新ネットワークウォークマンは本当に好調なのか

トラックバックに答えて 「ウォークマン大逆転…」掲載の理由 たった4日のデータが物語る市場の姿

WebBCNランキングが4月末に掲載した記事「ウォークマン大逆転、ついにiPod Shuffleを抜き一躍トップに」へ寄せられた大きな反響に対して、同サイト編集長が「なぜあの記事を掲載したのか」「たった4日のデータがどんな意味を持つのか」などの疑問に答えるというエントリーが公開されています。

iPod Shuffle に対抗して、ネットウォークマンが発売直後にどのような動きを示すかに注目した。結果は、発売から「わずか4日」でほぼ垂直に立ち上がったといえるものであった。そして、この勢いこそがニュースであると判断した。仮に「一瞬」の出来事であったとしても、それを正確なデータに基づいて、できるだけ早く報じることはWeb媒体の本質的な役割といえる。

と説明した上で

字数に制限のあるタイトルが、両社の累計シェアが逆転したような誤解を与えかねないものだったという点については、読者からの批判を率直に受け止めたい。

と、タイトルの付け方に問題があったと説明。そんな背景説明があった上で、最新の売れ筋速報が掲載されてますが、こちらもタイトルが微妙ですね~。

ソニー復活は本物? 発売1ヶ月でシリコンオーディオ販売シェア、依然トップ

ネットウォークマンがシリコンでのメーカー別販売台数シェアで好調を維持しているそうで、発売直後の「瞬間最大風速」こそ衰えたものの、「この1ヶ月間吹き続けている「突風」が携帯オーディオ市場を大きく変えることになりそう」というのがおおざっぱな内容。


今回は記事のタイトルに「?」が使われていますね。この記号を使うことでニュアンスを曖昧にしてますが、これっていわゆるスポーツ新聞の見出しと別段変わらないですし、こういうタイトルで人を引きつけるのも立派なテクニックだと思います。

ネットワークウォークマンの新製品が発表されたタイミングがたまたま経営者刷新人事の発表と近かっただけで、開発はもっと前からスタートしているわけですから、別にこれ一つ取ってソニー復活と決めつけるのもどうかと思いますし、だからこその「?」のような気もしていますが…。ってことで、あんまり深読みしないようにしてます。

とはいえ、偶然でも何でも、売れ方に勢いがあるのはメーカーにとっても量販店にとってもウェルカムだろうし、ランキングもアップルと互いに競い合ってもらって、それぞれの製品がどんどん良いモノになってくれればそれに越したことはないと思います。

ちなみに、先の編集長のエントリーで説明があったように、BCNランキングは店頭のPOSデータが基本なので、ソニスタやアップルストア、アマゾンなどのオンラインショップの販売数はカウントされていないんですよね。個人的には、それらをひっくるめてどんな状況なのかを知りたいところです。

みたいなことを書いていたら、ケータイWatchにスタパ齋藤さんのウォークマンスティック「NW-HD5」のレビューが掲載されているではありませんか。

ようやく買ったぜ!! HDDネットワークウォークマン「NW-HD5」

読んでみると意外に高評価。SonicStageにクセがあっても、曲さえ転送しちゃえば関係ないってことで、本体の操作感や音質などは評価が高いです。個人的にはイニシャルサーチが曲名だけじゃなくてアーティストやアルバム名に対応してくれるとさらに使い勝手が良くなると思うんですが。

ちなみに、最後の方に最近よく耳にする再生スピードの問題について言及しています。スタパ氏は「省時間」という皮肉な言葉で表現していますが、気になる人には気になるかもしれませんね。もしもこれが不具合ならソニーには善処して欲しいところです。