今までは、SDC2007の視察を実際にSPAがとった行動に則してご紹介してきたわけですが、今回は少々おもむきを変えて、ウォークマンS710シリーズに対しての個人的な感想とSDCのセミナー終了後に担当さんをとっつかまえて聞き出したヘッドホン新製品についてご報告します。「その他もろもろ」というタイトルが象徴しておりますが、いいかげん記憶も薄れてきたので、かなーり手抜きです。すいません!
なお、このレポートの最後に、今回の日本でのSシリーズ発表後にいただいた読者の方からのご意見を載せています。ソニーの関係者におかれましては、是非、そちらにも目を通してくださいと、ここでお願いしておきます。
ウォークマンSシリーズ新製品について
まずはウォークマンSですが、パーソナルオーディオ編で書いたとおり、コンベンション会場では撮影するだけでもう一杯一杯でしたので、今週頭の連休最終日に銀座ソニービルで改めて実機に触ってきました。なので写真が入り乱れてしまいますが、その点はご了承を。
欧米での先行発表でのATRAC非対応宣言(?)は衝撃でしたが、SDC開催直前に日本で正式発表された新Sシリーズは、ATRACを捨てず、しかも付加価値としてノイキャン搭載やPCM対応してきたことは、当サイトをご覧の皆様であれば周知の事実でございます。本来ならば、Sシリーズの詳細よりも前に、なぜ、今回ソニーが日本市場向けの製品に限って、従来通りATRACを採用したのかを突っ込まなくてはならないところなのではありますが、何分にも時間が無く、その場では確認できませんでした。
ただ、人づてで聞いた話ですと、「ウォークマンは日本生まれの日本育ち。日本のユーザーを苦しめるようなことはできない」というようなことみたいです。いずれそのうち、大手メディアがSシリーズのレビューと絡めて開発者インタビューを載せるものと勝手に思ってますので、その段階で公式な見解が明らかになるのではないか思います(他力本願モード再び)。
ということで、まずは個人的な新Sシリーズの実物を見た&触った感想。先行発表されていましたし、欧米のオフィシャルサイトで外観や作りはすでに確認できていたわけですが、実際に手にしてみるとこれがまた随分と違いました。「小振りで意外に軽い」というのが第一印象。実際の重さはA800とあまりかわらないし、厚みはA800よりもあるんですが、縦が短いのと、Rがかったボディのせいなんでしょうね。持った感じもとてもしっくり来ました。
欧米モデルとの外観の違いは、ノイキャン搭載による本体のヘッドホンコネクタ部分。S710はA800よりも筐体に厚みがあるので、ノイキャンもなんなく収まったんだろうなあと思っていたのですが、実際はコネクタの部分が少し盛り上がっており、すんなりと収まったわけではないんだなと推測されます。とはいえ、ノイキャンのON/OFFスイッチが設けられただけでなく、5極対応の専用ヘッドホンのコネクタ部分が短くなったり、ヘッドホンコードのバランスが調整されたりと、旧Sシリーズでユーザーから指摘されていた点などが改善されているのには驚きました。(コードについてお知らせ感謝でした!>現さん)
また、FMチューナー搭載や専用ケーブルによるダイレクト録音への対応などもあり、A800と比べてホームのメニュー構造にも変更が加えられています。画像をご覧いただければおわかりの通り、ホームに「FM」と「録音」メニューが追加されています。録音は、ATRACのビットレートを変更できるんですね。また、ノイキャンも効きを調整できる設定項目が追加されるなど、旧SシリーズのみならずA800をも超える使い勝手の良さを実現しているように思えます。細かいところですが、ホールドスイッチもA800より使いやすくなっていたような気がします。
旧Sシリーズと比べて非常にレスポンスが良いです。チップ構成がA800と同じなんでしょうから当たり前ですね。十字キーや再生、オプション、バックなどのボタンのサイズや配置がA800とは違いますし、クリック感も異なるので最初は少々とまどいましたが、これも慣れが解決してくれるんでしょうね。同時発表の周辺グッズもバリエーション豊かですし、デザインにさえこだわらなければ、出先で使うには現段階で最強のウォークマンかもしれません。
最初は自分もスルー気味だったのですが、実物を見てグラグラ来ています。ソニービルで実物を見た日の夜にメール登録までしちゃいました。でも、旧Sはグループ送りができたりと、新Sに無いメリットもあるんですよね。それ以前に他に欲しいものもたくさんあるしー、ということで実際に買うかどうかはわかりませんが、これからウォークマンを買おうという人にはコストパフォーマンスの面でも自信を持ってオススメできそうです。
(蛇足ですが、今回のS710Fシリーズは初期ロットオススメみたいな話を聞いています。理由はよくわかりません。またたくさんあるカラバリの中では特に赤いのが良いらしいです。3倍速くはないけど塗装はかなりこだわってるみたいです。)
Bluetoothヘッドホンの新製品について
パーソナルオーディオコーナーで完全スルーしてしまった、EX700を除くヘッドホンの新製品ですが、セミナー終了後にAVペリフェラルコーナーの前で担当者を捕まえるというゲリラ行為でお話を聞くことができました。コンベンション本会場の再入場はできませんが、こちらのコーナーはホテルのロビーと隣接していて部屋の前を自由に行き来できたのです。差し障りがあるといけないので、担当さんの名前は伏せますが、以前D777の開発者インタビューでお世話になった方ということだけ言っておきます(って、バレバレか)。
ゲームモードが用意されたWi-Fiヘッドホンや有線タイプのヘッドホン新製品についても説明していただいたのですが、モバイル向きではなかったので軽くスルーして、期待のBluetoothヘッドホンラインナップについて聞いてみたところ、少し前にネタとして取り上げたディスコンになったヘッドホンと据え置き型のアダプターが、SCMS-Tに対応して10月にリニューアル発売されるということでした。これにより、既発売のBT22を含め、ソニーのBluetoothヘッドホンは全てワンセグ音声に対応すると、そういうことでした。
また、これ以外にも、携帯電話の平型プラグに対応した新しいノイキャンヘッドホンが発売されるとのこと。ちなみに、先述のウォークマン同様、従来品で不満が多かったケーブルの長さなどが改善されているようです。てことは従来品のケーブルの長さも今は変わってるんですかね・・・確認し忘れましたのでわからないんですけど。さらに、新しいHDMIケーブルについても説明してくれそうになったのですが、正直興味がなかったので、丁寧にお断りしました。
話をお聞きした範囲だと、真の意味でのBluetooth対応新製品は無かったようですが、今後についてどうなんですか?とお尋ねしたところ、一言、「期待していてください!」と言われました。何やら意味深な発言ですが、それ以上のことは教えてもらえませんでした。気になるけど、こればかりは正式発表待つしかありません。とはいえ、AVペリフェラルではEX700のようなプレスリリースが出る商品は比較的まれなようなので、気がつくとe-Catalogだけに載ってる可能性もありますから、今後はそちらも注意深く見ていく必要がありそうですね。
個人的にはBluetooth内蔵のウォークマンとそれに対応したノイキャンにも対応したBluetoothヘッドホン。そんな組み合わせに期待したいところなんですが、やっぱ一般受けしないんですかね。
ということで、ここまでがウォークマンSとヘッドホンに関する手抜きなレポートです。ひっぱった割に期待はずれでごめんなさい!。
それでは最後に、今回のウォークマン新Sシリーズの日本正式発表があった後に、とらいでんと+さんとSSDさんからいただいたソニーのオーディオ戦略に対するご意見を載せておきます。(ソニー関係者必読です!)
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