小寺さんが唱えるソニーの次の一手

ソニー、業績説明会から見えてくる「次の一手」

先だっての第3四半期業績発表を受けたソニーの次の一手を探るコラム。筆者はソニーファンにもすっかりお馴染み小寺さん。モバイル製品では、新しい商品群の提案としてサイバーショット「DSC-M1」のようなハイブリッドカメラに注目しているようです。課題は撮った動画を活用するためのソリューションの提供とか。また、コネクトカンパニー設立にいたる過程の解説も的確かと。そうそう、小寺さんがおっしゃるとおり、

ソニーの名を世界に広めたトランジスタラジオを始め、テレビ、ウォークマンは、放送や音楽産業が生産するコンテンツを、言わば勝手に視聴するためのデバイスだった

んですよね。それなのに、これからはソフトだとか言ってDRMでコンテンツをがんじがらめにしてきたんですもんね。おまけに、“音楽管理ソフト「SonicStage」が、あまりにも使いにくい”ときたもんだからユーザーが怒るのも当然です。

おそらく現状のSonicStageに手を入れたぐらいではダメだろう。「アルバム」という縛りから解放された管理構造を持つ、新しいソフトウェアの開発が必要になる

のは、カンパニーが取り組むべき大きな要素であることは間違いありません。これ以外にも、メモリースティックも改革が進んでいて、PSPを使って再生する「メモリースティックビデオ」も盛り上がり始めていることなども取り上げています。そして、最後の、

なんだかんだいっても業績説明会がこれだけ話題になる会社というのは、そう他にない。いつも何か新しいことをやってくれるソニーの復活を、われわれは望んでいるのだ

というコメントはソニーファンの気持ちを見事に代弁してくれてます。ソニーほど外から見ていて面白い会社はそうそうありません。ソニーファンって、単にプロダクツだけじゃなくてソニーという会社がやらかす”何か”をいつも興味深く見守っているのです。自分も”まだ”ソニーは見捨ててはいません。「どん底からはい上がるソニーを見てみたい」、その一心で当サイトは、というか自分はただひたすらに、時には苦言を呈しつつも、あくまで一方的にソニーを応援していくつもりです。

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「ソニーは自社の製品をライフスタイルとして統合する幸運にあまりめぐまれなかった。ブランディングの観点から言うと、ソニーはAppleのデザインと、想像力を捕らえる能力に追いつけなかった」とのコメント有り。
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アジア太平洋地域ではソニーが前年に続きトップとか。