製・販・技の一体がソニーの勝ちパターン

ソニー、定時株主総会を開催-下期に大型液晶TVのラインアップ強化を明言

ソニーが都内で開催した第89回定時株主総会のレポート。ソニーは、2007年度の連結営業利益率を5%、エレクトロニクス事業の営業利益率4%を目指すとした上で、2006年度を重要な1年であるとして、サイロの解消、事業の選択・集中、独自・持続性のある競争力の創出の3点に取り組み、構造改革も引き続き行なうようです。株主総会の後に行なわれた懇談会で井原副社長が語った内容が興味深いので一部要約してピックアップ。

・ウォークマンやハンディカムの成功例を見ると、いずれも製・販・技が一体となっている。これがソニーの勝ちパターン。BRAVIAの成功も同様であり、テレビ事業にスピードがよみがえってきた
・“BRAVIAには様々な機能を搭載しているが、機能を使いこなす自信がない”という顧客の声が多いと聞く。テレビ、ビデオ、オーディオ機器を含めて操作性の良い製品が求められているのは事実で、近いうちに圧倒的に使いやすい、テレビ、ビデオの操作環境を提供できる
・エレクトロニクス事業に対しては、社員の目が輝いてきた、胸を張って仕事をしているという声が販売店からも聞こえている。BRAVIAが好調でビデオも順調。ウォークマン、デジタルイメージングも足並みを揃え、すべてが好調となった際に、ソニーが復活したというイメージが、みなさんと共有できる

「圧倒的に使いやすい、テレビ、ビデオの操作環境」は大いに期待したいですね。αは立ち上がり、ウォークマンはAシリーズの失敗イメージの払拭、そしてBlu-ray普及のカギをも握るPS3のエンタメコンピュータとしての訴求、そしてそれらの製・販・技の一体化で勝ちにいって欲しいです。


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