PS3対応Bluetoothワイヤレスキーボードを試す


6月30日の発売当日に入手していたにもかかわらず放置していたBluetoothベースのPS3ワイヤレスキーボード(CECH-ZKB1JP)をプチっとレビュー。

■パッケージの中身と準備


パッケージの中身は驚くほどシンプル。キーボード本体と単3乾電池(2本)に取説のみ。背面の電池蓋をはずして単3乾電池2本を入れるだけと準備自体もシンプル。


本体はサラッとした触り心地のマット(つや消し)ブラックをベースに側面とキーボード底部にピアノブラック採用しており、新型PS3のブラックモデルを意識したと思われ。


本体サイズは290×25×120.4mmで重さが約470g。想像していたよりも大きく、重さかなりのもの。ちなみに、新デザインのPS3の奥行きとキーボードの幅がぴったり同じでした。


10キーこそ無いものの、キー自体は一部を除いてフルピッチ。最大で19mmと大きめ。VAIO採用のアイソレーションタイプと違い、隣との隙間が少ないフラットデザインでフレームを意識させない設計も印象的。

■ペアリング

ペアリングは相手側問わず、[Fn]+[Insert]の同時押し。PSボタン左んぴあるLEDが赤く点滅していればペアリングモード突入の合図。繋ぐ機器側から「Wireless Keyboard」を選択後、PINコード入力すればたいがいはOK。

ちなみに、PS3が相手の場合は問題無かったけど、VAIO(X・Win7)が相手の場合はPIN入力で躓くことが度々あり、何度かリトライしているうちに繋がるようになりました。キーの内容からして、Windows PCとの親和性が高いはずなのに不思議。


また、iPadとiPhone 4ではつかえましたが、PSP goやXperi X10では使えませんでした。

なお、このキーボードは複数機器とのペアリングはできない仕様になってます。これもちょっとつらい…。

■打鍵感は

キーが大きいので当然打ちやすいのだろうと思ったらこれが微妙。ストロークが深く、強めに打たないと認識してくれないケースが多々ありました。

手の大きさや入力方法の違いや癖などを含め、個人差が出てくるので一概には言えないかもしれないけど、もう一回り小さく、ストロークも浅くしてくれた方が自分の場合は打ちやすくなったかも。

左右のクリックボタンも細身で外枠と干渉して使いにくいし、スティックポインターはあると無いとで大違いだけど、使いやすいかというとそうでもない…。

あと、PS3用であれば4方向キーはもう少し大きくすべきだったのではないかなあ。上下左右動作が多い「XMB」がメインのインターフェースなんだし…。

■覚えておきたいPS3専用コマンド

備忘録をかねて、PS3専用のコマンドをメモ。

PSボタン=ワイヤレスコントローラのPSボタン
[Fn]+[F1]:△(XMB上では[F1]単独で△ボタンとして機能する場合もある)
[Fn]+[F2]:□
[Fn]+[F3]:SELECT
[Fn]+[F4]:START
[Fn]+[F5]:L3
[Fn]+[F6]:L2
[Fn]+[F7]:L1
[Fn]+[F8]:R1
[Fn]+[F9]:R2
[Fn]+[F10]:R3
[Fn]+[F11]:×
[Fn]+[F12]:○
[Fn]+[Insert]:PAIRING
[Fn]+スティックポインター:左スティック
[Fn]+カーソルキー:方向キー
[Shift]+[Backspace]:すべて削除(文字入力時)

■まとめ


値段も手頃だし、見た目も良いのだけれど、使い勝手、打ちやすさ共に今ひとつというのが正直な感想。個人的にはスマホとの組合せに期待していましたが、この重さと大きさではモバイル用途は厳しそう…。ということで、「アドホック・パーティー」のチャット用、動画ファイルのリネームなど、最も親和性の高いPS3で使うのが最適解かなあというのが結論です。

【関連リンク】
ワイヤレスキーボード(SCE)
Bluetooth®無線通信が便利なPlayStation®3対応 「ワイヤレスキーボード」 希望小売価格5,000円(税込) 2011年6月30日(木)より発売(SCE)
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