apt-X対応の高音質Bluetoothヘッドホン「Creative WP-350」を試す(1)


昨年夏、Bluetoothスピーカー“ZiiSound D5″のモニターに当選し、レビューを書かせてもらいましたが、およそ1年ぶりにクリエイティブメディアさんからお声がかかりまして、5月に発表されたPure Wirelessシリーズのマイク内蔵Bluetoothワイヤレスヘッドホン「WP-350」のモニター(今回はクローズドだそうです)をさせていただくことになりました。

ということで、これから数回にわたって思いつくままにレビューを書いてみたいと思います。なお、製品はクリエイティブメディアさんから提供を受けていますが、記載する内容についての指示や掲載前の検閲、金銭授受の類はなどは一切ありません。いつも通り思ったことを好きなように書かせていただきます。

■「Creative WP-350」とは

クリエイティブ社がpure wireless entertainmentと題し展開してきたBluetoothワイヤレスオーディオのノウハウ等を生かし、マイク内蔵Bluetoothワイヤレスヘッドホン製品群を新展開。その第一弾として発売するのが「WP-350」。

iPhoneやiPad、Androidスマートフォン、Windows PCやMacなど、A2DPプロファイルをサポートするBluetooth対応機器の音楽ソースを快適なステレオワイヤレスで再生可能なほか、3GやSkype等の通話サービスを高品質にかつワイヤレスで楽しむことが出来ます。その他、主な特徴は以下の通り。

  • 精巧なチューニングをほどこしたネオジウムドライバーにより優れたオーディオクオリティでの再生を実現
  • イヤーカップ部分に無指向性の通話用マイクを目立たず配置
  • イヤーカップのコントロールボタンで対応デバイスを直感的にコントロール可能。
  • 合皮製のイヤークッションは、長時間のリスニングでも快適
  • ボディは約108gと軽量でイヤーカップはフラットに折りたたみ可能
  • Bluetooth接続時にクリアで遅延の少ないオーディオ再生を可能にする高品質オーディオ伝送技術「apt-X」にも対応。別売オプションのiPod用Bluetoothアダプター「BT-D5」やPC用Bluetoothアダプター「BT-D1」を使用すればさらに高品質なオーディオ伝送も可能

ちなみに、価格はクリエイティブストアで税込9,800円。Amazonでも7/16現在は同価格でした>Creative WP-350 マイク搭載 Bluetoothワイヤレスヘッドホン(Amazon)

■パッケージ内容


パッケージはフルカラープリントの紙製。フロントのフェイスカバーが開くようになっており、透明塩ビ越しに実物を拝むこことが出来、購入せずして基本的なスペックを把握できます。


中身は、ヘッドホン本体、充電用のmicro USBケーブル、トラベルポーチ、取説・保証書の類。

■ヘッドホンの基本スペック

ドライバーユニットは34mmのネオジウムマグネット。周波数特性は18Hz~22kHz。インピーダンスは32Ω。音圧感度(1kHz)は102dB/mW。充電式リチウムイオンバッテリー(3.7V、240mAh)内蔵で、充電時間は約1時間。電池持続時間は音楽再生で最大約8時間、音声通話で最大約9時間。Bluetoothのバージョンは、現在最も一般的な、2.1 + EDR。対応プロファイルはA2DP、AVRCP、HSP、HFP。オーディオコーデックはapt-XとSBC。

■本体デザイン、基本操作、装着感

ハウジングのトップはピアノブラック仕上げでそれ以外はマットブラック。ソニーのNCヘッドホン「MDR-NC60」に似たコンサバでシンプルなデザインですが、想像以上にコンパクトで軽量で初めて現物を手にした時は驚きました。


手持ちのオーバーヘッドタイプのBluetoothヘッドホン、ソニー「DR-BT50」と比較してみましょう。BT50のドライバーユニットは40mm、WP-350は34mmと6mmの差しかないのですが、ハウジングのサイズはWP-350がBT50の約半分と圧倒的にコンパクト。質量もBT50の180gに対してWP-350は108gと4割も軽量です。


操作系のボタンは右のハウジングに集中。ピアノブラック仕上げの前面、中央上が再生/一時停止ボタン、左右に送り/戻しボタン(長押しでスクロール)、中央下がLED付きマルチファンクションボタン。側面に音量(上下)ボタンと無指向性マイク。

マルチファンクションボタンは、電源オフから2秒長押しで電源オン、電源オンの状態から3秒長押しで電源オフ、電源オフから5秒長押しでペアリングモード。携帯着信時は単押しで受話。1秒長押しでボイルダイヤル有効。電源オフ時、2秒長押しで最後に電話した番号にリダイヤル。


左のハウジングには内蔵バッテリー充電用コネクター(micro USB端子)と充電用LEDのみ。ちなみにこのLEDは充電中はLEDが赤色に点灯し、充電完了後は緑色に点灯します。

装着感は正直なところ微妙…。ハウジングが小さいため、耳の上に直接かぶせることになります。ヘッドバンドが若干きつく、締め付けられて耳が痛くなってきます。

また、BT50はハウジングに耳が完全に隠れますが、WP-350は耳の上にハウジングが載るタイプなのである程度の隙間が生じある程度の音量から音漏れが気になります。ちなみに自分より耳の小さな同居人に試してもらいましたがそれでも音漏れは回避不可能でした。

ただですね、それらの短所を補ってあまりあるほど優れた要素が「WP-350」にはありました。てことで、その辺については長くなりそうなので次の機会に。

次回は各種Blueooth対応機器とのペアリングと音質について、BT50との比較を交えつつレポートしてみたいと思います。

【参考リンク】
Creative WP-350発売のお知らせ(プレスリリース)
Creative WP-350 マイク搭載 Bluetoothワイヤレスヘッドホン(Amazon)