QUALIAインナーイヤーレシーバー「MDR-EXQ1」レビュー

6/8のエントリーで、う~ん、う~んと唸っていましたが、結局その日の夜に注文してしまいました。そうです、QUALIAブランドの密閉型インナーイヤーレシーバー「MDR-EXQ1icon」です。テヘッ。NW-E507を購入したときにもらったクーポンを使って税込19,000円弱で購入。昨日の夕方近くに届きました。(ということで買いましたよ~、daizoさん。)

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豪華な化粧箱…っぽく見えますが紙製です(画像左)。中箱を取り出すとこんな感じ(画像右)。取説以外に、製品を挟んで左の箱には専用の革製ポーチ、右に延長用のケーブルとサイズ違いのシリコンイヤーピースが入っているのみのシンプルパッケージです。

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筐体にメタルハウジングとして高硬度な真鍮の削りだしを使用しているだけあって、本体は想像以上に重量感があるのには驚きました。高級感は正直あまり感じません。作りも真鍮を使用している部分以外はソニーの一般的なインナーイヤーレシーバーとさしたる差はないです。専用の革製ポーチは作りはしっかりしているんですが、特に「MDR-EXQ1icon」にあわせて作られたような感じではなく、一般的なマチ付きのコインケースっぽいとでもいいましょうか、ヘッドホンが入れやすいとは決して思えない作りでちょっと残念。B&OのA8に付属するケースぐらいのこだわりは欲しかったなあ。


iconicon肝心の音質についてですが、第一印象はソニーお馴染みのドンシャリ系。手持ちのEX81と比較してもそんなに差がないかなあと感じていたんですが、色々な曲でじっくりと聞き比べていくとだんだんその差がはっきりと感じられるようになってきました。全体的な音像はクリアで、ギターのカッティングやドラムのハイハット、シェーカーなどのパーカッションやベル系のシンセなどがEX81と比べても非常にはっきりと聞こえる感じです。曲全体にうっすらとかかったリバーブ(残響)効果もしっかりと伝わってきます。楽器によっては圧縮された音だということがはっきりとわかってしまうぐらいなのでATRAC3の132kbpsぐらいでは厳しいですね。良いヘッドホンを使うなら、最低でもATRAC3 plusの256kbpsだなあって痛感しました。(結局CDウォークマンでPCMというのが一番いい音ってことになるのかも…)

ちなみに、密閉型ですがボリュームを上げるとおもいっきり音漏れします。かといって外の音が聞こえるかというとそうでもないので、外で使う場合はボリュームの上げ下げに細かな気遣いが必要になりそうです。

まだ使い始めたばかりだし、今後はエージングで多少の変化は出てくるかもしれませんが、根底にあるのがドンシャリなのでトータル的な音質向上みたいなものはあんまり期待できないのかも。ロックやポップス系なら聞きやすいかもしれないけど、クラシックなどの原音忠実再生が好みならShureやA8を選択する方が良いかもしれません。

そもそも、圧縮された音楽ファイルを再生するポータブルオーディオのヘッドホンに2万円をかけるだけの価値があるのかということもありますが、一般向けに市販されているソニーのインナーイヤーヘッドホンでは最高級品であるということと、「俺はあのQUALIAブランドオーナーなんだ」というステイタスは手に入ります。言っても、これが自分で買える最初で最後のQUALIA製品になるのは確実なんですけどね…。

密閉型 インナーイヤーレシーバー「MDR-EXQ1icon
販売価格:21,000円(税抜20,000円)(送料別)