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BluetoothウォークマンA820シリーズを試す(1)~本体外観編

3/19に手元に届いて早2週間。遅くなりましたが、これから数回にわたり、ウォークマンA820シリーズiconのインプレをお届けしたいと思います。

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自分が購入したのはメモリー容量が16GBのソニスタ限定ゴールドモデル「NW-A829/N」。CDジャケットサイズのパッケージは紙製で中身は、本体、ノイキャンヘッドホン(イヤーピース3種付)、専用スタンドチップ、クレードル用アタッチメント、USBケーブル、ソフト収録のCD-ROM、取説。なお、すでにお伝えしているとおり、同梱のクレードル用アタッチメントは旧型クレードルには未対応です。

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外観はウォークマンで初めてビデオ再生に対応したA800シリーズと比較しながらお伝えしましょう。A820はA800よりもフットプリントこそひとまわり大きいですが、厚みと重量の違いは僅少。実際に手に持ってみると、サイズの割に軽い印象です。参考までに、A820シリーズの最大外形寸法は51.0×93.9×9.3、重量は59g。A800シリーズの最大外形寸法は44.5×88.0×9.6、重量は53g。

操作ボタンや端子は配置こそ異なりますが要素的にはほぼ同じ。5方向ボタン、Back/Homeボタン、Option/Powerボタン、ボリュームボタンとヘッドホン端子、WM-Portジャック、Holdスイッチは両機共通ですが、A820シリーズにはノイキャン用のスイッチとBluetoothボタンが追加されています。

個人的な所感ですが、丸形から四角へとデザインが変わった5方向キーはA800のそれと比べて操作しやすいと感じました。A800ほどのクリック感はありませんが、ソフトな押し心地は個人的には好み。

ノイキャン対応ヘッドホンジャックはA910シリーズ同様に左へと移動。理由はよくわかりませんが、右側面が上に来るように横向きにする方がボリューム操作もしやすいので、スタンドチップでビデオを楽しむ時にベストな位置にしたのではないかと予測します。ちなみに、S700シリーズに付属するノイキャンヘッドホンも使えました。WM-PortはA800にあった保護カバーが無くなり、端子が丸見え。心配な人は心配かも。

全体的な操作感は良好です。A800と違い、5方向ボタンをはさんでBack/HomeボタンとOption/Powerボタンが線対称に配置されていることもあり、左右どちらの手で持っても違和感なく操作できます。指の移動距離はA800よりも長いですが、Back/HomeボタンとOption/Powerボタンの位置とボタン下にバッファがあるのも操作しやすい要素になっているようです。

A800で背面にあったHoldスイッチがA820では右側面に移動。ボリュームとBluetoothボタン、ストラップホールとあわせて、A820は右側面にスイッチが集中しています。その結果、クリアケースのデザインへしわ寄せが起こり、ケース装着時の見てくれに影響を与えることになってしまいました。本体保護用に買う人も多いと思いますが、自分は装着時のデザインが好きじゃないので今回は手を出しませんでした。というか、今までウォークマン用にクリアケースは買ったこと無いんですけどね…。

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A800でも専用のBluetoothトランスミッター「WLA-NWB1icon」を使うとワイヤレスで音楽が楽しめるのは周知の通りですが、A820はNWB1の機能をそのまま本体に内蔵してしまったんですよね。A800+NWB1の組合せとの比較になると、とたんにA820がスマートに見えますね。NWB1の重さは5gなので装着時の重さはほぼ同じですが縦方向ではA820の方が短くなります。また、持ち歩く際、WM-Port端子部への負荷などを気にしなくてすむので精神衛生上も良いかもです。

背面にはお馴染みのウォークマンロゴがプリントされてますが、その下にあるシリアルNoやリチウム電池のリサイクルを促すコピーもしっかりとプリントされてます。使い側からするといらないんですが、日本ではこれがルールになっているから仕方がないのでしょう。A910ではワンセグアンテナの収納部にうまく隠してましたが、A820もA800もそういうギミック使えないですもんね。

ただ、限定ゴールドの効果もあるのか、光の反射で角度によってはこの悪しきプリント部分が見えにくくなるんです。開発者陣の工夫か偶然かわかりませんが…。ちなみに、他のカラーについては確認できていませんが、WMロゴは目立つように、それ以外の情報は本体カラーのグラデカラーを使って目立たせないようにしているのかもしれません。

iconiconあと、背面の最下部にあるのがスタンドチップホールで最上部にあるネジ穴は別売のクリップホールも兼ねています。ちなみに、自分、専用クリップ買いました。元々はA910シリーズ用でしたが、A820でも使えるんですね。また、ポータブルミニスピーカーも買いましたが、オプションについては次回以降にまとめてレビューしたいと思います。

長くなってしまったので今回はここまで。次回以降、A800からブラッシュアップされた機能、ノイキャンやBluetoothなどについて深く掘り下げてみたいと思います。

ロケフリは通信と放送を無理やり融合させてしまうキラーハード【追記あり】

通信と放送を融合させた家電“ロケフリ”視聴場所を問わない「プレースシフト」を実現

ロケフリはテレビ局がコントロールしてきた番組コンテンツをオープンにし、テレビ局のコントロールから解き放つことを可能にする。HDレコーダーは番組を見る時間帯をオープンにし、「タイムシフト」と呼ばれる視聴スタイルを確立した。ロケフリはこれに加えて、番組を見る場所さえもオープンにしてしまう。だからソニーはロケフリを「プレースシフト」という言葉で呼んでいる。

日経ビジネス オンライン、フリージャーナリストの佐々木 俊尚さんの「TV2.0への道のり」というシリーズコラムにソニーのロケフリが取り上げられました。エアボードが持っていた先進性を当時の関係者のコメントも取り上げつつ解説。ロケフリの歴史を再確認するのにも役立ちます。

iconicon佐々木さんは、ロケフリの最も大きな進化を遂げた点を、動画データをインターネット経由でも送信できるようにしたことと、動画データの受信側をマルチに展開(TVボックス、PC、PSPへの対応)したことの2点としており、通信と放送を無理やり融合させてしまうキラーハードへと大きく変貌したとしています。「ロケフリが持っている潜在的なテレビの破壊能力は計り知れない」とのコメントも。

ネットワークタイプのロケフリベースステーションにしてみれば、HDかSDかや、Blu-rayかDVDかや、パッケージかデータかもあまり意味がありません。無線LAN接続こそ必須ではありますが、自分が見たいコンテンツをいつでもどこでも楽しめるのがロケフリの魅力ですよね。

PC向け地デジチューナーの単体販売、4月上旬にも解禁 売れ筋モデルは1万9800円に

こちらは、放送業界が外付けタイプのPC用地上/BS/CSデジタルチューナーの単体発売の解禁が近いというニュース。コピー制御信号を無視してテレビ番組を複製できるチューナー「フリーオ」の登場で状況が一変。一刻も早くフリーオのような機器の影響力を薄めることが不可欠との見方から早期解禁に向け調整が進んだそうです。

加速するネットブック市場に揺れる国内PCメーカー

こちらは、笠原一輝さんのユビキタス情報局。内容的には先日の「インテルのAtomがもたらす新しい携帯端末市場にソニーはどう関わる?」というエントリーに関連づけた方が自然なのですが、インテルのCentrino Atomが動画再生を重視したUMPC/MID向けとの記述があったのであえて取り上げてみました。

iconiconかつてのエアボードは専用モニターがセットで提供され、Webブラウザやメールの機能も付いていました。今もロケフリクライアントとしてオプションで用意されている専用モニターも若干機能は削られましたが同等の機能を有しています。そういう意味では、エアボードこそがUMPC/MIDのはしりだったのかもしれません。今後は逆にCentrino Atom採用のマルチ動画再生ネットブックがロケフリクライアントとして登場する可能性も考えられそうですね。ちなみに、mylo2がロケフリ対応しなかったのは個人的に物欲の大きなマイナス要因です。

【追記1】JRCとGoogleが「YouTube」の日本における音楽著作権の包括利用許諾契約を締結。JRCの管理楽曲(約5000曲)をユーザーが演奏した動画をYouTubeにアップロードして公開できるようになるそうです。ちなみに、eyeVioはJASRACが管理している国内楽曲が対象JRC、YouTubeと音楽著作権の包括利用許諾を締結

【追記2】ロケフリHome HDのシステムソフトウェアがバージョンアップ。パナソニックやパイオニアの機器へのリモコン対応機種が増えたそうです。Home HDのアップデートは初めてですね。更新にはUSBメモリーが必須とのことで、その方法が詳しく解説されています>ハイビジョンワイヤレスリンクセット“ロケフリ Home HD”「LF-W1HD」システムソフトウェアアップグレード(バージョン 1.01.0.1)

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BRAVIAワンセグテレビはワンセグケータイに不満がある人にこそアピール

兼用機とは一線を画する実力機–ソニー、ブラビアワンセグ「XDV-D500」

CNET Japanのエディターズレビューにソニーのブラビアワンセグテレビ「XDV-D500icon」が登場。単体での録画機能の充実度が伝わってくるレビュー。ワンセグの受信感度も非常に高いそうです。また、付属のスタンドに標準で装備されているUHFアンテナ端子を使えば確実に録画できるというのも大きなアドバンテージとか。充電スタンドのアンテナ切り換えが自動になればより便利になるとの改善点も指摘。

iconicon専用機のニーズについては若干疑問に感じる部分はあるものの、専用機ならではの使い勝手のよさは大きな魅力であり、ケータイなどのワンセグ機能に不満を抱いている人にこそアピールする製品かもしれないとまとめています。

外部アンテナを使うと確実に録画できるというのが大きなポイントでしょうか。外部アンテナに対応するソニー製品はPSPのワンセグチューナーぐらいですもんね。繰り返し録画はドラマ以外にニュースや語学番組にも威力を発揮しそうですね。

【追記】その後、AV Watchの新製品レビューでも取り上げられました。名刺ラジオ型の「XDV-G200icon」も一緒にレビューしています。「ワンセグの裾野を広げるという点では、XDV-G200のほうが面白い製品かもしれない」とのこと>「高画質」と「馴染みの継承」。ソニーの2つのワンセグ BRAVIA「XDV-D500」と名刺ラジオ「XDV-G200」

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ビジネスマンはPSPをこう使え~出張、営業、接待ゴルフもおまかせ?

出張もゴルフもこれ1台――ビジネスマンのためのPSP使いこなし術

ビジネスマン向けのPSP利用術だそうです。当サイトでもご紹介したことのある、PSPをテキストリーダーとして使うツール「通勤ドットコム」作者の高橋守さんも登場。後半に平日と休日におけるPSPの利用シーンの具体的なイメージがあげられています。

平日は、通勤中にポッドキャスト番組でニュースをチェックして、初めての営業先のオフィスはみんなの地図で確認して、PSP(メモステ)に取り込んだ画像でプレゼンして、取引先の外国人とはTalkManでコミュニケーションして、国際電話は無料のSkype通話で(3/18アップデート予定)、ホテルではPSPをテレビに出力して映画鑑賞。休日は、接待ゴルフ当日の朝に「マイスタイリスト」でコーディネートして、ゴルフ場では飛距離を「みんなのGOLF場」で計測して、ラウンド中に機になるサッカーの試合をワンセグで、だそうです。

忙しいビジネスマンは、GPSユニット、マイク、カメラ、そしてUMDディスクをとっかえひっかえして仕事に励むようです。というか、そういった周辺機器を全部内蔵した大人のPSP出しません?いっそのこと、PIMソフトやキーボード、Bluetooth機能も内蔵して…って、それじゃあクリエかmyloかってな話ですね。mylo2もUSBホスト機能でPSPの周辺機器が使えたりすると面白くなりそうですが…。

それはそうと、PSPは新型がマジで好調ですよね。アマゾンの携帯ゲーム機ランキングでも新型PSP本体が上位を独占しています。当然MHP2G効果も手伝ってるのでしょうが、それ以外に上の記事で書かれているような複合機としての実力認知、薄軽くなったことで持ち運びやすくなったことがヒットの最大の要因なんでしょうね…>携帯ゲーム機トップセラー(アマゾン)

本当に出るのか、ソニエリのPSP対応タッチスクリーンケータイ

iPhoneを超えろ!? PSP対応タッチスクリーンケータイ、ソニエリが特許出願中

本家ソニエリが、振動対応&タッチスクリーン搭載の次世代携帯電話デザインに関連した特許を米特許商標庁に申請。タッチパネルのソフトキーなどの押下時に、振動機能などを活用して確実にキータッチが行われたことがフィードバック可能になるのが特徴。操作性の向上だけでなく臨場感あふれるゲームプレイなどへの応用も期待されるとのこと。特許資料にはPSPライクなゲーム機能にも対応するランドスケープモードのインタフェースが記載されており、高性能なゲームを携帯電話で実現する目標が掲げられているそうです。なお、特許の出願自体は2006年8月。一定の開発期間を経た後に製品化される見込みもあるので今後に期待したいとか。

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以前話題になったネタ画像と一緒にしてみました。ケータイの振動機能は今ではすっかり当たり前ですが、それをゲームプレイ時にも活かそうということなんですね。となると、一番心配になるのはバッテリーの保ち?と、それはともかく、ゲームプレイ中に電話がかかってきたらどういう処理が行われるんですかね。自動的にポーズがかかるのかな。色々考えると、なんだかややこしいケータイになりそうな気もします。コアなゲームファンは、いつも通り(?)携帯電話と携帯ゲーム機を両方持ち歩く方が幸せなのかも。

上のニュースとは関係ありませんが、日テレがワンセグのEPG情報を1週間分送信可能にする技術とワンセグのデータ放送を使ったVODコンテンツの視聴権利情報送信技術を発表したそうです。前者は録画予約に重宝しそうですね>日テレ、ワンセグの独自放送に向け新EPGシステムを開発-携帯電話を鍵とする携帯/PC向けVODサービスも

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ソニーがFeliCaの最新技術を披露~家電連携やワイヤレス音楽再生もタッチで

IC CARD WORLD 2008:“おサイフケータイ×ネット家電”で生活はこう変わる――ソニーブース
【IC CARD WORLD 2008】 FeliCa最新技術など、各社がおサイフケータイ関連の展示

IC CARD WORLD 2008でソニーがおサイフケータイとネット家電の連携デモを披露したそうです。ネット対応のテレビに表示されたコンテンツの中から見たいものをリモコンで選択すると、画面上に料金が表示され、テレビに接続されたFeliCaリーダー・ライターにおサイフケータイ(or 対応ICカード)をかざすだけでコンテンツを購入可能。

また、情報をタッチで取得可能にするソリューションのイメージも披露。地デジ放送波にFeliCaの信号を乗せ、番組や商品の詳細情報にアクセスするためのURLやクーポンを配信。利用者はテレビに接続されたFeliCaリーダー・ライターに、おサイフケータイ(ICカード)でタッチするだけで情報を取得可能。

さらに、FeliCaを使った音楽共有も披露。ケータイで再生中の音楽を、BluetoothやWi-Fi経由で他の端末やカーナビにストリーミング配信するという手法で、BluetoothのPINコードやWi-FiのSSIDやWepキーなどをFeliCaを通じて送信することで、設定の手間がいらずに対応機器でのストリーミング再生を可能にしているそうです。

なお、ソニーでは今回参考出品したソフトウェアを2008年夏頃に提供予定で、まずはBluetooth接続用のソフトと音楽共有のガイドラインを公開後、無線LAN接続用のソフトが公開されるとか。

かざすだけで大容量データを高速転送可能な近接無線転送技術「TransferJet」も今年発表されましたが、Felicaにもまだまだ色々な可能性があるんですねー。ケータイだけじゃなくて、ウォークマンやmylo、PSPなどにもFelicaチップが埋め込まれると面白くなりそう。ソニーのモバイル製品のさらなる広がりに期待です。

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