<ブラビア>X1体験レポート~某テクノユニットのコンサートや某ロボットムービーでモーションフローの威力を実感

< ブラビア>X1の売りの機能の一つに「モーションフロー」があります。< ブラビア>製品情報ではこの機能をこう説明しています。

1/60秒(60i)や1/24秒(24p)の連続する静止画を撮影するカメラでは、その間に動くものを撮影した場合、映像に「ぼやけ」が発生。「モーションフロー」は業界で初めて、その「ぼやけ」を検知し、補正する技術を搭載。補正後のくっきりとした映像をもとに中間のコマを増やす処理をするため、よりくっきりとした映像を再現。

1秒間24コマ(24p)で撮影された映画などの映像の場合、映像と映像の間に4枚ずつの補間映像をつくりだし、挿入。スポーツ中継やニュース、ドラマなど通常のテレビカメラで撮影された1秒間60コマの映像(60i)に対しても、映像と映像の間に1枚ずつ補間映像をつくりだし、挿入。1秒間120コマの映像で、速い動きもなめらかに表現。

24枚のパラパラ漫画を、頼んでもいないのに、わざわざ120枚に、それも自動的に増やすってんですから呆れ…いやいあ、すごいっすよねー。とにもかくにも、この機能のおかげで、動きの速い映像をくっきりとなめらかに映し出すって事ですね。

てことで、モーションフロー機能のない我が家のベガを並べて、オンエア中の高校駅伝(NHK・地デジ)でリアルタイムチェックしてみました。マラソン中継って選手の動きも激しいし、カメラワークによっては背景の動きも激しく、ある種、液晶テレビが苦手とするコンテンツですんで、モーションフローの威力を試すのにうってつけ。

モーションフローのオンオフはオプションから設定。標準と強の二段階が用意されています。マラソン中継は動きが激しいので「強」にして見比べてみます。いきないの「強」だからさぞや効果てきめんだろうと思いきや、意外にわかりにくかったです。ランナーを正面に見た映像だと意外にわかりにくいけど、カメラがランナーと併走する横向きの映像の時には効果あるかなあという感じ。っていうか、自分の目が老化してモーションフローの効果について行けていないだけなののかもしれませんが…。

実際、別口で録画してあったサッカー中継でも、さほど効果が実感できなかったんですよね。ソースが地デジでフルハイビジョンでないということも影響しているのかもしれません。

そんなこんなで、スポーツ以外のコンテンツでも検証してみようと思い立ち、レコーダーを接続して、先日NHKのBSハイビジョンでオンエアされた、パフュームの武道館コンサートを見てみることに。

これがまたとんでもない映像だったんですよ。ご覧になった方はわかると思いますが、明滅の激しい照明中心のステージで、当人達の動きもこれまた激しい、動きのある映像のオンパレード。

巨大スクリーンを背に踊りまくる3人の映像はどう見ても液晶テレビ泣かせの映像・・・・・なんですが、これがモーションフロー機能で一変。すべからく、くっきりなめらかになるわけではないのですが、機能をオフにした状態よりは明らかに見やすい。これには驚き。いやー、パフュームフロー、もとい、モーションフロー様々です。

あと、ちょうど今、WOWOWでオンエア中の「トランスフォーマー」を横目で見ながらこの原稿を書いているんですが、あの有名なロボットの変形シーンや超高速の戦闘シーンがとってもなめらかに感じました。こっちも効果大。むしろ、なめらかすぎて気持ち悪いぐらいでした…。

ということで、モーションフローは、Blu-rayソフトやWOWOW、NHK BS hiなどのハイビジョンコンテンツに対してより効果的ってことみたいです。