本日、青山で開催された「DAコンバーター研究会」に行ってきました。お目当てはDigiFi No.7付録の「USB DAC付デジタルパワーアンプ」の先行体験&Olasonic新製品の参考展示。
ちなみに、他のDAC展示は完全に手の出ない世界(100万オーバーの商品がゴロゴロ)なので軽くスルーさせていただきましたです、はい。
会場にはできたてほやほやのDigiFi No.7の見本誌。来週発売ですが、一足早く中身がチェックできました。
「USB DAC付デジタルパワーアンプの試聴体験会は、USBケーブルをHiVi付録のZonotone、スピーカーにFOSTEX「GX100MA」を使い実施。久しぶりに聞きましたが、Olasonic製アンプの実力が十分堪能できる内容でした。
面白かったのは、この夏のオーディオ雑誌の付録で構築したというiPad専用モバイルスピーカーキットの実演。ホームセンターで売ってるポリ容器にアンプとUSB HUB、バッテリーを入れ、ライバル誌のStereo 8月号のスピーカーユニットを組み込んだシンプルなもの。
横置きして、動画再生すると、まるでブラウン管テレビ。手軽に高音質が楽しめるモバイルユニットとして活躍してくれそう。ちなみに、DigiFi本誌にも解説が掲載されてます。
後半は東和電子の川崎さん担当の、Olasonic D/Aコンバーター内蔵アンプの特別試聴デモ。ハイエンドを狙った商品ながらも、卵型スピーカー開発で培った技術が注ぎ込まれており、少ない電力で効率よくパワーが発揮できるように設計しているそうです。
デモではスピーカーにJBLのSTUDIO 5×0シリーズとKEFの「LS50」を使用。まずは先入観を取り払うということで、アンプ試作機を布で覆い見えない状態で音源を視聴。スピーカーから出てくる音は素晴らしいものでした。
特にKEF「LS50」。デザイン含めて素晴らしい。しかもこの内容で2本で10万ちょいとか。人気が出るわけだ。というか素直に欲しいと思いました。
ってボキャブラリーなさ過ぎだな自分。ハイエンドオーディオに触れる機会もほとんど無いもんでこんな事しか言えません、すいません。
その後、アンプを覆っていた布が取り払われたんですが、布が覆われていたのは一般的なオーディオアンプサイズのアクリルボックスであり、実物は基板むきだしの状態ながら非常にコンパクトに仕上がっていました。
元ソニーな方が多いだけあって小型化が実にうまい。アンプは重量がなきゃダメなんてことは無いということを、見事に証明してくれたデモでした。
DigiFi付録のアンプをとっかかりにして、ハイエンドオーディオの世界に多少なりとも興味を持てたら、こういう製品でステップアップすればいいわけですな。やるな東和電子。
ちなみに、このD/Aコンバーター内蔵アンプのスペックはこんな感じです。
・SCDS採用高音質パワーアンプ装備
・入力:USB(B)、同軸デジタル、光デジタル(角)、アナログ(ミニ)
・出力:ヘッドホン(ミニ)、スピーカー端子(バナナプラグ対応)
・対応サンプリング周波数:96kHz、24bit
・電源:ACアダプター
入力が豊富なので活用の幅は限りなく広そう。まだまだ開発途中なので発売日も値段も未定だそうですが、卵型スピーカーのように、手が出しやすい価格で収まってくれることを祈りたいです。
それと、会場では、D/AコンバーターとUSBオーディオプロセッサーを見ることが出来ました。両方とも基板の状態ですが、製品コンセプトがユニーク。
D/Aコンバーター
入力:USB(mini B)、同軸デジタル、光デジタル(角)
出力:ヘッドホン(ミニ)、アナログ(RCA)
対応サンプリング周波数:192kHz、24bit
電源:ACアダプター
こちらはハイレゾオーディオ対応のDACで、好みのアンプと組み合わせて使えるというもの。
USBオーディオプロセッサー
入力:USB(miniB)、光デジタル(角)、アナログ(RCA)
出力:USB(A)
対応サンプリング周波数:48kHz、16bit
電源:ACアダプター
USBオーディオプロセッサーは世界初の商品らしく、正式発売が非常に楽しみな商品です。出力がUSBということで、TW-S7を繋げば念願のボリュームコントロールが可能になります。
ちなみに、東和電子さんは、10月のオーディオ関連イベントに出展する予定とのことで、その頃には新製品に関する詳細が発表されるかもしれません。いやー、楽しみです。
そうそう、オリジナルアクリルカバー装着済みのUSB DAC付デジタルパワーアンプの展示もありました。こんな感じで仕上がるようです。DigiFi本誌でもオリジナルケースネタの記事があり、コンテストも予定しているとか。
ということで、29日のDigiFi発売も楽しみですが、それ以上にOlasonicの新製品発表が楽しみになった8月最後の土曜日でした。開発頑張ってくださいね~>東和電子の皆さん。