アビリティークリエイトさんの計らいでPSPユーザー向けの限定セットが用意された『minipro PSP エディション』ですが、プロジェクター本体の性能やいかにということで、「minipro」の画質や音質について、サンプル機の検証を通じて個人的に感じたことを書きます。
■画質について
miniproの投写距離は、0.6m(15型)~2.0m(48型)。ちなみに自分が用意したスクリーンのサイズは40インチ程度。最初は壁と平行にスクリーンをつけてみたのですが、距離がとれないので斜めに貼って下から上に向けて投影する方法で検証してみました。これだと前後が短くても距離が稼ぎやすいんですよね。ちなみに、miniproからスクリーンまでの距離は180~200cmぐらいです。
で、肝心の画質ですが期待していたほど鮮明ではありません。ソース自体の色遣いも影響しますが、ぶっちゃけ、かなり暗いです。コントラストがはっきりしていて、明るい色を多用するアニメやCGなどは比較的見やすいのでですが、夜などの暗いシーンはかなーりきついです。ゲームは真剣にプレイしようと思うときびしいです。まあ、スコアを気にせずお気楽にプレイする程度ならいけるという感じ。
モンスターハンターポータブル2Gをプレイしてみましたが、前者は雪山や森丘の、さらにその中でも明るめのフィールドはまだなんとかなりますが、沼地の洞窟や樹海の洞穴のような場所は何がなにやら…。マップを知り尽くしていて、クエスト失敗しても気にしないぐらいの、息抜き感覚でリラックスしながらということならまあなんとかなるかなあという感じです。
間違ってもガチなクエストをこのプロジェクターを通じてプレイしない方がよいです。ちなみに、繰り返しますが、付属の純正AVケーブルではPSP-3000のみゲーム画面の出力が可能です、念のため。
明るい色を多用する動画はそこそこ見られるので、どちらかというと映画やテレビ番組の鑑賞向き、それも特定の環境下でかなあという気がします。クオリティはさておいて、とりあえず再生できれば良い程度の使い方がベストなんでしょね。
投影距離が2メートルほど稼げると40インチ程度のサイズになるので、ロケフリやワンセグのテレビ画面もかなりみやすくなります。てことで、旅行先などで天井に動画を投影して、皆で寝転がりながら、わいわいつっこみを入れるぐらいの使い方が一番しっくりくる感じです。
■音質について
音量はそこそこありますが、低音は全く出ません。ドラマや映画の映像で台詞が聞き取りにくいと言うことはないのですが、少々キンキンします。あと、ボリュームをそこそこあげてもファンの音は気になります。これはもう、ある意味プロジェクターの宿命なんでしょね。ちなみに、変換ケーブルの音声のLR(白赤)に別途ケーブルを接続すれば、音声のみを別の機器(アンプやスピーカー)に出力できます。少しでも良い音で楽しみたい人はそういう方法もあるよってことで。
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