彫りに。

ソニーから学ぶ 事業撤退の「引き際」

MP&C事業のポイントは、「PC」という成熟期~衰退期の産業と、「スマートフォン」という成長期の産業とが混在していること。「従来に比べて「高く売ることも、たくさん売ることも、安く作ることも難しい」。これがソニーのPC事業の現状。VAIOというブランドイメージが十分に威容を保っている今のうちに、売却・撤退を考えるという判断は、“英断”とも言える」とか。

ソニーから分離で「VAIO」の魂は失われてしまうのか

本田雅一さんのクロスオーバーデジタル。「VAIOが好調でブランドを伸ばした時代には、“ちょいといい感じ”が受け入れられていた」「が現在、そうした市場はAppleが引き継いでいる」、「VAIOが目指していたコンセプトをAppleがキャッチアップし、独自に磨き込んだ」といった記述に注目。

「投機的」へ格下げ、ソニーがぶつかった壁 話題の新製品はあるが、屋台骨がない

こちらも本田さん。「ハイレゾオーディオ戦略は、ハワード・ストリンガー会長・中鉢良治社長体制下で2年も塩漬けにされていた企画を平井社長が拾い上げたもの」なのだそうです。昔から企画自体はあったということの裏返しなのだろうが、最近の決算報告ではオーディオビジネスについて、ほとんど触れられることが無いんだよね。それほど微々たる数字なのでしょう。

VAIO事業売却で急展開、ソニーのモバイル戦略のこれから

「新会社は、VAIOから失われていくソニーブランドを独自の方法で補完するのと同時に、ソニー並みのサービスを期待するユーザーの要求にも応えなければならないという、困難な状況に置かれる」との分析に注目。また、「PCという製品カテゴリを失ったことが、ソニーにどのような影響を及ぼすか」という点には同様に注視していきたいです。

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PC捨てても2014年は1100億円の赤字~米国ではReader撤退報道も

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2013年度 第3四半期 業績説明会(資料)

ソニーが14年第3四半期の決算を発表。売上高は2兆4,128億円、営業利益は約903億円。税引前利益は898億円、純損益は約270億円の黒字に回復するも、資産売却計画見直しやPC事業撤退に伴う構造改革費用などにより、通期業績予想が前年同期430億円の黒字から一転、1100億円の赤字に下方修正されました。

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さよならソニーのVAIO~2014年春モデルを最後にソニーのPC事業は収束へ

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PC事業の譲渡に関する意向確認書の締結について

ソニーと日本産業パートナーズ(以下JIP)は、ソニーのVAIOブランドPC事業を、ソニーからJIPに譲渡すること(以下本件)に関する意向確認書を締結したと発表。今後両社は当該PC事業の精査および更なる協議を経て3月末までに正式契約を締結することを目指すとか。

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