設置が簡単で高音質な小型テレビ用スピーカー「Olasonic TW-D5TV」を試す

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東和電子がOlasonicブランドの新製品「小型テレビ用高音質スピーカー TW-D5TV」を4月上旬に発売すると発表。2011年6月発売のヒットモデルテレビ用の高音質スピーカー「TW-D7OPT」の特長を活かしつつ、さらに使いやすくした“小型テレビ”用の高音質スピーカーが今回の新製品「TW-D5TV」。カラーはノーブルブラック1色。価格はオープンプライスで市場推定価格は9,980円。37型以下のテレビとの組み合わせがおすすめとか。

TW-D5TVの主な特長

  • Olasonicシリーズが採用してきた「卵型キャビネット」「大型マグネット」「パッシブラジエター」「SCDS方式アンプ」の組み合わせにより、薄型テレビで聞きづらかった、ドラマ、ニュース、音楽や映画などをクリアで聞きやすく、臨場感ある音質で楽しめます。
  • テレビとの接続はイヤホン(ヘッドホン)端子にケーブル1本を接続するだけ。難しい設定は一切不要。音量調節はテレビ(リモコン)側から行います。
  • オートパワー機能により、テレビの電源に連動して自動的にスピーカーの電源がON/OFFし、テレビと一体化して楽しめます。
  • スーパーチャージドドライブシステム(SCDS)の省エネ回路により、10W+10Wのハイブリッドパワーでありながら2.5Wの低消費電力を実現。テレビ用スピーカーとしては最高クラスの省エネ設計。
  • φ87×119mmのコンパクトサイズ。左右独立スピーカーなのでテレビの前面をふさぎません。可搬性に優れているので手元スピーカーとしても使用可能。

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ということで、電撃的に発表された「Olasonic TW-D5TV」ですが、東和電子さんのご厚意でサンプル機を試用させていただく機会をいただいたのでこれから数回に分けてレビューしていきたいと思います。初回の今回はパッケージの内容や設置方法、音質に関するファーストインプレなど。

■パッケージと中身

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デモ機用はタダの白い箱ですが、製品版は右上のようなモノトーンデザインになるそうです。

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中身はスピーカー(×2)、AC電源アダプター、取説のみ。

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スピーカーはアンプと電源が内蔵されているほうが左です。わかりやすいように裏面にシールが貼られていました。

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左から同サイズのPC用「TW-S5」、新製品「TW-D5TV」、テレビ用「TW-D7OPT」と同サイズの「TW-D7IP」のスピーカー。見た目は「TW-S5」そのものですね。

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上はTW-S5とTW-D7OPTとのスペック比較です。ハード的には電源以外S5と全く同じですね。

■あっけないほど簡単なセットアップ

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取説に載っていたイラストの転載ですが、セットアップの手順は限りなくシンプルです。

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右スピーカーのケーブルを左スピーカーのジャックにつなぎ、左スピーカーのオーディオケーブルをテレビのイヤホン/ヘッドホン端子につなぎ、最後に電源アダプターをコンセントに繋げば準備完了。

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実際に、手持ちの有機ELテレビ「XEL-1」(11インチ)やSCEのゲームモニター「CECH-ZED1J」(20インチ)と組み合わせてみました。

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いずれもブラックベースの筐体なのでブラック1色の「TW-D5TV」と実に良くマッチします。

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ちなみに、AC電源アダプターは、TW-D7OPT用ではなく、TW-D7IPと同タイプ。出力が5.9V/2Aのものです。聞きやすい音量で手持ちのワットモニターで電源投入時の電力を測定してみたところ0.7~0.8W程度。テレビ側の音量を上けると消費量も比例して大きくなりましたが、そこそこの大音量にしないと1Wを越えることは無かったです。これはかなりの省電力性能です。

■音質に関する感想

「XEL-1」「CECH-ZED1J」両機共に単体での音声出力に関しては個人的に満足のいくクオリティではありませんでした。前者はサイズの割には高音質なんですが、筐体の作りからしてどうしても中低域にかけてしまいます。後者は出力5ワットのサブウーファーを備えていますが、はっきり言って出てくる音は薄っぺらく迫力に欠けるものでしたが、「TW-D5TV」と組み合わせると音の表情ががらっと変わりました。

アナログならではの温もりのある音だなあというのが第一印象。PS3のtorneでnasneに録画したテレビ番組やリアルタイムで番組を視聴してみましが、中低域が程良く強調されて、ドラマのセリフやニュースのナレーション等、人の声が格段に聞き取りやすくなります。

PS3でアクションゲームをプレイしてみましたが、テレビモニターの内蔵スピーカーよりも中低域の量感が増え、効果音にも迫力がでて臨場感あふれるプレイが楽しめました。内蔵スピーカーのみに戻してみたらあまりに音が貧弱で、プレイする気がなくなってしまいました。

TW-S5は伸びのある高音域とクリアな解像感が印象的ですが、D5TVは中域~低域が強めにチューニングされているような印象。特にセンターの音が聞きやすいです。テレビ用ということで、セリフやナレーション等の人の声そのものの聞き取りやすさを意識した調整が行われているのかもしれません。全体的な解像感はS5の方が上かな…。

小型テレビ用という用途で個人的に長所と短所を上げるとすれば以下のような感じ。

長所
・設置も操作も電源管理もきわめてシンプル
・驚異的な省電力性能
・アナログ接続でもクリアで高音質
・ソースを選ばず小音量でも聴きやすい

短所というか残念なポイント
・ホワイトノイズが気になる
・ブラック1色のみで選択肢が無い

ちなみにノイズは極端に小音量じゃ無ければ気にならないレベルです。ということで、小型テレビの音声に満足できない人に自信を持っておすすめできます。設置もシンプルなので高齢の方にも簡単に使いこなせるはず。両親へのプレゼントなどにも良いかもしれません。

ということで、小型テレビと組み合わせた時の実力は正に折り紙付きなんですが、これをテレビだけに使ってはもったいないですよね。ということで、次回はテレビ以外の製品と組み合わせてどうかを色々検証してみたいと思います。

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上は本日現在の自分の机ですが、スピーカーやらなにやらでカオス状態です…。

【3/11追記】Amazonで「TW-D5TV」の予約が始まりました。4/10発売で9,072円だそうです。

Olasonic TV用スピーカー(ノーブルブラック) TW-D5TV(B)

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