「SCE」カテゴリーアーカイブ

PS3の次の展開はCellホームサーバ

SCEI 久夛良木社長インタビュー(5) 「PS3の次のステップは、Cellコンピューティング」

後藤弘茂さんのWeekly海外ニュース。SCE久夛良木社長インタビューの5回目。PS3の次の展開がCellホームサーバなんですね。また、Cell採用TVの可能性やネットワークで分散処理を行なうCellコンピューティングについても触れています。

例えば、HDDをパンと積んで、ほとんど(の放送番組を)全部録りして、(録ったデータに)いろんな認識を同時にかける。そうしたら、自由に検索できるようになる。

というコメントがありますが、後藤さんが「データの熟成を行なって、自動的により高品質なデータにして行く、そうした付加価値をつけたシステムを想定している」と捕捉しているように、現行のHDDレコーダーの先を行く機能をCellは持ち前のパワーで楽々と実現できるみたいですね。むしろ、Cellのパワーは「単なるホームサーバーにはオーバーキル(過剰)」なんだそうです。すごいですね~。

難しいことはよくわかりませんけど、個人的にはCellホームサーバが母艦として機能する斬新なモバイル機器の登場を期待してます。PS3との組み合わせなら次世代機を含むPSPかもしれないけど、PS3とCellホームサーバは別物っぽいので、もしかしたらそれが先だっての新経営陣就任会見で出た「コミュニケーションとモバイルの融合領域」みたいなものなのかもしれません。

SCEのUMDが標準規格承認

UMD™「ユニバーサル・メディア・ディスク」国際標準化機関Ecma Internationalで標準規格承認(SCEのプレスリリース・PDF)

SCEは、オランダで開催された国際標準化機関「Ecma Internationalの」総会において、PSPで採用しているUMD「ユニバーサル・メディア・ディスク」が標準規格として承認されたと発表しました。今後本規格は国際的な公的標準化機関ISO/IECの合同技術委員会(JTC1)が認める迅速手続きに基づいてJTC1に提出され、ISO/IEC会員各国により国際標準化に向けた審議が行われます。ソニーグループは今回の承認を契機として、今後UMDの更なる可能性を提案していくとしています。

IT系メディアのニュースによると、標準化されたのはUMDの物理フォーマットだけで、論理フォーマットとカートリッジ仕様は含まれていないそうです。

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PS3のPS/PS2互換はハードとソフトのコンビネーションでとる

SCEI 久夛良木社長インタビュー(3) 「PS3でNVIDIAと組んだ理由」

後藤弘茂さんのWeekly海外ニュース。SCE久夛良木社長インタビューの3回目。まだ続いていたんだ…。グラフィックスチップの話はよくわかりませんが、後半に現行PSとの互換性に関する話が出てきます。PS3のパワーを活かし、互換性はハードウェアとソフトウェアのコンビネーションでとるそうです。

Cellの成功にはエコシステムの確立と自然発生的な広がりが必要

SCEI 久夛良木社長インタビュー(下) 「PS 3のHDDにフル機能Linuxを搭載」

後藤弘茂さんのWeekly海外ニュース。SCE久夛良木社長インタビューの後編が掲載されました。久多良木氏がPS3でやりたいことを挑発的ながらも淡々と語っています。

PS3にHDDが標準で載らないのはネットワークドライブを見据えているからだけど、それだと(スーパー)コンピュータとして見ない人がいるから、Linux入りのHDDをおまけで提供するみたいな話とか、WindowsやMaicntoshといったパソコンの世界で起こったエコシステムの確立がCellがコンピュータとして成功するための鍵みたいなことが語られています。

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エンタテインメントでありかつコンピュータ、そこが重要

SCEI 久夛良木社長インタビュー(上) 「PLAYSTATION 3でコンピューティングを変える」

後藤弘茂さんのWeekly海外ニュース。SCE久夛良木社長へのインタビューで、PS3とCellコンピューティングのビジョンについて語っています。同氏のコンピュータエンタテインメントにかける想い、全部大文字の「PLAYSTATION」の意味など、非常に興味深い内容で後半も楽しみです。

PS3での、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のメッセージは明瞭だ。1つは、今回こそ、完全なエンタテインメント“コンピュータ”を作る、という点。もう1つは、新しいコンピューティングパラダイムを構築する、という点。つまり、メッセージとしては、ゲーム機戦争という枠は超えて、コンピュータエンタテインメントというジャンルのための、コンピュータを追求したというものだ

という後藤さんの解説がありますが、これってソニー自身がいままで様々な製品カテゴリーで追求してきたことを丸ごと飲み込んでしまう可能性を示唆していることになりませんかね。バイオなんてエンタメユースオンリーだと思いっきりかぶってしまいそうな気がします。クリエがPSPに飲み込まれたとは決して思えませんが、エンタメ系の携帯端末としては取って代わられたような感じなので、構図としては同じようなことがおきる可能性もあるのかもなんてことを考えてしまいました。もちろん、仕事で使うパソコンは必要なので、全部が全部というわけじゃないんですけどね…。

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