焦ったソニーの見切り発車がCONNECT Playerのバグの原因に

ソニー、携帯音楽部門を再編 iPodの牙城崩せず

コネクトカンパニーに関するソニーの1/20付け人事発表を受けたニュース。なんと、asahi.comにまで取り上げられました。ウォークマンAシリーズについて、「デザインを一新した昨年4月にiPodを追い上げた時ほどの勢いは感じられない」という量販店の声が取り上げられたほか、

発売直後からソフトウエアのバグ(欠陥)が頻発。これまでにソニーは計5回ソフトを修正し、インターネットで配信した。アップルは、新ウォークマンより2カ月早い9月に超小型の「iPodナノ」を発売してヒットさせており、焦ったソニーの見切り発車がバグの原因との見方もある。

との記述も。販売店側にとっては、iPodよりもウォークマンを売る方が遙かに儲けが期待できるみたいな話がありましたよね。ところが、CONNECT Playerのせいで薦めるに薦められない事態に陥ったのかもしれません。

復活をうたいコンセプト先行で進められたAシリーズは、出来の悪いソフトが原因で結果的にブランドの評判を落とすことになってしまいました。新体制では「おもてなし」などという余計なことをわざわざ口にすることなしに消費者を納得させるだけのものづくりをして欲しいものです。

第12回:「iチューンズ」以降の日本のミュージック・ライフスタイル

こちらはNIKKEI NET、日本ポップカルチャー委員会委員の小野打恵さんによる「数字で読み解くコンテンツビジネス」というコラムの第12回。ウォークマンに関しては以下のような記述もあります。

かつてソニーの「ウォークマン」がヒットし、世界中の若者たちが街中でヘッドホンステレオで音楽を聴くようになったのも、ファッション的な価値を表現する「ツール」となったからだ。音楽文化が多様化し、一人一人の趣味に合わせた音楽が簡単に入手できるようになったいま、音楽コンテンツ提供のメディアやシステム、サービスに求められているのは、それ自体が革新的な「ミュージック・ライフスタイル」を提案し、ユーザー同士のコミュニケーションという新たなコンテンツを生み出す仕組みではないか。

先だって発表されたauの音楽配信サービスが注目されるのかもしれませんが、独自規格で48kbpsという低ビットレートなので自分は始めからスルー。iTMSにしても最近はほとんど利用しておらず、10,000円のミュージックカードも3,000円以上残高がある状況。Moraもバイオ購入でおまけでもらったクーポンの利用止まり。コアな音楽ファンが納得できる品揃えと高音質が売りの音楽配信サービスって、やっぱり難しいのかなあ。まあ、それならそれでCD買うだけなんですけど、廃盤になってしまってどうやっても手に入らないタイトルとかは音楽配信に期待するしかないんですよね…。

そんなこんなで、音楽配信がたいして期待できないので、興味は映像配信の方にシフトする一方。こっち方面ならソニーにもまだまだチャンスが残されているのでは…。NHKもサーバー型放送を来年度に開始する方向で検討し始めたようです>サーバー型放送、2007年度開始へ・NHKも課金検討


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