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ワイヤレスオーディオレシーバー「DRC-BT15P」を試す(3)

二回にわたってお送りしてきたワイヤレスオーディオレシーバー「DRC-BT15Picon」のレビューですが、今回は音質についての感想、バッテリーの保ちの検証結果などをザクッとお伝えしてレビュー自体も終わろうと思います。

■BT15Pの音質は

この手の商品は、ソニーBRM1が初体験で、ソフトバンクZTBAC1に引き続き、BP15Pを使ってきたわけですが、ぶっちゃけ音質については大差無いというのが正直な感想です。Nona Reevesの「DAYDREAM PARK」のような高音から低音までがまんべんなく鳴っている音の洪水的楽曲で聞き分けてもほとんど違いがわからんのです。自分自身の耳のエージング(まさに老い)が進んで聞き分けられる周波数帯域が狭くなっているのかもしれません。強いて言うなら、ZTBAC1がモニター的な音作りなのに対して、BT15PやBRM1は中低音を持ち上げているようには感じました。ドン・シャリではないですが、ドンの力強さはありますね。もちろん、使用するヘッドホンの特性にも左右されますのではっきりとしたことは言えないのですが、個人的にはキライじゃない音です。

bt15p_11.jpgちなみに、BT15Pの取説には推奨アクセサリーに「MDR-EX90SLicon」と記載されています。また、ソニービルで入手したカタログにもEX90SLが一緒に写ってます。BT15Pの音作りはEX90SLに最もマッチする形でチューニングされたのかもしれません。実際に色々と聞き比べてみたのですが、確かにEX90SLとの組合せが聞きやすさという点ではベストかもしれません。また、「MDR-EX700SLicon」だとこれまた表情が一変。通信方式がBluetoothということもあり、EX700の性能の良さが災いしてホワイトノイズがさらに強調されるのが気になるほか、中低域が前に出てきてちょっとうるさく感じました。いずれにしても、音質については人それぞれ好みがあるのでなんとも言えません。どんな種類の音楽を聴くかによっても変わりますしね。BP15Pのような製品を買う場合は自分の耳に合うヘッドホン探しもひとつの楽しみと言えそうです。

それから、BRM1を使っていて気になっていた通信状態悪化に伴う音楽再生ピッチのズレは、BT15PではBluetooth 2.0にEDRが付加されたことよる高速化通信の恩恵からかBRM1ほどのズレは感じません。通信も比較的安定しているようです。これは素直にうれしい。

■バッテリーの保ちを検証してみた

6時間という連続再生時間に不安を感じる人も多そうなので、珍しく今回はバッテリーの保ちを検証してみました。2回目のレビューから間が空いてしまったのはこの検証に時間がかかったためです。

bt15p_10.jpg検証にはBT15Pに外部スピーカーを接続、ウォークマンS705F+NWB1でA2DP接続、さらにBluetoothケータイ(W54T)でHFP接続(待ち受け)した状態で延々と音楽再生を行いました。午前9時前ぐらいから検証を始め、定期的に電源ボタンを押してLEDにてバッテリー残量を確認。以後使えなくなるまでの経過はこんな感じ。

  • 約3時間:LED 2回点滅
  • 約4時間:同上
  • 約5時間:同上
  • 約5時間半:LED 1回点滅
  • 6時間ちょっと:自動的に電源オフ

ということで、6時間ちょっとは動きましたのでカタログ数値は正しかったです。LEDの点滅が1回になったら数十分後には使えなくなると思ってよろしいかと。まあ、ケータイの待ち受け状態での検証でここまで保つわけなので、A2DP接続オンリーの音楽再生だけならもう少し伸びるのかもしれません。6時間が多いか少ないかは使う人のライフスタイルに左右されるのでなんとも言えません。通勤・通学で往復4時間かかるような方でもお昼休みの1時間をたっぷり音楽と一緒に過ごせますから。ただ、旅行のお伴に持っていくような場合は充電器必須でしょうね。

ちなみに、5時間半過ぎた頃はS705Fのバッテリー自体も危なかったです。酷使してきたのでバッテリーもへたってるのでしょう。BT15Pも当然長く使い続けるとバッテリーのへたりで連続使用時間が減ると思われますのでその点お含み置きを。

■雑感&その他

BT15Pに対する個人的な雑感や要望を最後に。基本の操作系をひとまとめにしたジョグスイッチは素直に使いやすいと思いました。BRM1含めこの手の製品の中では個人的にNo.1の操作性です。BRM1で体験済みでしたが、ソニーのBluetooth機器はどれも音が良い(自分好みな)ので安心して使えます。あと、細かい話で繰り返しになりますが、クリップの取り付けはともかく、取り外しの説明が無いのが気になりました。クリップホールの破損はクレームに繋がることですから。それと、この手の製品のACアダプターのプラグはできれば共通化して欲しいです。

iconiconというようなことで、色々と文句も言いましたがBT15Pはバッテリーの保ちに若干の不安はあるものの個人的には大満足な製品です。今日から関東エリアでも発売が始まったau「W54S」や今後発売予定のサイバーショットケータイ「W61S」と組合せるとさらに楽しい音楽ライフが送れると思います。Bluetoothケータイの普及と認知度アップで、ソニーから今後も続々と新提案のワイヤレスオーディオ商品が投入されると良いですね。

最後の最後に参考までにということで手持ちの主なBluetoothヘッドホンとの比較表をば。

bt_headset_hikaku.jpg
【表の補足】BT50のウォークマン+NWB1でA2DP&ケータイでHFP接続ですが、人によっては自分が書いたようなコツいらずで接続できているそうです。自分のBT50とNWB1はあまりに複数の機器とペアリングしすぎてうまく通信できていないのかもしれません。今度リセットして試してみます。ということで、お知らせ感謝です>かつぽんさん

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au「W54S」の関東エリア発売が2/3に決定~LISMO Portの提供とmora for LISMOサービスは先行スタート

「W56T」「W54S」の発売日、関東は2月3日に

沖縄以外の地域の発売日が未定だったソニエリ製のauケータイ「W54S」ですが、関東エリアでの発売日が2/3(日)に決定したそうです。発売日が確定していないその他の地域については、近日中にあらためて案内される見込みとか。

KDDI au: ソフトダウンロード > au LISMO Port

ちなみに、auは2/1から上記「W54S」などのKCP+端末対応の新ソフト「LISMO Port」の提供を開始しております。同ソフトを利用することで、au携帯電話に保存している「着うたフル」や「ビデオクリップ」をPCにバックアップできるほか、同ソフト経由でダウンロードした転送回数が1回以上、または無制限の着うたフルであればウォークマンに転送できます。

LISMO Portの対応携帯電話は、W56T、W54S、W54SA、W61SA、W61T、W61S。ウォークマンは、A910シリーズ、S710F/S610Fシリーズ、A800シリーズ、E010シリーズ、S700F/S600シリーズ、S200Fシリーズ、E000シリーズ、A600シリーズ、A3000、A1200、A1000。

au携帯と連携可能なPC向け音楽配信「mora for LISMO」-2月1日スタート。専用ソフト「LISMO Port公開」

でもって、レーベルゲートが「LISMO Port」上で音楽配信サービス「mora for LISMO」を開始。上記「LISMO Port」からアクセス可能で80万曲のATRAC形式楽曲がラインナップされています。

ちなみに、LISMO PortとLISMO Music Portは共存可能で、SonicStageCPとSonicStage for LISMOを使い分けも可能だそうです。むー、なんだかややこしいっすね…。W61SやW54Sを購入予定でウォークマンもバリバリ使うという方は色々と確認しておいた方がよいかもです>LISMO! > よくあるご質問

あと、mora絡みなんですが、2007年12月12日から、ソニー・ミュージックエンタテインメント、フォーライフ ミュージックエンタテイメント、ポニーキャニオンの音源利用ルール(外部機器への転送およびCD-Rへの書き込みの回数)が変更されたそうです。これにより、ほとんどの楽曲でCD-Rへの書き込みによるバックアップが可能になったとか。以前購入した楽曲の音源利用ルールは・・・変更できないんだろうなあ>メンテナンスのお知らせ

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ウォークマンA910シリーズにぴったりフィットする極薄シリコンジャケット

SONY WALKMAN A91シリーズ専用シリコンジャケット(レイ・アウト)

昨年、iPodとウォークマン専用ケースの販売できら星の如く現れたレイ・アウト社が今度はワンセグ対応のウォークマンA910シリーズicon専用シリコンジャケット「RT-SA9C1シリーズ」を開発。専用に設計されたピッタリサイズでデザイン・操作性を失わず、 嫌なもたつきやよれを防いでくれるとか。シリコンジャケットを装着したまま各種ボタンやコネクタもアクセス可能で、液晶面を保護するフィルムも標準で付属。ブラックモデルはお馴染みの不透明シリコンに深紅色のシルクを加えたもので、シルバーモデルをブラックシリーズとして楽しめるそうです。発売は2/1で価格はオープン。ちなみに、アマゾンでは税込954円(安っ!)で受注が開始されてました>ブラックホワイト

RT-SA9C1.jpg

自分は、同社のiPod5Gと昨年末購入したtouch用のシリコンジャケットを使っておりますが、どちらも非常に気に入って使ってます。極薄なので保護性能は今ひとつなんですが、手触りも良く、元々の筐体デザインを損なわないのが好きです。A910のソニスタ限定モデルは指油も付きやすいし、この手のジャケットで気分転換してみるのも良いのではないでしょうか。

ドコモ「SO905i」で快適なワンセグテレビ生活を

復活ジョグダイヤルとフルブラウザの劇的進化に注目! NTTドコモ「SO905i」

ソニエリ製ドコモ「SO905i」のレビュー記事。テレビ視聴中にメールが届くとマルチウィンドウ機能でテレビを視聴しながら内容確認できるとか。SO905iはワンセグ周りの機能が充実しているんですねー。また、WMA対応によりNapsterが使えるようになったとか。ディスプレイも3インチW-VGA(864×480)と大きく表示能力も高そう。これでBluetooth積んでたらもっと面白くなりそうなんですけど…。

ワンセグつながりですが、年末商戦期に品薄の続いていたウォークマンA910シリーズiconのソニスタ限定モデル(A919/BI)が即納状態になっていますね。また、アマゾンでは市販の16GBモデルがかなりお安くなっているようです>36,785円(18%オフ・08/1/21現在)

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ウォークマンA910シリーズ用の高光沢液晶保護シート「OverLay Brilliant」

OverLay Brilliant for ウォークマン Aシリーズ NW-A91x 840円

ビザビでお馴染み、ミヤビックスがウォークマンA910シリーズにフィットする専用保護シート、「OverLay Brilliant for ウォークマン Aシリーズ NW-A91x」を発売。「水洗い可能、何度でも張り替えられる」特徴はそのままに、高品質化が進む液晶の発色や輝度をいかに損なわないか。その点に重点を置いて開発。その結果、OverLay Brilliantを貼っている液晶、貼っていない液晶では殆ど差が生じない程の使用感を実現したほか、従来の保護シートが持つ、何度でも貼り直し、水洗いが可能といった特性を持っています。

ウォークマン、A800シリーズとE016シリーズが販売終了に

突然ですが、ソニスタでウォークマンiconのA800シリーズ全機種とEシリーズの4GBモデル(E016)が販売終了になっていたんですねー。まったく、年が明けてから気がつくなっての、自分。まあ、機能的には最新のSシリーズに全部吸収されちゃいましたし、こと日本では微妙なラインナップになってしまったのも事実。

iconiconCES2008の特設サイトではウォークマンはNWZ-A818がメインで紹介されているので違和感バリバリですが、もしかしてワンセグ無しのスリムな次世代機の開発が着々と進行しているのかな。CESでどかーんと発表されたりしないもんでしょうかね。

話は変わりますが、新年早々、たなまんさんからビデオ対応ウォークマンに関して以下のような質問のお便りをいただきました。

明けましておめでとうございます。クリクラ~スゴ録とか、以前お世話になった者です。ここ一年弱ご無沙汰しておりましたが、HPはいつもチェックさせていただいておりました。今年も記事楽しみにしていますのでよろしくお願いします。ちゃっと教えていただきたい事がありまして^^
最近のHDD内蔵型の、動画再生の出来るウォークマンシリーズですが、DVDレコーダーの「お出かけ」機能は使えるのでしょうか?USB接続で、レコーダー内の動画を移して見る事は可能なんでしょうか?私のスゴ録は、RDR-AX75と旧式ですが、PSPだけでなく、可能ならAシリーズウォークマンとかで動画を見たいのですが。もしテストしていただけるようならお願いします。

あいにく、最新のウォークマンA910シリーズは持っておりませんので検証はできませんが、スゴ録(今はBlu-rayレコーダーオンリーですが)の生成するMPEG-4 AVCはメインプロファイルなので、ベースライン対応のビデオウォークマンでは再生はできないです。ただ、AX75はアナログ放送オンリーなのでコピー&変換が可能なはずです。PSPやリーダーライター経由でメモステに書き出したメインプロファイルの動画ファイルをPC用動画変換ソフト(イメコン3など)でベースラインファイルに変換すればウォークマンでも試聴可能になります。2度手間なので手軽にとはいきませんが…。ちなみに、以下の記事などが参考になると思います。

ソニー「ウォークマン A800シリーズ」で動画を手軽に(?)楽しんでみよう!
MPEG-4(3)――動画のクオリティを決定づける「プロファイル」と「レベル」

今後については、ウォークマンでメインプロファイルの再生を可能にするにはCPUやバッテリーの問題もあって難しいと思うので、レコーダー側がベースラインファイルも作成可能になって欲しいですよねー・・・・・みたいなことを何度も何度も言い続けているんですけど、なかなか実現しないもんですね。