ロジテックの超小型無線アクセスポイント「LAN-W150N/RIPS」を試す(前編)


ポータブル無線ルーターは昨年の大きなトレンドでしたが、いつの間にやら据え置きタイプも色々と進化していたんですね。ロジテックの「LAN-W150N/RIPS」を使ってみてそれを気がつかされました。

「LAN-W150N/RIPS」は、ホテルの客室や自宅のネットワーク(有線)に接続して使う、ルーター機能付き超小型無線アクセスポイント(以下無線AP)なんですが、本体がとにかくまあ小さいんです。サイズが70×56×13mmで、重さも40g程度。iPhone 4の3分の2程度しかありません。かなり前ですがAirMac Expressが出た時も驚きましたが、その比じゃないですね、このサイズ感は。

■パッケージと内容ブツのチェック


パッケージはブリスタータイプですが、海外製などによくあるカッターが必要なタイプではありません。セロテープを剥がせば簡単に開梱できるのですぐに使い始められます。型番は「LAN-W150N/RIPS」で、iPhone、iPod touch、iPad用ということになってます。


中身は、無線ルーター本体、0.5mのLANケーブル、ACアダプタに、紙ベースの保証書に取説3種(はじめにお読みください、セットアップガイド、FAQ)。

■主な仕様


データ転送速度(有線)は10/100Mbps(自動判別)。ポート数はLANとWANがそれぞれ一つ。消費電力は2.4Wで、付属のACアダプタ(コネクタはUSB mini-B)やUSB給電アダプタ(+USBケーブル[A→mini-B])経由で給電できます。後者を用意すれば、パソコンのUSB端子経由で充電しながらも使えるということですね。ちなみに、型番が「LAN-W150N/RIPB」の場合はLANケーブルとACアダプタの代わりにUSB給電ケーブルと携帯用ポーチが付属するようです。


本体の前面にはLEDが5つ。左からWAN、LAN、WLAN、WPS、PWR。同じ色なのでわかりにくく感じるかもです。WANランプはWANポートに接続した任意のネットワークの接続状態、LANランプはLANポートに接続した機器の接続状態、WLANランプはLAN-W150Nに接続しているWiFi機器との接続状態、それぞれを示しています。ぶっちゃけ、無線APとして使う場合はWAN、WLANランプの状態だけ見てればOKっす。

側面にはモード切替スイッチがあり、ルーターとアクセスポイント、二つの利用方法を切り替えられます。ちなみに、このスイッチがめちゃくちゃ固くてですね、自分の指ではスライドさせられず、ドライバーを使って事なきを得ました。個体差かもしれないし、頻繁にいじるスイッチじゃないのであまり気にはしませんが、もすこしスムーズに動いた方が良いと思いますよ、ロジテックさん。


先述の通りコンパクトでシンプルな外観は個人的には好印象。手持ちのWiFiルーターと比べてもその小ささがわかります。ちなみに実物は画像よりもプラスチッキーかも…。

■使ってみよう

「LAN-W150N/RIPS」はルーター機能付き超小型無線アクセスポイントなので、使い方は二通り。ホテルなどの外出先のLANポート(有線)や自宅の有線LAN環境を利用して無線APとして使う場合と、自宅のブロードバンドモデムやONUに接続してルーター兼無線APとして使うパターンがあります。

が、製品のポータビリティー性能から考えると前者が最適と思われます。後者の場合は場所が固定されちゃいますのでね。ただ、自宅のルーターが壊れて使えなくなった時などの緊急時には役だってくれると思いますですはい。

「LAN-W150N/RIPS」を無線APとして使う場合のセットアップは実にシンプル。本体の側面にあるモード切替スイッチをAPに設定。WANポートに有線LANケーブルを接続してから電源オン。全面のWANとWLANランプが点灯していればOK。

ちなみにAPは二つ検出されます。SSIDが「logitecuser」と「logitecgameuser」の二つ。前者がWPAで暗号化されたスマートフォンやPC用で、後者がWEPで暗号化されたゲーム機用とされています。

iPhoneやiPadなどからの接続も簡単。設定>Wi-Fiと進み、リストからlogitecuserを選択。本体底面に記載されているパスワート(key)を入力するだけ。SafariやYouTubeなどでネット接続できているかを確認できたらOK。

といったような最初使い方が付属の「セットアップガイド」に実に丁寧に記載されています。Bluetoothヘッドホンの時も感じたんですが、ロジテックさんの製品の紙ベースのガイドはホントにわかりやすくて良いですね。ここまで丁寧に解説してあれば大抵の人は問題無く使えるはず。


「LAN-W150N/RIPS」の動作確認済み機器はiPhone、iPad、iPod touchなどの、いわゆるiOS機器ですが、中身はフツーの無線APなんで、無線LAN(WiFi)に対応している機器であれば接続して問題無く使えます。手持ちのXperia、PSP、VAIOなどで接続してみましたが、どれも何一つ問題無く接続できました。

長くなりそうなので次回にiPhone以外の機器での動作検証結果や使用感、バッテリーでの動作検証などについてお届けしたいと思います。

【関連リンク】
USB給電で動く無線LANルータに 超小型 手のひらサイズモデルが登場! iPhone/iPad/iPod touchを使ってのWi-Fi接続に最適&わかりやすいマニュアルつき(ロジテックのプレスリリース)
LAN-W150N/RIP(ロジテックストア)
LAN-W150N/RIPS(Amazon)
快適 無線LANルーター選び 2011年版