「コンピュータ」カテゴリーアーカイブ

変わりゆくモバイルコンピューティングの概念

モバイルコンピューティング10年の変化

本田雅一さんの「週刊モバイル通信」。デバイス、ネットワークインフラ、ユーザー自身の意識が同時並行的に変化。IntelのATOM戦略などがモバイルコンピューティングの多層化を生み、これから数年でモバイルコンピューティング自体の概念が最も大きく変化すると予測なさってます。

  • 求めるアプリケーションの内容に応じて、コンテンツのリッチさ、画面サイズ、ユーザーインターフェイスの充実度などは異なる
  • モバイルPC、UMPC、MID(Mobile Internet Device)など、ユーザーの利用スタイルに合わせた多層化された市場が成功し、ユーザーの獲得に成功すれば、今よりもモバイルコンピューティングという使い方にスポットライトを当てることができるだろう

モバイルPC市場の閉塞感を憂う本田さんのメッセージは、「小型軽量化を得意とする日本のPCベンダーに、今後も元気に新しい製品提案を行って欲しい」とのこと。

バイオはカラバリ展開に閉塞感。ソニエリも国内市場へのコミット縮小。クリエはとうの昔に撤退。ソニーのMID、「mylo」は新しいユーザー層を獲得できるのか。はたまたATOMベースの新製品がでるのか。これからのソニーのモバイルコンピューティング戦略はどうなるのでしょうね…。

ついでといってはなんですが、匿名設定さんから読売新聞によるソニエリのドコモ撤退報道についてお知らせいただきました(感謝です)。「やっぱり本当だったんでしょうか」とのこと。906を最後に開発を取りやめ、700番台シリーズも705が最後の機種にあるとあります>ソニー・エリクソン、ドコモ向け携帯・定番機から撤退

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ソニーが国内初のパソコン向けIPテレビサービスを3/31にスタート

フレッツ光を使ったIPテレビサービス“branco:ブランコ”開始(ソニードライブ)

ソニーマーケティングが、フレッツ光回線を利用した動画コンテンツをパソコンで楽しめる無料のIPテレビサービス“branco:ブランコ”を、2008年3月31日正午から開始すると発表。『デスクトップに貼るテレビ』をコンセプトに、パソコンユーザーに向け、高画質動画コンテンツを24時間、365日、無料で番組配信する国内初のIPテレビサービスとのこと。 配信番組は、国内/海外ドラマ、アニメ、音楽、バラエティなどで構成され、サービス開始時は6つのチャンネルの番組配信が行われるそうです。

ユーザーは、パソコンにインストールされたブランコのアイコンをクリックするだけで、DVD並みのビデオコンテンツを手軽に楽しむことができるほか、番組を見ながら他の視聴者とチャットを楽しむことも可能。番組を見た際の感動や思いを、チャットを通じて他の視聴者と共有するなど、パソコンを中心とした新しい番組視聴スタイルを提案。新開発の視聴者別CM提供システム“PPoS(ピーポス)”使い、視聴者の年代、性別、ならびに生活や好みに即したCMの提供が可能となり、ユーザーの嗜好に合わせたマーケティングコミュニケーションを推進するとしています。

視聴環境は、NTT東日本のBフレッツ、NTT西日本のフレッツ・光プレミアム、またはBフレッツ+フレッツ・v6アプリでIPv6対応ルーターを使用。推奨構成OSはWindows XPとWindows Vista。

視聴者別CM提供システム「PPoS」があるから無償化が実現できているのかあ…。一般的なテレビ放送同様の番組編成。オンデマンドじゃないからチャットもリアルタイムになるわけですね。地上波番組の再放送などに使うと、現行の視聴率調査とはまた違った面白いデータが集まるかもしれませんね。タイムシフトが加速している中で、同サービスがどこまで健闘を見せてくれるかに注目したいものの、我が家はいまだにADSLなので当分利用できそうにありません…。

【追記】その後、YouTubeが高画質動画をサポートしたり、TSUTAYAが3/19から主要都市10店でBlu-rayビデオのレンタルを開始することなどもニュースになってます。ネットもリアルもテレビだビデオだと騒がしいですねー。

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2台目は低スペック低価格PC~立ち上がるネットトップ・ネットブック市場

立ち上がるネットトップ/ネットブック市場(笠原一輝のユビキタス情報局)

ASUSTeKのEee PC発表以来、低スペックながらもインターネットを楽しむには充分な低価格ノートPCが注目を集めているとして、PC業界がネットブック、ネットトップと呼ばれる、インターネットに接続することに特化した低価格な新しいPC市場を創造しようとしており、その胎動がいま確実に起きようとしているとか。

ライバルは工人舎:「2008年、UMPCは最も重要な事業に」――台湾GIGABYTE「M704」担当者インタビュー

こちらは、九十九電機が明日(3/12)から79,800円で発売するUMPC「M704」の製造元、台湾GIGABYTE社担当者へのインタビュー。キーボードはバイオ「type Uを意識したとのコメントが。

iconicon2006年、MS社がPCとケータイ/PDAの間に位置するというUMPC(Origamiなんて言われてましたね)発表があり、ソニーのtype Uは高すぎたと発言。その後、色々なUMPCが実際に発売されるも、type Uニューモデルの衝撃発表。初代UMPCの影が一挙に薄まるどころか、失望の声も多かったように思います。

あれから2年。液晶の解像度は上がり、キーボードも標準搭載され、ストレージにSSDを採用していながら、恐ろしいまでの低価格なPCが続々登場。UMPCというカテゴリー分けはもはや意味をなさず、Windows OSを搭載した低価格なネットトップ・ネットブック市場が新たに立ち上がりつつある2008年。国内では工人舎やソーテックが奮闘中のこの市場にソニーはなんらかのアクションを起こすつもりなのでしょうか。ちなみに、そのカテゴリーはmyloにおまかせ、ってのは無しでお願いします。

【追記】寿方さんからtype U経由でこんなお便りをいただきました。(感謝です!)

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セガの「インターネットアドベンチャー〔iA〕」体験会に参加してきました

PS3ソフト「龍が如く 見参!」が好調のセガですが、先週発表された3Dインターネットブラウザ『インターネットアドベンチャー〔iA〕』のブロガー向け体験会が先週の土曜日に催されまして、「みんぽす」さんのモノフェローズ招待枠で参加してきました(みんぽすさんに感謝!)。開場は六本木の泉ガーデンタワーの貸し会議室で、5~6名のグループが5~6つあったので30~40名ほどが参加していたのではないかと思います。

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iAとはなんぞやと言うことについては、セガの「セガ、3Dインターネットブラウザ『インターネットアドベンチャー〔iA〕』を開発」というリリースに詳しいので詳細は割愛しますが、当サイトを例にすると、ソニ☆モバというサイト(2Dコンテンツ)に対してアイランドという名の3D仮想空間が提供され、個々人が設定したアバター(自分の分身)を通じて不特定多数の皆さんとコミュニケーションできるというサービスらしいのです。WindowsのIEにツールバーという形式で組み込んで使用。iAを起動してWebブラウジングを行うと、【https://so-mo.net/】というサイトアドレスに連動した3D空間がPCのデスクトップ画面上に展開されるとか。

アイランドはサイトオーナーが独自のスタンスで運営でき、ネットユーザー(訪問者)はアイランド上の空き地にハウス(家)を立ててそこを活動拠点にもできるのだそうです。また、3D空間には画像やテキストといった2DデータをD&Dで配置できたり、オリジナルアイテムを作ったりもできるとか。なお、アイランドはデスクトップの壁紙を利用して表示されるため、ながらプレイ(コミュニケーション)ができるのも大きな特徴です。

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体験会ではあらかじめiAがインストールされたPCが複数台用意されており、アバターの作成を含めた一部の機能を実際に体験することができました。アバター作成はWiiのMii作成に似ていますが、衣類やアクセサリーのパーツが豊富なのが印象的でした。おそらく、この辺のアイテムを有償化することでビジネスとして成立させようとしているんでしょうね。自分のアバターは何故かモヒカン頭のパンクなメガネキャラに…(深い意味はありません)。

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作成したアバターはデスクトップに表示されたアイランドのなかを自由に動き回れるだけでなく、第三者のアバターとチャットしたり、特定の人に伝言を残したり、一緒に違うWebサイトのアイランドへ移動したりもできます。例えば、当サイトに集まった皆さんと、ソニーウォークマンのサイト(アイランド)に飛んで、その場で商品について議論したり、伝言を残したり、みたいなことが自由にできるらしいのです。ブログでいうコメントやトラックバックという仕組みを3D視覚化したとでも言いましょうか。セカンドライフやPS3のHomeとも違う、大変ユニークな疑似空間だと思いました。

いかんせん、プログラムがまだまだ不安定で、プレイ中にアバターが消えたりフリーズしたりと、まだまだ未完成という印象でした。また、インターフェースを含め、直感操作がしにくい感じがしました。体験会でのセガサイドの説明にも専門用語が多く、全体的に取っつきにくそうなイメージを与えていたような気もします。今週から始まるベータ版で様々な検証が行われ、随時ビルドアップされていくのでしょう。

新しいコミュニケーションの形としては大変面白く大変興味深かったのですが、いかんせんサイト(ブログ)オーナーが手持ちのサイト(ブログ)とは別の仮想空間を同時に運営していけるかという話もあったり…。また、手持ちの非力なCPU搭載ノートPCでも快適に動作するかどうかも大きなポイントになりそう。幸い、体験会の参加者にベータ版の参加IDが配布されたので、色々と試してみてから導入するかどうかを検討してみようかなあと思ってます。

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イー・モバイルがプリペイド型通信サービスを3/25にスタート~1日定額で630円

EMチャージ(イー・モバイル)

イーモバが、プリペイド型のデータ通信サービス「EMチャージ」を3/25に開始すると発表。基本使用料無しで下り最大7.2MbpsのHSDPA高速データ通信を使った分だけの料金で利用できるというもの。データ通信料は、1MBあたり63円で業界最安水準とか。また、通常の従量制「スタンダードプラン」に加え、「1日定額(630円)」「7日定額(2,205円)」の選択も可能。対応機種データカードは、下り最大7.2Mbpsの「D02NE」「D02HW」と下り最大3.6Mbpsの「D01NE」「D01NX」の4種類で価格は前者2機種が33,980円で後者2機種が28,920円。契約時には別途事務手数料として2,835円が必要。なお、チャージした料金を利用できる期限は最終チャージ日から90日目の24時で、有効期限が終了すると使用されなかった残高は無効になるそうです。

また、3/25~4/30の間は「EMチャージデビューキャンペーン」として、端末購入時に14,000円分のチャージ代金をセット購入することで、支払い総額から14,000円割引く「端末購入時チャージセット割引」を適応し、新規契約時の契約事務手数料(2,835円)も無料になるそうです。

後日、So-netもbitWarpで同様のサービスを提供するのかな?日本通信の「bモバイル・アワーズ」に近いサービスですが、通信スピードは比べものになりませんね。無線LANのアクセスポイント感覚で使えそう。b-mobileからの乗り換えキャンペーンもやって欲しいなあ…。

ソニー製品ではバイオユーザーに一番アピールしそうですが、今後、USBタイプがmyloやPSPなどでも使えるようになると面白くなりそうですね。USBホスト機能が使えるとmylo2への注目度もまた違ったものになるのではないでしょうか>ソニー“mylo”「COM-2」分解レポート

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MacBook Air vs. VAIO type G

アップルの未来予測を形にした極薄ノート・MacBook Air(前編)

Apple Store(Japan) 日経IT-PLUS、フリーライター観音寺研二さんによるMacBook Airレビュー記事。MacBookやソニーのバイオ「type G」と比較してMacBook Airがどんなマシンなのかを考えてみたとか。

iconiconAirなら505EXを、それができないならせめてtype Tを引き合いに出してくれた方がよさそうなものなんですが、なぜかtype Gがやりだまに。しかも実際にはあまり比較されていないという…。というか、全部入りな日本のPCと比較してどうよ的な話なんでしょうね。

【追記】3/6に後編が公開されました。type Gとの比較はHD解像度のQuickTimeムービー再生と液晶の発色や視野角についてのみのようです。なんだかなあ…>比較テストで理解できたジョブス氏のメッセージ・MacBook Air(後編)

とここで突然ですが、Eternal Harvestさんから久しぶりにいただいたお便りをご紹介。(感謝です!)

AV WatchにVAIOのType-Uにとてもよく似たUMPCの記事が出ています。付属品のドッキングステーションという名称までVAIOのそれと同じです。SONYの方では最近はドッキングステーションという名称を使わず、ポートプリケーターと呼んでいるみたいですけど。VAIOのType-Uと比較して小さく見えますが、実際のところは分かりません。ただ、Type-Uは実機を持ってる人と宣伝写真を見ただけの人ではサイズに関する印象がすごく違っていると思います。写真はとても大きく見えますが、自分で実際に買って見たところそれほど大きくないことに驚きました。宣伝写真が取り方が下手なのか、デザインの段階で大きく見えてしまっているのかわからないですけど、もっとうまくできたんじゃないかなと思います。Type-Uの次に期待ですね。

iconiconGIGABYTEのUMPCですが、自分的には画像の人の手のバランスを見る限り、type Uiconよりは大きいように思いますが…。それはともかく、最近は低価格な超小型ノートPCが巷を賑わしていますよね。ソニーがtype Uで先駆けて採用したSSDにしても、いまではもう当たり前です。ソニーもAirに負けず劣らずな、とんがったPCを、できればtype Uのような超小型路線で出して欲しいものですねー。

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