東和電子がOlasonicブランドの次の展開として、超小型のオーディオ単品コンポーネント群「NANOCOMPO」を開発中であることアキバで開催中の「オーディオ・ホームシアター展」会場にて発表。現在開発中の商品は、DAC内蔵ステレオアンプ「NANO-UA1」、ハイパワーステレオ・モノラル兼用アンプ「NANO-A1」、CDトランスポート「NANO-CD1」、D/Aコンバーター「NANO-D1」、USBオーディオプロセッサー「NANO-U1」で、2013年3月より順次発売予定。希望小売価格は現時点で未定だが5~10万円(モデルごとに異なる)を想定しているそう。
昨今のホームオーディオは右肩下がりでコンポーネントなどの置き場所も無くなってきている。一方でPCオーディオのブームやヘッドホンのインドアユースも増えており、もっと手軽に高音質を楽しみたいといったニーズに答える商品を考えたいと語るのは同社山本社長。
東和電子はこれからの据置型オーディオ機器は、可能限り小さく、大型商品に負けない音質を備え、PCとの親和性が高く、美しくバリュー感があり、買い足していける統一性(デザイン・操作)を持ち、縦置きでも仕え、持っているCDも生かせる商品であるべきと考えており、その考えを具現化する製品として「良い音と暮らす、これからのオーディオの形」をテーマにNANOCOMPOをシリーズ化していくとのこと。
NANOCOMPO共通の特徴
・徹底して音質にこだわった設計
・置き場所を選ばない小型サイズ149 x 149 x 33mm (W x D x H)
・突起部を除くアルミダイカストの美しく堅牢な筐体
・縦置きも可能
各モデルの概要
DAC内蔵ステレオアンプ「NANO-UA1」
【DAC部】
・USB: 96kHz/24bit対応でドライバーインストール不要
・音質に定評のあるBurr-BrownのRate Converterを使用
・USBだけでなく全てのデジタル入力に対しジッターフリー
・入力ソースを192kHz/24bitへアップコンバート
・4入力端子: USB、同軸/光デジタル、アナログ
【アンプ部】
・小電力電源で大パワーを実現するSCDS(Super Charged Drive System)採用:4Ω 26W+26W (ダイナミックパワー)
・リモコンの便利さとマニュアルの操作感の良さを両立させたハイブリッドボリュームコントロール
ハイパワーステレオ/モノラル兼用アンプ「NANO-A1」
・サイズを超えたハイパワー:ステレオ40W+40W (44)、モノラル80W (84)
・160W (44 ダイナミックパワー)
・4モード切替機能:ステレオ可変/ステレオ固定/モノラル可変/モノラル固定
CDトランスポート「NANO-CD1」
・新開発のオーディオ専用スロットインメカを採用
・スロットイン据置型では世界最小サイズ(当社調べ)
・出力端子: 同軸/光デジタル端子
・リモコン付属
D/Aコンバーター「NANO-D1」
・192kHz/24bit 対応
・音質に定評のあるBurr-BrownのRate Converterを使用
・USBだけでなく全てのデジタル入力に対しジッターフリー
・DACの性能をフルに発揮できるよう192kHz/24bitへアップコンバート
・USB:96kHz/24bit まではドライバーインストール不要
・3入力: USB、同軸/光デジタル
USBオーディオプロセッサー「NANO-U1」
・PC以外では初のUSBオーディオ出力
・弊社USBパワードスピーカーTW-S7やTW-S5など、USBスピーカーの使途を拡大
・3入力(USB/光デジタル/アナログ)
・48kHz/16bit 対応
自分も発表会にお呼ばれしましたが、結構な数の報道陣でしたよ。製品プレゼンの後、「NANO-UA1」とKEF&ソニー製スピーカーの組み合わせによるデモも実施されましたが、小さなボディサイズからは想像がつかない大音量が広い会場いっぱいに鳴り響いておりました。多くの音楽ファンのために、東和電子さんには是非とも大手量販などに協力してもらってできるだけ多くの実機デモを実現して欲しいところ。
8月末に青山で見た基板のみの試作品も十分小さかったけど、149×149×33mmのアルミダイカストに収まるとこれが実に美しい。デザインこそシンプルだけど、共通サイズにすることでコスト減を狙い、その分パーツにお金をかけるという東和電子のポリシーが具現化されていると思いましたです。ちなみに、一番早く世に出てくるのはUA1になるようですが、TW-S7やTW-S5を有効活用できるU1もなるはやで発売して欲しいところです。
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