今さら聞けないNGPスペック講座 そのスペックは携帯ゲーム機としての新しい遊びを訴求するためのもの
西川善司さんの3Dゲームファンのためのグラフィックス講座【GDC特別編】でNGPが大フィーチャーてことで、個人的に注目したい内容のみをピックアップ。
- NGPは、これまでの最大性能重視の設計と違い、コスト重視で設計された感がある。CPUやGPUは“アリモノ”を組み合わせたもの。センサー類も携帯電話等に広く利用されている汎用MEMS。
- 高解像度ハイドットピッチの有機ELパネルはNGPのために提供されるもの(こだわりの部分)。960×544ドットで、フルHDの1,920×1,080ドットの約1/4に相当。2007年に発売された有機ELテレビ「XEL-1」はほぼ同じ解像度。
- マルチコアCPU搭載ということでPS3と比較されるが仕様的にもスペック的にも全く異なる。対称型マルチコアCPUという意味では、Xbox 360のそれに近い。
- SGX543系GPUは現行PowerVR系GPUのハイエンドモデルに相当。PS3とほぼ同世代のシェーダを動かせると言うのが正しく、PS3に肉迫することはあり得ない。NGPはポータブルデバイスでありパフォーマンスと同じくらいバッテリーライフが重要視される。
- リテールソフトウェアは、容量が2GBと4GBの2種類のカートリッジ(ゲームカード)で供給。全体容量の5~10%に書き込み可能な容量を割り当てられる仕様。
- 外部リムーバルメディアとして、市販のメモリーカード(種類は不明)の利用可能。ROMカートリッジよりも大容量のものまでがサポートされ、オンライン購入したゲームや、ダウンロードした映画や音楽などのマルチメディアファイルが格納できる。
- 位置検出機能としては、GPSが利用できるが、Wi-Fi網を利用した位置検出サービスなども利用できる。GPS機能は3G対応モデルとセットでのみ提供。
そっか、NGPのディスプレイはXEL-1と同等なのか。感慨深いけど、歩留まり大丈夫なんだろうか。ところで、外部メディアのスロットってゲームカートリッジと別のスロットなの?それともハッキング対策で1スロット?ま、ゲームカートリッジはUMDに変わるモノでリアル店舗向けなのだろう。大容量の外部メディアに色々入れてマルチにコンテンツを楽しむのが主流になるのかな。
【追記】GAME Watch「「電遊道」 ~Way Of The Gamer~。ジョン・カミナリの楽しいゲームライフ 【連載第9幕】」にもNGPに対するジョン・カミナリ氏の思いが綴られている。「おそらく「NGP」は、ゲーム史上初の家庭用ゲーム機と競合する携帯ゲーム機になるだろう」とか。その通りだと思う。あと昨日発売のファミ通3/17号でもNGP特集を発見。これまた西川さんが分析記事を担当。大忙しですねい。
以下、ついでにゲーム絡みのトピックもクリッピング。