・高性能半導体の生産力強化を目的とした新たな協業体制の構築に向け(Sony Japan)
・IBM及び東芝とのゲーム機向け高性能半導体生産に向けた協力体制の強化(Sony Japan)
・高性能半導体の生産力強化を目的とした新たな協業体制の構築に向け新合弁会社の設立で基本合意(東芝)
昨日、日経が報じたソニーによるCell製造工場の東芝への売却について、両社から正式なアナウンスがありました。ソニーのプレスリリースはまだhtml化されていないので、AV Watchのニュース記事をお借りして要約。
・東芝とソニー、SCEがCellなど半導体製造合弁会社設立-Cellの生産設備を東芝へ譲渡。45nmに向け共同開発
ソニーセミコンダクタ九州のFab 2の300mmウェハーラインの製造設備を2008年3月末までに東芝に譲渡することを決定したほか、「Cell Broadband Engine」や「RSX」などの高性能半導体生産については新会社を設立することで基本合意したそうです。これにより、東芝はソニーグループからのPS3向けなどの高性能半導体受注拡大と安定確保とシステムLSI事業の拡大を、ソニーグループは高性能半導体のさらなる微細化などによりプレステ事業の強化を図るとか。さらに、Cell開発で協業しているIBMとは45nm SOIプロセス技術を用いたCellの量産に向けた開発について、協力関係を進展させることで合意。PS3向けの低消費電力、低コスト高性能半導体の量産体制構築に向けて協力するそうです。
細かいことはよくわかりませんけど、東芝、ソニー、SCEで新会社を設立して、その会社が東芝の工場を借りてCellの生産をするという理解で良いのでしょうか。ちなみに新会社の出資比率は東芝が60%。PS3生産には東芝との絶大なる強力が欠かせないということになりそうですね。
東芝絡みですが、先日取り上げたソニエリ製au「W54T」の東芝OEM説を裏付ける有力なコラムが公開されています。(お知らせ感謝です!>匿名設定さん)
東芝のW56Tとソニー・エリクソンのW54Sは、サイズ、通話時間、機能など、スペックに違いはほとんど見られない。この2機種は中身としては全く同じで、ソニー・エリクソンは東芝からOEM供給を受けているようだ。「新しいプラットフォームなので、メーカーの負担も大きい。そのためこのような形となった」(長島氏)という。
KCP+はメーカーとしては主に東芝と三洋電機が開発に携わってきた。しかし、「ソニー・エリクソンとしては、音楽関連の強化もあり、何としてでもこの商戦期に対応端末を投入したいがために、東芝の力を借りたようだ」(KDDI関係者)という事情がある。つまり、実際にKCP+対応機種を投入できたのは開発メーカーの東芝と三洋電機のみとなる。
次世代DVD規格では犬猿の仲ですが、東芝の力を借りないとPS3もケータイも作れないのが今のソニーグループなんですねー。まあ、ソニーはソフトに注力するってことだし、これはこれで仕方がない・・・ってことで片付けて良いのか?なんとも複雑な気持ちになりますですねー。