mF247は新しい音楽との出会いの場になるのか

247music、フル楽曲を基本無料で配信する総合音楽サイト-「ネット上の路上ライブ」。MP3形式DRMフリーで配信

SME社長やSCE取締役を歴任した丸山茂雄氏が代表取締役を務める247musicが12月にオープンする総合音楽サイト「mF247」の概要について都内で発表。楽曲は基本的にフリーダウンロード可能で、MP3(ビットレートは128kbps)の採用でDRMもフリーなため、ポータブルプレーヤーへの転送、CD-Rへのライティングも自由、ファイルのコピー制限も無しというのが最大の特徴とか。iTMS上陸で何かと注目が集まっているタイミングでの発表ということと、従来の音楽配信サービスとは思想やシステム、サイト構成などが大きく異なっている点で一気に注目を集めたみたいです。

昔と違って自分たちが耳にする音楽の種類も数は天文学的に増えましたよね、それはもう有料・無料に関係なく…。自分にとってはうれしい反面、膨大なライブラリの前でただ立ちすくむだけみたいな状態になるのは避けたいです。かつては友人のお薦めだったり、街のレコード店やレンタルレコード店で店員さんが独自に行っていた今日のお薦めみたいな、新しい音楽との出会いを先導してくれる人たちの存在が大きかったんですよね。これからは、そういう人が昔以上に重要になってくるのではないかと思います。そういう意味ではブログやアフェリエイトといった新しいIT技術によって、誰もが自分の好きな音楽を不特定多数の人に紹介、売上げが上がれば対価を得られるできる仕組みができつつあることも見逃せません。音楽評論家よりも影響力のあるブロガーが登場したりして…。

それと音楽配信の楽曲データベースに関してですが、ジャンルだけといったおおざっぱな情報だけでなく、アーティスト自身のプロフィールや嗜好といった音楽以外の多面的な情報なども織り交ぜるなど、利用者自身の嗜好やライフスタイルと合致する楽曲を様々な角度から探し出せる仕組みが求められるのかもしれません。iTMSですら、いままで聴いたことのない音楽という観点で曲探しをしようするととまどってしまいますから…。

なんてことを書いていたら、CNETに「アップルを大歓迎する日本の音楽業界の謎」なんてコラムがアップされていました。国内の音楽配信事業者はiTMSとの差別化を図る動きになりそうとか。なんだかややこしいことになってきましたね…。


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