ネットジューク「NAS-A10」を試す(3)~HDDにCDを録音

iconiconCDのHDD録音はチョー簡単

実際のところ録音はむちゃくちゃ簡単で、最短はCDを入れリモコンの録音ボタンを押すだけの2ステップです。CDまるごとではなく任意の曲だけを録音する場合は一時停止録音ボタンを押して録音したい曲だけにチェックをつけてから録音ボタンを押します。この手軽さは家電ならではで、これなら子供からお年寄りまで誰でも扱えるのではと思います。

録音できるフォーマットはPCMとATRAC3で、後者はビットレートが132kbps、105kbps、66kbpsの3つ。対応する音楽配信サービスのフォーマットがATRAC3の132kbpsなので、これより音質が良くなるとまずいという判断なのか、メモステへの書き出しで対応する音楽ケータイやクリエがATRAC3plusに未対応だからなのか、Hi-MDに未対応だからなのかわかりませんけど、個人的には少しでも良い音で聞きたいのでATRAC3Plusの256kbpsまでは対応して欲しかったところです。もちろん、自分は132kbpsで設定。これだと約600時間分(CDにして500枚程度というところ)の楽曲が録音可能です。なお、PCM録音の場合はメモステやATRACオーディオデバイスへの転送はできません。つーか、PCM録音だとCD100枚も録音できないですからね…。

録音時間はATRAC3で同時再生しない場合が約8倍速、同時再生する場合は最大6倍速となっており、74分収録のCDならおよそ10分程度で録音できるということになります。SonicStageやiTunesといったパソコン用ソフトと比較しても、録音スピードは充分合格点というところです。(もちろん、パソコンソフトはCPUのパワーに左右されるので、一概に比較できませんが、手持ちの環境では体感的に同等のパフォーマンスと感じました。)

このHDD録音に関して個人的に不満な点があります。録音時の同時再生を有効にすると、1曲の録音が終わり次の曲の録音が始まると、再生音も有無をいわせず次の曲にスキップしてしまうのです。ネットジュークは録音時はあくまでダイジェスト再生というのが標準のようです。もちろん、これはこれでありという人もいるとは思いますが、なんか気持ち悪いんですよね。ここが、パソコンと違ってマルチタスクに弱いデジタル家電のOSの弱さって事になるのでしょうか。ちなみに、すでにHDD録音してある楽曲を再生したりラジオを聞きながら、新しいCDを録音するといったこともできません。次世代機では、時間を有効利用する意味でも、是非、マルチタスクを実現して欲しいです。


CDデータの編集

CD挿入時に表示されるCDDBデータも録音時に自動的にHDDに書き込まれ、データはパソコン同様に編集可能です。項目はパソコンほど多くありませんが、アルバムと楽曲のタイトル、アーティスト名、ジャンルなどの編集が可能です。テキスト入力はリモコンで行いますが、ソニー製品でお馴染みの予測変換機能「POBox」を使うこともできます。ソニエリ製の携帯電話のテキスト入力に慣れている人なら、すぐに使いこなせるのではないでしょうか。著名な邦楽アーティストの名前は辞書登録されているみたいですが、手持ちのCDは今のところすべてCDDBデータでいけてますので、2枚組アルバムを1枚にまとめたりする程度のことしかしていません。ちなみに、後述するエニーミュージックサービスの検索機能を利用する場合、どうしてもテキスト入力が必須になるのでATRAC Audioデバイス用のUSBポートにキーボードを接続できると、より便利に使えるかなと思いましたです。

あと、CDから録音した場合はパソコンソフトで良くあるジャケット画像の表示には対応していません。あればあったで楽しそうですが、実際のところ、テレビモニターをじーっと眺めながら音楽を聴くわけでもありませんので、無くてもなんら問題ないです。ちなみに、エニーミュージック経由で購入した楽曲はジャケット表示に対応しています。

ということで、またまた長くなってきたのでジュークボックスの再生機能については次回にでも。