ワイヤレスジャパン2007 キーパーソンインタビュー:ワクワク感のある製品を開発するのが我々の役目──ソニー・エリクソン 高垣浩一氏
ソニエリ常務取締役の高垣浩一氏へのインタビュー。同社の日本向け端末開発はどのように行われているのか。また、今後同社の製品展開はどうなっていくのかを聞き出しています。以下、個人的に注目したコメント。
・端末全体でトータルな使いやすさにこわだわっていく。ゴールはないので数年かけて改善していきたい
・中長期的なレベルで見ると、タッチパネルなどはブレイクする可能性があると思っているが、日本人すべてが、そういった端末を好むとは限らない。まずはテンキーベースの端末開発をしっかり抑え、先々に向けて先行検討、開発していきたい
・サブブランドを付けるか付けないかは別として、動画の絵作りや音楽再生の音質などにはこれからもこだわっていく
・正直今までは製品を出すだけで手一杯だった部分があった。今後は、発売時期に関しては追い付けると思っている。エンジニアも理解しており、こだわりすぎて遅れるというのはなくす方向にある
・他社に比べて遅れていると認識しているのが薄型化。国内ではまだまだ他社に見劣りしている部分はある。商品力やコスト、発売時期など、まだまだ頑張らなくてはいけない部分は多い
・製品開発にこだわり、できあがった端末を、100カ国以上に同時期に世界に届けられるのはソニエリだからこそ
・(Bluetooth戦略について)頑張っていかなくてはいけないと思っている。日本では音楽携帯に注力しているので、今後はBluetoothを活用したワイヤレスイヤフォンなどを手がけ、世界観を広げたい
・日本でヒットした端末をグローバルモデルとして展開するのはあり得るし、逆のケースも考えなくてはいけない。ただし、通信方式や周波数、日本語UIもあり、すぐに持って来ることは難しいので採算の考慮した上で検討しなくてはいけない
・ワクワク感のある製品、“WOW!な製品”を出していくのが我々の役目
海外と日本では色々と事情が異なるのでしょうけれども、会社的に全て理解していて、その上で出来る限りのことをしていくという風にとらえました。Bluetooth搭載の件を含め、このようなWOW!な製品(↓)の日本投入、期待しております!
ソニエリといえば、林信行さんのこちらのコラムでアップル vs ソニー(ソニエリ)の構図についてちょこっと触れられています>なぜiPhoneは人々を熱狂させるのか?(後編)
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